前潟都窪の徒然草

折々の社会現象に対する所感、随筆、アフリエイト

我が家の黒猫

2007-12-11 20:54:37 | 暮らしを楽しむ
  我が家には黒猫のスディーンがいる。他家へ嫁いだ次女が大学生の頃、親に内緒で秩父在の友人から生まれたばかりの子猫を貰って来たのが関係の始まりである。親に無断で猫を飼うとは何事だと父親の筆者は激怒したが妻のとりなしで認めざるを得なかった。20年以上昔のことになる。

  当初は次女の責任で飼い家族には負担をかけないという約束であったが、生来動物好きの妻の性格も手伝っていつしか次女と妻が交代で面倒をみるようになっていた。やがて次女は他家へ嫁いで行きスディーンは妻の専属のペットとなった。

 同居しているスディーンに対して筆者は決して抱いたり、撫でたりという可愛がり方はしない。空気のような存在としての扱いである。スディーンの方も心得ていて決してじゃれついてくるようなことはしない。それでも外出先から筆者が帰宅した時など気配で気がつくのか玄関先まで何時の間にか迎えにきていて筆者が書斎へ入るまでトコトコと付いてくるのである。

 たまに妻が旅行で不在となる時等には一食分宛小分けにして袋に入れ冷蔵庫に保存してある餌をチンして与える役割は筆者が受け持つことになる。そんなときにも筆者の傍らに佇んでまっておりトコトコと餌場へついてくる。朝になって明るみだすとスディーンがベッドの傍らにきてニャォーニャオーと目ざまし時計の役割を演じてくれる。
 
 妻はスディーンの面倒をよくみる。毎朝必ず抱き上げて、ブラッシングをしてやりながら幼児をあやすような口調で話かけている。スディーンもごろごろと喉を鳴らせながら恍惚の顔つきでされるに任せている。

 部屋の中に用意してある砂箱で用を足し終えると妻の元へ赴き啼いて知らせるのである。妻はすぐ固まった砂を除去しては「お利口さん」というような言葉をかけて話しかけている。そんなやりとりを目にするとスディーンは人間の言葉が理解できるのかなと思う。

スディーンは牛乳、魚、豚肉、鶏肉しか食べない。「キャットフード」には全然口をつけようともしない。
 今度 「ロイヤルカナン」で発売になる「ピュア フィーライン」は猫の主要な三つの資質に磨きをかける「ペットフード」だという。その三つの資質とは“美しく輝かしい被毛”、“スリムでしなやかなカラダ”、“生き生き活力にあふれる姿”だとされる。 

 老猫ではあるが「ピュアフィーライン」を与えて「キャットフード」も食べるように躾けてみようと妻が相談を持ちかけてきたところだ。妻が猫可愛がりをし、筆者が付かず離れずで接するのが我が家のスディーンに対する愛情表現なのである。










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