豊中市ブログ「マチカネくんのとよなか草子」マチカネくんと魅力文化創造課職員が、豊中のさまざまな魅力を紹介していきます!

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きむらとしろうじんじん「野点」レポート

2015年12月01日 | きむらとしろうじんじん野点レポート

                                      

魅力創造課の中村です

11月19日と11月23日に本番を迎えた、きむらとしろうじんじんさんの「豊中野点 第二弾」

                                      

今年2回目の開催となった、じんじんさんの「野点(のだて)」。

このチラシをご覧になって、どんなイベントなのかな?と思われた方も多いはず・・・

 

いったい何者なのだろう   

この人こそ、陶芸家のきむらとしろうじんじんさん。

約20年間、毎年全国各地で開催されているこの野点。じんじんさんが作られた素焼きのお茶碗に自分で絵付けをして、その場で移動式の窯でお茶碗を焼き、できあがった世界に一つのマイお茶碗でお抹茶もいただけちゃう!という、とっても創造的なアートプロジェクトなのです!

                

開催場所を千里界隈にしようと決めてから、今年も昨年同様にじんじんさんと公募で集まってくださったサポートスタッフの皆さんと一緒に、合計3回、6日間にわたる「大お散歩会」を開催し、千里のまちを歩きまわりながら野点の場所を決定しました。

今日はその本番の様子をレポートします

                                   

一日目 11月19日(木曜) 会場:新千里西町近隣センター

当日は、朝早くから心強いサポートスタッフさんたちとともに現場の設営を開始。

お茶碗を焼く移動式の窯が据え付けられている大リヤカー、絵付けをする小リヤカーの設営を済ませると、いよいよじんじんさんがあの衣装とメイクで登場し、今年のとよなか「野点」がスタートしました。

「ほな、長丁場になりますけど今日はどうぞよろしくお願いします~。楽しい現場になりますように~」とじんじんさん。

朝早くからたくさんのお客様がいらっしゃってます!!  

お話を伺うと、以前に野点に参加したことがあり、もうひとつ新しいお茶碗がほしいという方

スタッフ参加できなかったので・・・という方

じんじんさんの今年の野点ツアーで、お茶碗が売り切れて絵付けできなかったことをあきらめきれず遠方から来られた方 

などなど、市内外からじんじんさんファンの方がたくさん来てくださいました。

開始早々、大盛況!!

「今日はゆっくりしていってくださいねわからないことは何でもスタッフに聞いてくださいね~」とじんじんさん。

 

お客さんはじんじんさんの手作りの素焼きのお茶碗から気に入ったお茶碗を選んで、さっそく絵付け開始です。

色見本を見てあれこれ迷いながら好きな色を選んで、世界に一つのお茶碗作り・・・絵付けの説明をしたり、たくさんのお客様にご参加いただいたので絵付けのスペースも拡張したりとスタッフも大活躍!

西町近隣センターの「野点」を階段の上から見るとこんな感じ・・・

ご近所のお散歩をされている方も普段の風景と違う近隣センターに、思わず足を止めて「何をやってるんですか、これは?」

すかさず、チラシを渡して「野点」の説明をするサポートスタッフ。下校途中の学生たちもたくさん立ち寄ってくださいました。

みなさん世界に一つのお茶碗つくりに真剣!!

ぺたぺたと釉薬を塗る参加者のみなさん。

「なんかだんだんわからんようになってきたわ~」「どないしよう~」

なんだかんだで、絵付けを終えたお茶碗は窯のそばに並べられます。

いよいよ、窯詰め。移動式の窯でお茶碗を焼きます。窯内の温度は約800度だそうです!

じんじんさんの窯詰めと、窯出しもとってもエレガント

「この風景見てるだけでも飽きへんわ~」と参加者。

 さて、窯に入って待つこと約20分・・・

真っ赤に燃せられた窯の中から出てきました。

次に、取り出したばかりの熱いお茶碗を新聞紙を詰めたブリキの缶に入れ蓋をします。なんでも、燃えたがるお茶碗と新聞紙を酸欠状態にして化学反応を起こさせ、より発色させるために、燻(いぶ)すのだとか。燻しの工程も20分。「ええお茶碗になりますように~」

20分後、ひとつずつお茶碗が取り出されるたびに、「わ~っ!」「めっちゃきれ~~い」と歓声が上がります。この燻しの工程を経て、ガラス質の釉薬がより深みのある色合いに変化するのですね。絵付けのときからガラリと印象が変わるのでちょっとおどろき!

  

燻しが終わって、スタッフがひとつひとつ丁寧に煤(すす)を磨き落としたら、ついに世界にひとつだけのオリジナル楽茶碗が完成です!

やった~~~

     

      

 

リヤカーはお茶席も兼ね備えているので、出来上がったマイ茶碗でじんじんさんが点てたお茶を味わうこともできます

【 きらきらパオまつり 】

「待ち時間にはこっちのコーナーで遊んでいってくださいね~」

声をかけるのは、大阪成蹊大学の学生さんが構成しているArtnal(アートナル)というアートユニットがプロデュースするイベント。

「きらきらパオまつり」と題して、参加型の体験アートイベントを同時開催してくださいました。

パオのまわりで動物に扮して踊ったり、大きな絵本の読み聞かせをしたりと、ふらりと立ち寄った子供たちも大喜びでした!

こちらのコーナーにはマチカネくんも参加して、じんじんさんとのコラボに大興奮!

じんじんさんとツーショット写真の撮影にはしゃいでおりました~ 

 

日が暮れてからの窯出しはまた幻想的な雰囲気になります

真っ赤に熱せられたお茶碗がきれいなんです!!写真は19日のサポートスタッフのみなさん。ここに移っていない朝からスタッフのメンバーもありがとうございました! 

 

さて続いては野点二日目・・・

2日目11月23日(月曜・祝日)  会場:千里東町公園 長谷池畔 

普段から地域の方たちの憩の場となっているこの場所

この日はじんじんさんの今年の野点ツアーの最終日ということもあって、11時過ぎのスタートと同時にお茶碗は売り切れてしまうほどの盛況ぶりでした。

池を見下ろす階段から、たくさんのお客さんでにぎわう野点の現場を見るとこんな感じです。

向こうに千里中央のビル街がみえますね!

【 mind map 】

↓  ↓  ↓  ↓

この日はスタッフの有志で豊中mind map(とよなか マインド マップ)と題して、

「豊中といえばコレ!」「私のとよなかお気に入り」などを言葉や絵で表現するコーナーが出現!

池の畔にとつぜん出現したコタツにみなさん興味津々で立ち寄っていただきました~。

 

こちらはお茶碗焼きに集中のじんじんさん・・・

 

この日は休日でもあり、じんじんさんの今年の野点ツアーの最終日ともあって、日暮れになってもお茶席にはお客さんが絶えませんでした!!

 

窯入れ、窯だしの合間にはお抹茶を点ててお茶席でお客さんにおもてなし。

思い通りに出来上がった方も、思いがけない仕上がりだった方も、マイ茶碗を手に笑顔がこぼれます。

じんじんさんの今年のツアーの最終日でもあった「豊中野点」が終了しました!!

みなさん本当にお疲れ様でした

昨年に引き続き市と包括協定を結ぶ大阪成蹊大学芸術学部 表現教育コースの先生方と、学生のみなさんにも、大お散歩会からご参加いただき、豊中野点を盛り上げていただきました。この場をお借りして改めて御礼を申し上げます

「また、来年ね~」と口々に言葉を交わして、今年の豊中野点は終わりました。特別な体験をさせてくださったじんじんさんはもちろん、説明会から参加してくれていたスタッフのみなさんに心から感謝です。

 

    【お ま け】    

   

出来上がった魅力創造課のお茶碗はマチカネくんカラー

                    

 

お茶碗の出来栄えにご満悦のマチカネくん

「このお茶碗は第一庁舎5階の魅力創造課においてあります!ぜひ見に来てほしいワニ~!!」