豊中市ブログ「マチカネくんのとよなか草子」マチカネくんと魅力文化創造課職員が、豊中のさまざまな魅力を紹介していきます!

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☆日本センチュリー交響楽団による「豊中まちなかクラシック」が始まりました!

2012年11月07日 | とよなかInfo

都市活力創造室の笹久保です。

日本センチュリー交響楽団と市が連携して、市内の教会や寺院、歴史的建造物などを会場に、みなさんにまちなかでクラシックを楽しんでいただく「豊中まちなかクラシック」が、11月3日(土)の「原田しろあと館・旧羽室家住宅」(曽根西町)からはじまりました。

11月14日(水)のアクア文化ホールでの最終公演まで全10公演。まずは、3日(土)、4日(日)に行われた6公演の様子をご紹介します。

<公演A 原田しろあと館 ~昭和初期の邸宅に流れる日本の童謡>

○11月3日(土・祝)12時から12時40分。

原田しろあと館は、織田信長の出城にもなった原田城跡(市指定史跡)に建つ、和洋折衷の造りが魅力的な国登録文化財の住宅です。昭和12年(1937)に建てられた当時の趣が伝わる、サンルーム付きの応接室が演奏会場となりました。

演奏は、センチュリー・ユースオーケストラのみなさんです。今回の公演では、トランペット、ホルン、トロンボーンの3人の組み合わせ。 

この公演は、事前申込み不要で当日受付だったのですが、受付開始直後から続々とお客様がいらしてくださいました。開演10分前

には、満席となり、外のサンルームにご案内する方がいるほどの盛況ぶり。

  

本番では、となりのトトロや日本の童謡メドレーなど、なじみの曲が中心。

曲間では、演奏者が楽器の紹介や、即興でCMメロディーを弾く場面も。アンコール曲は、「川の流れのように」。参加者の温かい拍手に包まれながら終了いたしました。

 

(演奏曲一覧)

となりのトトロ
童謡メドレー
雨にぬれても
ムーンリバー
オーシャンゼリゼ
川の流れのように
家路 

 

<公演①カトリック豊中教会~生誕150年・ドビュッシーの弦楽四重奏曲~>

○11月3日(土・祝)13時30分から14時30分。

続いての会場は、本町の「カトリック豊中教会」(本町)です。白壁に洋瓦、丸窓や細長い窓など異国情緒を感じさせる印象的なデザインで、チェコ人の設計者スワガーが昭和14年(1939)に建築しました。「とよなか百景」に選ばれているほか、第7回豊中市都市デザイン賞を受賞した教会です。

この会場では、日本センチュリー交響楽団の高橋宗久さん(第2ヴァイオリン副首席奏者)、本吉優子さん(ヴァイオリン)、飯田隆さん(ヴィオラ)、末永真理さん(チェロ)による弦楽四重奏です。

 プログラムは、今年、生誕150年のフランスを代表する音楽家・ドビュッシーの曲を中心に、バッハやヘンデル、加えて没後20年を迎えたタンゴの革命児・ピアソラの曲も加えた幅広い構成です。 

 

聖堂の厳かな雰囲気にぴったりの、美しい四重奏が心地よく響きます。

   

(演奏曲一覧)

ドビュッシー:ゴリウォーグのケーク・ウォーク
ドビュッシー:弦楽四重奏曲
ピアソラ:リベルタンゴ
バッハ:主よ人の望みの喜びよ
バッハ:G線上のアリア
ヘンデル:水上の音楽〜ア・ラ・ホーンパイプ
ヘンデル:オペラ「リナルド」〜私を泣かせてください

 

<公演②伝統芸能館 ~デュオで魅するフルートとギター~>

○11月3日(土)15時30分から16時30分

3日(土)最後の会場は、伝統芸能館(岡町北)です。

日本センチュリー交響楽団から、フルートの伏田依子さんとギターの亀井貴幸さんの2人がお越しくださいました。

“やってみたらこんな感じでしたシリーズ”と題して、フルートとギターで、この日のために特別にご用意いただいたプログラムを演奏していただきました。

 

フルートのやさしい音色とギターがホールに静かに響き渡りました。 

  

お二人の合間のトークも楽しく、参加者もとてもリラックスした様子。心安らぐコンサートとなりました。

(演奏曲一覧)

クープラン:愛のうぐいす
~やってみたらこんな感じでしたシリーズ~
ピアソラ:リベルタンゴ
マカド:パソーカ(ショーロ)
マカド:ペジモレッケ(サンバショーロ)
ジョビン:イパネマの娘(ボサノバ)
宮城道雄:春の海
タレガ:アルハンブラの想い出
イベール:物語〜ガラスの鳥籠、小さな白いロバ
イベール:間奏曲

 

 <公演B 土手嘉~老舗うどん店で味わう弦楽カルテット~>

○11月4日(日)12時から12時40分

4日(日)の最初は、岡町商店街内にある「本家 土手嘉」です。創業は、江戸時代の後半で、8代続く、老舗のうどん店です(現在の店舗は昭和元年(1926)築)。90年近い歴史を刻む店内が、初めて弦の響きで満たされます。
 

センチュリー・ユースオーケストラの若いメンバーによる、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのアンサンブル。

当日受付の会場は、開演前から早くも満席御礼。立ち見の方がいらっしゃるほどの盛況ぶりでした。

 

演奏曲は、クラシックのほかに、世代を超えて愛される歌謡曲もたくさん。

アンコール曲は、参加者の歓声に応えてピアソラのリベルタンゴとハナミズキを演奏くださいました。

(演奏曲一覧)

アイネ・クライネ・ナハトムジークより
ハナミズキ
世界にひとつだけの花
「となりのトトロ」より
リベルタンゴ
ホールニューワールド
情熱大陸

 

<公演③桜の庄兵衛ギャラリー~チェロで奏でるバッハの神髄~>

○11月4日(日)13時30分から14時30分

続いては、「桜の庄兵衛ギャラリー」(中桜塚)が会場です。
同ギャラリーは、近世庄屋屋敷の堂々たる構えをとどめる国登録文化財です。主屋は江戸時代の伝統的農家建築で、現在は美術作品展やコンサートなどの会場としても活用されています。今回は特別に、ほの暗さが懐かしい土間での演奏です。

演奏者は、チェロ首席奏者の北口大輔さん。

 

プログラムは、全3曲。低音から高音までの幅広い音域をチェロのみで表現されました。拍手に加え、客席からは感嘆のためいきが。
最後はバッハの組曲。30分弱、まさにバッハの神髄が感じられる演奏をしてくださいました。

 

拍手が鳴りやまぬ中、アンコールに演奏してくださったのは、マーク・サマーのJulie-o。軽快な響きが会場を包みこみました。

(演奏曲一覧)

ピアッティ:「ニオベ」の主題による奇想曲
クラム:無伴奏チェロソナタ
バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番 BWV1012

 

<公演④センチュリー・オーケストラハウス~ オーケストラハウスで聴くヴァイオリン三重奏~>

○11月4日(日)15時30分から16時30分

服部緑地の緑豊かな木立の一角にたたずむオーケストラハウス。日本センチュリー交響楽団が、平成元年(1989)の活動開始当初から創造の拠点としてきました。
今回の演奏は、日本センチュリー交響楽団のアシスタント・コンサートミストレスのお二人、蔵川瑠美さんと松浦奈々さん、そして第2ヴァイオリン副首席奏者の高橋宗久さん、ピアノの林典子さんによるヴァイオリン三重奏です。 

 

よく親しまれている「愛の挨拶」、「ナバーラ」に続く、「コダーイ」「タネーエフ」の充実した演奏が感動的な山場となりました。

 

 

(演奏曲一覧)

エルガー:愛の挨拶
サラサーテ:ナバーラ
コダーイ:弦楽三重奏曲〜第1楽章&第3楽章
タネーエフ:弦楽三重奏曲〜第1楽章
成田為三:浜辺の歌