M*log

  

歩き疲れたその先

2006-10-27 | ●M*log ・・・ 

世の中、理不尽なことが多い。

そう思いながら、とにかく、あたしは歩いた。

繁華街を抜け、暗く寂れた家への帰路を1時間以上夢中で歩いた。
それは深夜2時のこと。
風が冷たくて、街を離れるほどに暗くなっていく道はとても怖かった。

自分でもバカだと思う。
おかげで、まだひき始めで軽い症状だったカゼは、ノドが腫れあがり
かなり悪化してしまった。
きちんとサイズの合っていないヒールを履いて、ムキになって歩いたせいで
今日になっても、足の裏が腫れて、ズキズキ痛い。

あたしはたぶん、意地っ張りで、融通が利かない、そういうタイプ。
いつも全て、ってわけじゃなく、どこか部分的にひどくこだわるところがある。
理解してくれる人は少ない。
だからと言って、かかわる全ての人にそうされたいとも思ってない。
表面だけで「わかる」なんて簡単に言われたくないって思うし。

そんなことを考えながら、どんどん歩いたけど、なんだか悔しかった。
そんなこと考えてる自分は、小さくて、みじめだと思ったから。


―やがて、またしても彼に迷惑をかけることに。

彼は心配してくれた。
こんな夜中に、寒空の下、マスカラの落ちた顔で泣きべそかいて、歩く(こわい)
何をやってるのか自分でも意味不明なあたしを
迎えに来てくれた。

「怒られるかもしれない」と思ったけど、その予想は外れた。
とてつもなく優しくしてくれた。
今現在おかれてる状況と、気持ちを察してくれた。

とにかくまずは「鼻をかんで、あったまること」だ、と。

それから、心に響くことばを、たくさんくれた。
すっと心に入ってくる。
こういうときに、適切な言葉を選ぶのは難しい。
まして強情な私だから、なおさら難しい気がする。
(自分で言うのもおかしいけど)
それをスマートに言ってのけるのは、センスだと思う。

かなわない、と思った。
それから、迷惑をかけて本当に申し訳なく思った。


―理解してくれる人がいるからこそ、誰に理解されなくてもいいなんて
 強がりをいえるんだろう。 
 独りの私は、ちっぽけで何もできない。

そばにいてくれて、理解してくれる人がいる。
この重要性。ありがたさ。ふだん見過ごしがち。


それにしても私は、迷惑ばかりかけてるなぁ・・・。


―それからが悲惨だった。

寝込んだ。
腫れた喉の痛みは、水を飲むことさえ苦痛なほどに。
足は、ずっと熱をもってた。

せっかくの休日、もしも晴れたら、公園へ写真でも撮りに行こうなんて
計画してたんだけど。

自業自得ってことで。




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