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※症例は患者様の同医済み.

暖めりゃいいってもんじゃない。最新医学VS東洋医学

2012-12-30 00:00:25 | 予防(メタボ.アンチエイジング)
使い捨てカイロや暖房器具の進歩で、冷えの治療で来られる方は少なくなりました。しかし副症状として冷えがあるという方は増えてきているような気がします。特に足が冷えて眠れないという訴えが多く、ヒートテックの靴下や下着を重ね着してさらに電気あんかと徹底した防寒対策が必要のようです。
そんな重ね着や重ね履きをするとリンパや血行は悪くなり冷え症が進むと思うのですが...。
暖めるためには熱量が多いほどよいのですが、電気あんかはだいたい1時間あたり25000㌍しか放熱しません。それに比べて湯たんぽは130000㌍(2㍑の熱湯を入れた場合)と桁違いです。保温力の強い湯たんぽカバーに入れると朝まで暖かいです。

僕の寝床はもともとベランダだったのを改造してできたスペースでしかも北なので家の中では最も寒い場所だと思いますが、朝まで湯たんぽはさめることはありません。家族は羽毛布団なのに、40年以上使っている毛布に今時綿布団に夏用の綿毛布を重ねた寝具、さらに洗濯物も干されていているという冷遇ですが、湿気が多いせいか僕以外は喉をやられてます。

外出する時は使い捨てカイロを貼られていますが、熱量としては770㌍/hと非常に少ない熱量なので、どうせ貼るなら効率よいところに貼る必要があります。
だいたい背中や腰が多いようですが、青山まだらめクリニック自律神経免疫治療研究所の院長がかわった方法を紹介していました。左胸のポケットにカイロを入れれば右お尻のポケットというようにして、暖まると、右胸と左尻というように入れ替えるというものです。左上に貼れば右下、右上に貼れば左下というように対象に配置することで反応性が高まり血流がよくなるそうです。
この理論は鍼灸治で「気」の調節をする時に実際の臨床で使われます。さらに異種金属の鍼を用いて行なう場合もあります。

もう一つ紹介されていたのが、耳の裏を暖めて全身の血流をよくするというものです。このへんは内臓に広く走っている「迷走神経」が通過する場所なので内臓の副交感神経に影響するということでした。
さらにこの暖め方で治療が難しかった精神的トラブルやストレスが改善しやすくなるとも言われてました。
実はこの周囲は不眠やストレスに著効があるツボが密集しているところなので、納得できる方法でもあります。

経験医学である鍼灸治療の理論は現代においてこういう形でも立証されます。

暖めるのはいいのですが、ずっと暖めっぱなしだと脳は暖めなくともよいと錯覚し自律神経がうまく働かなくなるとも思えるので、なるべく運動で体を暖めるのが理想だと思ってます。
難治な場合逆に冷やすという方法があり、症例を書こうと思いましたが了解を得てなかったのでまたいつか書きます。

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