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※症例は患者様の同医済み.

安心、鼻血の応急処置と再発防止治療

2012-11-05 18:44:36 | 鼻の病機
 朝ラジオを聴きながらパソコンをしていると、放送中に番組のパーソナリティーがいきなり鼻血を出したみたいで、下を俯き鼻の根本「眼と眼の間」を抑えていると状況を説明していました。昔は鼻をつまんで上を向いて首の後ろを叩いていました。今は気管に血液が入るので俯くようです。
 しかし鼻血は依然と止まらないようで、
楽をかけている間に保育士のリスナーからアドバイスを受け出血は止まったようです。そのアドバイスとは鼻根ではなく鼻翼を押さえるということで、普通に鼻をつまむのだと思います。保育園ではけっこうのぼせて鼻血は日常茶飯事なんでしょう。

 鼻血が出ると誰でも一様に驚きますが、
の中の粘膜の下の細い血管はまるで破裂する準備をしているように常に膨らんでいるので、わずかな刺激で出血してしまいます。血圧が高い人が興奮すると鼻血が出ることから脳出血を起こさないための安全装置とも言えます。

 鼻血は他の病気からくるものと、鼻血だけの特発性鼻出血があります。特発性とは原因不明という意味なので矛盾してますが、特発性鼻出血の原因を書いてみます。
 まず季節の変わり目に多い印象です。6~7月、10~11月というのは急に暑くなったり、寒くなったりと自律神経が不安定な状態と言えます。血管の膨張と収縮は自律神経の支配を受けているので失調を起こすと弱い部分が破綻するのは自然の道理です。
 東洋医学的には、血が多い「血実証」や止血作用やのぼせを引き下げる機能が低下する「気虚証」などがあり、さらに細かく分類し治療します。この時期であれば足元が冷えていることも要因にあたると思われます。

 鼻血を止めてくれと鍼灸治療に来る方はおられませんが、我が子の治療はよくやってました。応急処置としては、頚部や二の腕、親指に治療しますが、大切なのはのぼせにくい体質にすることです。

 一般的応急処置は座って俯いて鼻を押さえますが、鍼灸治療では横向きに寝て治療します。おれは鼻出血で脳の血液量が減ったところへ、鍼灸の一時的虚血作用により、めまいや卒倒を起こす可能性があるからだと思います。まず鼻を抑えてもらい冷やします。つぼとしては唖門、天柱にするのですが、患者さんの状態により、鍼か灸、弱刺激か強刺激を変える必要はあります。

 また出血している反対側の親指の第2関節の表側に反応があれば灸をします。

二の腕に「天府」という高血圧の方の鼻血に非常に効果があると言われるツボがあります。これは座るか直立姿勢になりますが、腕をまっすぐ前に伸ばして首を傾け二の腕で鼻先が当たったところがツボになります。

 のぼせの治療ですが、東洋医学では「逆気」という状態に相当し、鼻時が出ていることから、「逆気して漏らす」を治すという打って付けのツボがあります。それを治療点にする方法もありますが、本来「頭寒足熱」が良好な状態になるので足や頭頚部に鍼灸し、血流が改善されるだけでも、のぼせも解消されます。


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