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※症例は患者様の同医済み.

腋臭・体臭をやわらげる

2013-08-02 19:46:37 | 皮膚.毛
患者さんの中には汗が出にくいという方がおられます。
汗をでるようにしてくれと頼まれたわけではないのに治療していくと汗が出るようになったということはよくあると思います。
しかしこの暑さで腋臭や体臭に悩まされている方は逆に汗を抑えたいということから鍼灸治療を懸念されるでしょうが、専門医は汗腺の機能を活発にすることによりサラサラした汗がでて腋臭がやわらぐと言っています。

鍼灸治療は、熱かったら汗腺が開き、寒かったら閉じるというように汗腺のレスポンスが高まるので同じような効果が得られると考えます。

専門医の場合は発汗を活発にするための汗腺トレーニングという方法を推奨しています。
まず入浴するときはシャワーだけで済ませず、湯船にちゃんと入ります。
汗腺の機能が衰えるのは脳から遠い末端である手足から起こるので、、手足を42度くらいのお湯で集中的に暖めることにより全身の汗腺を活発にするというものです「暑熱循環」。
これは鍼灸で手足の経穴(ツボ)に鍼灸を施し自律神経系に影響を与えることと似ています。
ただこのトレーニングをして汗をかかず赤くなる人は熱中症になりやすいので注意すべきということです。

さほどでもないのに体臭を異常に気にしてしまう「自己臭症」があります。
自分の臭いというのはなかなか気づかないものなので他人が避けたり、不快な顔をしただけでそれが自分の体臭ではないかと錯覚し対人恐怖症のように何年も悩んでしまうようです。
そこで腋臭を客観的に評価する簡便な方法があります。
、耳垢(耳くそ)の状態により腋臭の強さがわかるというものです。

①パサパサしている→腋臭はほとんどない。
②少し湿っている→中等度の腋臭。
③キャラメルが溶けたような状態→強い腋臭。

対策として制汗剤を使う方も多いようですが、いろいろな商品があり選び方を間違うと悪化する場合もあるようです。

①制汗剤のみ。
②アルコール性のもの。
③殺菌力の強いもの(塩化ベンザルコニュームなど)

どう気を付けるかというと、腋臭の強い方は臭いの原因となる強い菌がいるので、殺菌力のある制汗剤を使用してもよいのですが、腋臭の少ない方が殺菌力の強い制汗剤を使用すると、さらに強い菌が繁殖するということです。
なので程度により選択するのがベストで、上記の①は①、②は②...という組み合わせですね。
しかし腋臭の強い方への殺菌はさらに強い菌が繁殖するのではないかと思うのですがそこのところはどうなんでしょうかね?。

あと気を付けなければならないのが制汗剤を使用する部位です。
制汗剤は汗を抑えるものなので体中に使用すると発汗作用が失われそれにより体温を下げれなくなり熱中症のリスクが上がるということです。
腋の下と足の裏は体温調節に直接関与してないので、問題はないそうです。


腋臭や体臭は、日本人の食事が欧米かしたことと、どこへいっても温度管理されていて、汗をかくことが少なくなったことが原因とも言われてます。
体臭は男女が引き合うための分泌物という話を聞いたことがあります。
香水や消臭剤が氾濫しているなかで、本来 自然なにおいも悪臭と認識されるようになっているような気がします。
しかし、腋ががある同士が結婚したという話しを聞いたときに、犬の首((塔山 郁 著)という短編小説を思い浮かべました。体臭や腋がを気にされている方は絶対に読まないでください。




【鍼灸治療】
病的な腋臭に対しての治療法を書いてみます。
東洋医学では「腋汗」がそれに近く、証としては、「肝胆湿熱」「肝腎陰虚」などがあります。
ほかに局所への直接灸があって、弁証論治をはずしてしまうことを考えると、この標治法が確実ではないかと思います。
現代医学ではレーザーでアポクリン腺を焼灼するようですが、たぶんそれに似た方法だと思います。
まず腋毛をそって化粧品の「おしろい」を極泉穴の周囲に1週間 毎日重ね塗ります。
そうしていると黒い斑点が現れてくるので、そこに小灸5~7壮を1ヶ月以上毎日すえます。
この方法は実際にやったことはないのですが、年輩のベテラン鍼灸師の先生方からはよく聞きます。

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