SHAンパンでもいかが?

「最終楽章 気分はAdagio」
77歳の一人暮らし。

思い出のプログラム

2010-01-17 23:55:36 | 日記
あの大震災から15年。

当時の手帳を開けてみますと、
17日以降、全ての予定に×印がつけてあります。

凄まじい光景を毎日のように目にし、
水汲みや後片付けなどで
必死に過ごしていたのですが、
2月1日・・「ようやくピアノの練習再開」と書いてありました。

東京のカザルス・ホールで,
高田三郎先生が指揮をされ、
ピアノを弾かせて頂く演奏会が近づいていましたので、
久しぶりにピアノに向かい、無我夢中で『雨』を弾き出すと、
止めどもなく涙が溢れ出し、
疲れて、荒んでいた心が少しずつ癒されるようでした。

又、演奏会を主催された渡邊顕麿先生は御自身が重い病と
闘っておられたにも関わらず、
「少し御体をお休め下さい」と
山の上ホテルを予約しておいて下さいました。

これはそのときの思い出が詰まったプログラム。

渡邊先生とお別れして14年目。
高田三郎先生は今年、10年目を迎えます。