伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
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【拡散歓迎】 8/8 「おしどりマコ・ケン講演会」子ども脱被ばく裁判第6回期日学習会 前半 

2016-08-24 00:38:10 | 放射能問題
福島からのレポートです。拡散希望されています。

8月8日 子どもの脱被ばく裁判学習会「おしどりマコ・ケン講演会」

 子ども脱被ばく裁判とは・・・?
 東京電力福島第一原子力発電所の事故から4年が経過しても、子どもたちの脱被ばく政策を行わない国と福島県--。
 そんな国や福島県の責任を問うべく、避難者を含む約200人の福島の親子が、昨年、今年と、福島地方裁判所に提訴しました。
 これが、「子ども脱被ばく裁判」です。


おしどりマコさんが、今福島で検討されている、甲状腺ガン検査縮小について話しました。
とても重要なことですので、要点をまとめました。

 https://www.youtube.com/watch?v=IVjRL0n_FVM

・今福島民報や民友新聞に、甲状腺検査縮小が検討されていることが報じられている。
 そのことについて感じていることを話したい。

・県民健康調査の委員の一人である清水一雄医師は日本医科大の時から甲状腺ガンの外科の先生だった。

 ボランティアで毎年チェルノブイリに通って、甲状腺ガンの内視鏡手術をしていた。

・清水一雄医師は2012年までは、福島では、被ばくによる甲状腺ガンの健康影響は何も出ないと言い切っていた。

 しかし去年(2015年)私が取材をしに行った時は、考え方が変わっていた。

・清水医師は今「出てきた事実を素直に受け止めて、今できる最大の対策をとらねばならない」と言っている。

・なぜ意見が変わったかと言うと、1巡目(先行調査)の甲状腺検査でA1判定(何も症状がなかった)人たちから、

 数年後の2巡目検査で、たくさん甲状腺ガン(悪性ないし悪性疑い)見つかったため。


・清水医師に、2~3年前にエコーで見て嚢胞も結節も何にも見えなかった子どもたちから、

 2~3年後に手術した方がいいぐらいの腫瘍が(成長し)見つかることはあり得るのか?と聞いたら、

 清水医師は「僕は見たことがないし、聞いたことがない」と言っていた。

・検討委員会でも、清水先生は腫瘍の成長速度が速すぎるのじゃないかと質問している。

・もう一つ清水医師が気にしているのは、甲状腺ガンは一般的に「1対8」で女性の方が多いとされているが、

 チェルノブイリ原発事故後の子供たちの甲状腺ガンは「3対1」で男の子の割合が多かった点。

・福島の検査で見つかっている甲状腺ガンの男女比も「1対1」か「2対1」ぐらいで、男の子の割合が増えている。

 一般的な「1対8」の女の子が多い甲状腺ガンとは男女比があきらかに異なっている。


・清水先生はこの2つのことをもとに、甲状腺の専門医として、福島の甲状腺ガンの状況に疑問があるとおっしゃっていた。


・今甲状腺検査は、3巡目の検査が始まった。

・1巡目2巡目の甲状腺検査の同意書には

 「この検査はとても必要なものなのでうけてください」というニュアンスのことがかかれており、
 
 検査の受診率をあげることに重きがおかれていた

・しかし3巡目の検査の同意書には、

 「甲状腺ガンの特性状、治療の必要のない変化も数多く拾い上げることになりご心配をおかけすることもあります。

 そのため甲状腺の超音波検診は一般的には行われてきませんでした。」

 「受診されるかどうかはご本人のご希望によりますので、

 検査の内容についてご理解していただいたうえで、受診されるかどうかご検討ください」と書かれている。

 この文言からも県民健康調査が、今後この調査を縮小してゆくつもりであることがうかがえる。

・しかし、清水医師の指摘する「男女比の問題」と「腫瘍の成長速度が速すぎる」ことは、甲状腺ガンの専門医の方たちも疑問に思っているが、
 それをきちんと評価して、論理的に説明されたことは、検討委員会でも学会でも一度もない。

・そういう段階で甲状腺検査を縮小してゆくということは、本当にひどい事だと思う。

・この検査が縮小されるかどうかは、9月の検討委員会で話し合われるということになっているようだが、

 もし決定になったとしても、何とかひっくり返していかなければいけないことだと思っている。

つづく





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