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伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

千葉県種子条例のパブコメ 明日が締め切り

2020-05-15 10:02:57 | 政治
緊急のお願いです。
千葉県種子条例案のパブコメ締め切り明日5月16日(郵送は当日の消印まで有効)
ぜひ、パブリックコメントを出してください。

千葉県は国が廃止した種子法に代わる条例を策定するとして、
現在パブコメを募集しています。
昨日、県の農林部生産振興課に、ヒアリングをして、
その問題点が明らかになりました。

2年前に廃止された種子法。
この法律により、日本の主要農産物である米、麦、大豆は、戦後の食糧難の時代から大事に守られてきました。
それを、民間企業が参入しやすいように、と安倍政権は廃止してしまいました。
現在の国会に出されている種苗法と一体の改悪です。
そのため全国で種子法に代わる県条例が作られ、すでに18道県で条例が施行済みです。
6月議会に上程予定の三重県などを含め5県で進行中です。
そこに急遽おどり出たのが千葉県。
当初は自民党が策定している、との情報もあったのですが、なぜか2月議会質問で県に振った経緯があります。


タネを守る会のHPより

千葉県は積極的に準備を進めてきたわけではなく、ずっと「要綱で十分」と言ってきたのです。
そんな千葉県ですから、要綱をそのまま使ったらいいじゃない、落花生を入れて、
というやる気のなさがそのまま出ています。

千葉県種子条例案の問題点は2点です。
① パブコメのとり方。
条文ができる前に募集して、1度きりで終わらせること、

② その条例案には「農業競争力強化支援法の趣旨も踏まえ」という文言が入っていること、です。
このトンデモ条文を条例に盛り込んで成立したら、それこそおしまいです。

問題点① 
条例案のパブコメをとるとしながら、条例案は示さず、
わずか9行の「千葉県主要農産物等種子条例案について」という概要と、
「千葉県主要農作物種子対策要綱」が県HPに載っているだけです。
条例案も示さずパブコメとは、なぜか?と聞きました。
担当課曰く
「新規条例案策定の場合は、県民の意見を広く聞くため、基本的な方向性、
考え方を示すだけでパブコメをとる」という説明でした。

(これまで、新規条例を千葉県はほとんど出したことがなく、
大体が自民党の条例案が新規で出されます。
その場合は条文すべてが示されています。)

しかも、パブコメは1度きり。2度は取らない、と言いきるので
その根拠を出すように、と求めました。
根拠は「ちばづくり県民コメント制度(パブリックコメント)に関する指針」と持ってきましたが、
それを見ても、1度だけとは書いてありません。

問題点② 
要綱に「農業競争力強化支援法の趣旨も踏まえ」という文言が入っています。
条例案の概要にも、「現行の要綱を踏まえて、種子計画の策定、
奨励する品種の決定、原種・原原種の生産、ほ場の指定といった
種子供給にかかる基本的な取り組みを定める」とあります。
この「農業競争力強化支援法」8条4項には
「民間事業者の技術開発や新品種育成を促進し、県の種苗の生産に関する知見
の民間事業者への提供を促進する」という趣旨が書かれています。
かみ砕いて言うと、「これまで国や県の農業試験場が開発してきたコメの品種
とその関連情報を民間企業に提供せよ」ということです。
そこで、『県民の知的財産を民間企業に無償提供することのないよう
「農業競争力強化支援法の趣旨も踏まえ」の文言は削除することを強く求めます。』と書きました。

ぜひ、種子条例のパブコメを送っていただけますよう、周りの方々にもお知らせください。
送り先等は↓ご覧ください。
(仮称)千葉県農作物等種子条例案に関する意見募集についてhttps://www.pref.chiba.lg.jp/seisan/iken/2020/shushijourei.html

よろしくお願いします。
私のパブコメは以下の通りです。**************

2017年4月種子法が廃止されてから2年が経過しました。
日本の食料自給率はわずか37%。
今回のコロナ騒動でも、マスクなどが輸入に依存していたため、
日本中マスクを求めて右往左往し、医療用のマスク不足はいまだ深刻です。
これが、主要農産物であればどれほどの騒動になったか、
想像に難くありません。日本の食糧需給率を上げることは、
国民の命を守ることです。
 
「千葉県主要農産物等種子条例」の策定に賛同します。
しかし、パブコメ募集にあたって、情報提供が不十分です。
パブコメ用の資料として提示されているのはA41枚の
「(仮称)千葉県主要農作物等種子条例案について」と
「千葉県主要農作物種子対策要綱」のみ。
しかも、条例案概要はわずか9行です。

不十分な情報提供でとるパブコメ1度きりで種子条例を策定することは問題です。
「パブコメに関する指針」には、「複数回実施することも考えられる」とあります。
県民の重要な種子条例ですから、慎重な手順で進めることを求めます。
よって、パブコメで出された県民の意見を反映した条例案を示して、
再度パブコメをとり、よりよい条例案にすることを求めます。 

条例案の概要には、「現行の要綱を踏まえて、種子計画の策定、
奨励する品種の決定、原種・原原種の生産、ほ場の指定といった
種子供給にかかる基本的な取り組みを定める」とあります。
しかし、現行の要綱には「農業競争力強化支援法の趣旨を踏まえ」
とあります。
この「農業競争力強化支援法」8条4項には「民間事業者の技術開発や
新品種育成を促進し、県の種苗の生産に関する知見の民間事業者への
提供を促進する」という趣旨が書かれています。
県民の知的財産を民間企業に無償提供することのないよう
「農業競争力強化支援法の趣旨も踏まえ」の文言を削除することを強く求めます。




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