緊急のお願いです。
千葉県種子条例案のパブコメ締め切り明日5月16日(郵送は当日の消印まで有効)
ぜひ、パブリックコメントを出してください。
千葉県は国が廃止した種子法に代わる条例を策定するとして、
現在パブコメを募集しています。
昨日、県の農林部生産振興課に、ヒアリングをして、
その問題点が明らかになりました。
2年前に廃止された種子法。
この法律により、日本の主要農産物である米、麦、大豆は、戦後の食糧難の時代から大事に守られてきました。
それを、民間企業が参入しやすいように、と安倍政権は廃止してしまいました。
現在の国会に出されている種苗法と一体の改悪です。
そのため全国で種子法に代わる県条例が作られ、すでに18道県で条例が施行済みです。
6月議会に上程予定の三重県などを含め5県で進行中です。
そこに急遽おどり出たのが千葉県。
当初は自民党が策定している、との情報もあったのですが、なぜか2月議会質問で県に振った経緯があります。

タネを守る会のHPより。
千葉県は積極的に準備を進めてきたわけではなく、ずっと「要綱で十分」と言ってきたのです。
そんな千葉県ですから、要綱をそのまま使ったらいいじゃない、落花生を入れて、
というやる気のなさがそのまま出ています。
千葉県種子条例案の問題点は2点です。
① パブコメのとり方。
条文ができる前に募集して、1度きりで終わらせること、
② その条例案には「農業競争力強化支援法の趣旨も踏まえ」という文言が入っていること、です。
このトンデモ条文を条例に盛り込んで成立したら、それこそおしまいです。
問題点①
条例案のパブコメをとるとしながら、条例案は示さず、
わずか9行の「千葉県主要農産物等種子条例案について」という概要と、
「千葉県主要農作物種子対策要綱」が県HPに載っているだけです。
条例案も示さずパブコメとは、なぜか?と聞きました。
担当課曰く
「新規条例案策定の場合は、県民の意見を広く聞くため、基本的な方向性、
考え方を示すだけでパブコメをとる」という説明でした。
(これまで、新規条例を千葉県はほとんど出したことがなく、
大体が自民党の条例案が新規で出されます。
その場合は条文すべてが示されています。)
しかも、パブコメは1度きり。2度は取らない、と言いきるので
その根拠を出すように、と求めました。
根拠は「ちばづくり県民コメント制度(パブリックコメント)に関する指針」と持ってきましたが、
それを見ても、1度だけとは書いてありません。
問題点②
要綱に「農業競争力強化支援法の趣旨も踏まえ」という文言が入っています。
条例案の概要にも、「現行の要綱を踏まえて、種子計画の策定、
奨励する品種の決定、原種・原原種の生産、ほ場の指定といった
種子供給にかかる基本的な取り組みを定める」とあります。
この「農業競争力強化支援法」8条4項には
「民間事業者の技術開発や新品種育成を促進し、県の種苗の生産に関する知見
の民間事業者への提供を促進する」という趣旨が書かれています。
かみ砕いて言うと、「これまで国や県の農業試験場が開発してきたコメの品種
とその関連情報を民間企業に提供せよ」ということです。
そこで、『県民の知的財産を民間企業に無償提供することのないよう
「農業競争力強化支援法の趣旨も踏まえ」の文言は削除することを強く求めます。』と書きました。
ぜひ、種子条例のパブコメを送っていただけますよう、周りの方々にもお知らせください。
送り先等は↓ご覧ください。
(仮称)千葉県農作物等種子条例案に関する意見募集についてhttps://www.pref.chiba.lg.jp/seisan/iken/2020/shushijourei.html
よろしくお願いします。
私のパブコメは以下の通りです。**************
2017年4月種子法が廃止されてから2年が経過しました。
日本の食料自給率はわずか37%。
今回のコロナ騒動でも、マスクなどが輸入に依存していたため、
日本中マスクを求めて右往左往し、医療用のマスク不足はいまだ深刻です。
これが、主要農産物であればどれほどの騒動になったか、
想像に難くありません。日本の食糧需給率を上げることは、
国民の命を守ることです。
「千葉県主要農産物等種子条例」の策定に賛同します。
しかし、パブコメ募集にあたって、情報提供が不十分です。
パブコメ用の資料として提示されているのはA41枚の
「(仮称)千葉県主要農作物等種子条例案について」と
「千葉県主要農作物種子対策要綱」のみ。
しかも、条例案概要はわずか9行です。
不十分な情報提供でとるパブコメ1度きりで種子条例を策定することは問題です。
「パブコメに関する指針」には、「複数回実施することも考えられる」とあります。
県民の重要な種子条例ですから、慎重な手順で進めることを求めます。
よって、パブコメで出された県民の意見を反映した条例案を示して、
再度パブコメをとり、よりよい条例案にすることを求めます。
条例案の概要には、「現行の要綱を踏まえて、種子計画の策定、
奨励する品種の決定、原種・原原種の生産、ほ場の指定といった
種子供給にかかる基本的な取り組みを定める」とあります。
しかし、現行の要綱には「農業競争力強化支援法の趣旨を踏まえ」
とあります。
この「農業競争力強化支援法」8条4項には「民間事業者の技術開発や
新品種育成を促進し、県の種苗の生産に関する知見の民間事業者への
提供を促進する」という趣旨が書かれています。
県民の知的財産を民間企業に無償提供することのないよう
「農業競争力強化支援法の趣旨も踏まえ」の文言を削除することを強く求めます。
千葉県種子条例案のパブコメ締め切り明日5月16日(郵送は当日の消印まで有効)
ぜひ、パブリックコメントを出してください。
千葉県は国が廃止した種子法に代わる条例を策定するとして、
現在パブコメを募集しています。
昨日、県の農林部生産振興課に、ヒアリングをして、
その問題点が明らかになりました。
2年前に廃止された種子法。
この法律により、日本の主要農産物である米、麦、大豆は、戦後の食糧難の時代から大事に守られてきました。
それを、民間企業が参入しやすいように、と安倍政権は廃止してしまいました。
現在の国会に出されている種苗法と一体の改悪です。
そのため全国で種子法に代わる県条例が作られ、すでに18道県で条例が施行済みです。
6月議会に上程予定の三重県などを含め5県で進行中です。
そこに急遽おどり出たのが千葉県。
当初は自民党が策定している、との情報もあったのですが、なぜか2月議会質問で県に振った経緯があります。

タネを守る会のHPより。
千葉県は積極的に準備を進めてきたわけではなく、ずっと「要綱で十分」と言ってきたのです。
そんな千葉県ですから、要綱をそのまま使ったらいいじゃない、落花生を入れて、
というやる気のなさがそのまま出ています。
千葉県種子条例案の問題点は2点です。
① パブコメのとり方。
条文ができる前に募集して、1度きりで終わらせること、
② その条例案には「農業競争力強化支援法の趣旨も踏まえ」という文言が入っていること、です。
このトンデモ条文を条例に盛り込んで成立したら、それこそおしまいです。
問題点①
条例案のパブコメをとるとしながら、条例案は示さず、
わずか9行の「千葉県主要農産物等種子条例案について」という概要と、
「千葉県主要農作物種子対策要綱」が県HPに載っているだけです。
条例案も示さずパブコメとは、なぜか?と聞きました。
担当課曰く
「新規条例案策定の場合は、県民の意見を広く聞くため、基本的な方向性、
考え方を示すだけでパブコメをとる」という説明でした。
(これまで、新規条例を千葉県はほとんど出したことがなく、
大体が自民党の条例案が新規で出されます。
その場合は条文すべてが示されています。)
しかも、パブコメは1度きり。2度は取らない、と言いきるので
その根拠を出すように、と求めました。
根拠は「ちばづくり県民コメント制度(パブリックコメント)に関する指針」と持ってきましたが、
それを見ても、1度だけとは書いてありません。
問題点②
要綱に「農業競争力強化支援法の趣旨も踏まえ」という文言が入っています。
条例案の概要にも、「現行の要綱を踏まえて、種子計画の策定、
奨励する品種の決定、原種・原原種の生産、ほ場の指定といった
種子供給にかかる基本的な取り組みを定める」とあります。
この「農業競争力強化支援法」8条4項には
「民間事業者の技術開発や新品種育成を促進し、県の種苗の生産に関する知見
の民間事業者への提供を促進する」という趣旨が書かれています。
かみ砕いて言うと、「これまで国や県の農業試験場が開発してきたコメの品種
とその関連情報を民間企業に提供せよ」ということです。
そこで、『県民の知的財産を民間企業に無償提供することのないよう
「農業競争力強化支援法の趣旨も踏まえ」の文言は削除することを強く求めます。』と書きました。
ぜひ、種子条例のパブコメを送っていただけますよう、周りの方々にもお知らせください。
送り先等は↓ご覧ください。
(仮称)千葉県農作物等種子条例案に関する意見募集についてhttps://www.pref.chiba.lg.jp/seisan/iken/2020/shushijourei.html
よろしくお願いします。
私のパブコメは以下の通りです。**************
2017年4月種子法が廃止されてから2年が経過しました。
日本の食料自給率はわずか37%。
今回のコロナ騒動でも、マスクなどが輸入に依存していたため、
日本中マスクを求めて右往左往し、医療用のマスク不足はいまだ深刻です。
これが、主要農産物であればどれほどの騒動になったか、
想像に難くありません。日本の食糧需給率を上げることは、
国民の命を守ることです。
「千葉県主要農産物等種子条例」の策定に賛同します。
しかし、パブコメ募集にあたって、情報提供が不十分です。
パブコメ用の資料として提示されているのはA41枚の
「(仮称)千葉県主要農作物等種子条例案について」と
「千葉県主要農作物種子対策要綱」のみ。
しかも、条例案概要はわずか9行です。
不十分な情報提供でとるパブコメ1度きりで種子条例を策定することは問題です。
「パブコメに関する指針」には、「複数回実施することも考えられる」とあります。
県民の重要な種子条例ですから、慎重な手順で進めることを求めます。
よって、パブコメで出された県民の意見を反映した条例案を示して、
再度パブコメをとり、よりよい条例案にすることを求めます。
条例案の概要には、「現行の要綱を踏まえて、種子計画の策定、
奨励する品種の決定、原種・原原種の生産、ほ場の指定といった
種子供給にかかる基本的な取り組みを定める」とあります。
しかし、現行の要綱には「農業競争力強化支援法の趣旨を踏まえ」
とあります。
この「農業競争力強化支援法」8条4項には「民間事業者の技術開発や
新品種育成を促進し、県の種苗の生産に関する知見の民間事業者への
提供を促進する」という趣旨が書かれています。
県民の知的財産を民間企業に無償提供することのないよう
「農業競争力強化支援法の趣旨も踏まえ」の文言を削除することを強く求めます。