月扇堂手帖

観能備忘録
あの頃は、番組の読み方さえ知らなかったのに…。
今じゃいっぱしのお能中毒。怖。

京都薪能パンフレット

2012年06月30日 | 能楽関連書
第63回京都薪能-源平盛衰-



今年は5/31、6/1に催された京都薪能、都合が悪くて行けなかったのだけど、先日観世会館に行ったらパンフレットをまだ売っていたので今さらながら購入。

表紙がまずかっこいい。ちょっと見「船弁慶」かと思ったけれど、よく見たら大きな碇を掲げていて、これは「碇潜」なのだった。
舞台でこんな大きな碇、見たことあったかなぁと思って解説を読むと、昨今は省略型が多くて、碇の代わりに扇を使うらしい。今回は碇も出れば船も出る、安徳天皇の子方まで出るというスペクタクルだったようだ。

この表紙、よく見るとブルーの地に、蝶と笹竜胆の紋が並んでいる。細かい。
表紙には「大丸」、裏表紙には「高島屋」のロゴが載っているところも、なんだかかわいい(^_^;)

パンフレットを買っておこうと思ったのは、真ん中に源平の年表とお能作品との対応表があって便利そうだと思ったから。←永久保存版かも



人物関係図もあって、NHK「清盛」を見るのにも便利そうだ。
こういうのをたまに眺めていると、断片的だった知識がふっとつながって「ああ、そうだったのか」みたいな発見もときどきあったり。

他にも、先生方のエッセイや各曲解説がどれも過不足なくわかりやすく、しかも丁寧で、なにやら読みごたえたっぷりだった。

ちなみに、今年の京都薪能の演目は、下記の通り。どれも面白そうで、見られず残念だった。

第一日 吉野静(観世)
    清経-披講之出端(金剛)
     口真似(大蔵)
    鞍馬天狗-白頭(観世)

第二日 安宅-延年之舞、瀧流(金剛)
    二人静-立出之一声(観世)
     柑子(大蔵)
    碇潜-船出之習(観世)

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