Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ラ・ラ・ランド

2017-02-25 | 外国映画(や・ら・わ行)
撮影のこだわりは評価。
でも、ジャズの描き方は疑問。
現代ジャズはスタンダードの良さを壊さずに進化し輝いている。死にかけてなんかいない。
「ジャズってBGMみたいなアレでしょ?」というセリフも古臭過ぎる。

そして主人公2人の人物としてのバックボーンが描けていないのは致命的。
セブがなぜそれほどにモダンジャズが好きなのか、よくわからない。
だから挫折のつらさが伝わってこない。全てが表層的。

Lゴズリングはステキだったが。

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

2017-01-10 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★★ 2016年/アメリカ・イギリス 監督/ギャレス・エドワーズ

(映画館)

エキスポシティIMAXにて観賞。フォースて何?な私だがIMAXの大迫力もあって、楽しめた。
お目当てのドニーイェンはもっと無双ぶりが見たかったけど、
それだと違う映画になっちゃうかw
それよりディエゴルナが出てるじゃん!
しかも、主役級の大活躍が嬉しかった。

ルディ 涙のウイニング・ラン

2016-12-17 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★☆ 2018年/アメリカ 監督/

背が低いんだけど、大学のアメフト部に入部して試合に出るまでの実話。主人公の押しが強過ぎて、正直うざい。夢を追うんじゃなくて、そりゃおめえのワガママじゃねえのかと感じてしまうひねくれた私。

レゴムービー

2015-02-07 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★★ 2014年/アメリカ 監督/フィル・ロード 、 クリストファー・ミラー

(DVDにて観賞)

とにかく全部レゴの凄さ。
これに圧倒されるんだけど、だんだんそれに飽きてきた頃に
今度はストーリー展開としてのひねりが用意されていて。巧いなあ。
私はこのひねりに全然気づかなかったよ。
クリエイター魂炸裂だね。面白かった!

ローズマリーの赤ちゃん

2014-08-09 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★★☆ 1968年/アメリカ 監督/ロマン・ポランスキー
DVDにて観賞

いやあ、怖い。本作を見たのは子どもを産む前だったと思うので、
妊娠・出産を経験すると、また怖さ倍増。
どう考えてもアパートの隣人たちがおかしいという展開にも関わらず、
終盤、もしかしてこれは妊婦の妄想なのか?とミスリードされる、
ミア・ファローの狂った演技が秀逸。
そして、やはり本作の見所は、ローズマリーが見る悪夢の映像。
ロマン・ポランスキーの映像作りの才能を再確認。
直接的な怖さというより、得体の知れない恐ろしさで足がふらつくような、
めまいを感じる映像。これは唯一無二ですね。

ワールド・ウォー・Z

2013-08-29 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★☆ 2012年/アメリカ 監督/マーク・フォースター
(映画館にて鑑賞)

「不死身のブラピ」

ゾンビ映画をスクリーンで見たのは初めてである。
本作、前宣伝で「ゾンビ映画」は禁句だったようですが、
そのおかげが日頃ゾンビなんか見ないと思われる(私も含め)客層で満員。
私の前ではおそらく70歳以上と思われる老夫婦がチケットを買っていたが、
途中で席を立ちやしなかっただろうか。
逆にゾンビ映画ファンにはきっと物足りないのでしょうが、初心者には充分恐ろしかったです。

ブラピの不死身っぷりには苦笑ですが、まあゾンビ映画というよりブラピ映画ですからね。
それはもうどんどんみんなゾンビになって死んでいくんですけど、
ブラピの家族だけが守られているってのがなんか納得いかないというか、不公平感を感じる。
だって、女子どもでスポットライトを当てられているのはブラピ家族だけだからね。
守られるべき存在(=何もできねえ)存在としての女がブラピ妻で、
そことバランスを取るために屈強な女性兵士を登場させているのかな、とフェミ目線を発動させてしまうのでした。

ルート・アイリッシュ

2013-08-21 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★★☆ 2010年/イギリス/フランス/ベルギー/イタリア/スペイン 監督/ケン・ローチ
(WOWOWにて鑑賞)

「戦争の無残さと人間の我が儘と」

今年の3月にロンドン行って感じたことのひとつは、
イギリスと中東ってすごく関係が近いんだなあってこと。
街中にも中東のレストランやイスラム系の人が多かったり。
だもんで、この映画ではイギリスでの中東問題がとても生々しく感じられました。
アメリカが中東を描くときって、「国家」とか「正義」とかイデオロギーに走りがちなんだけど、
すごくパーソナルな問題として中東が描かれていることが私は面白かった。
軍隊上がりで戦場で散々酷いことをやってきた主人公が友人のためとはいえ、復讐に燃える。
そこに浮かび上がる矛盾には考えさせられる。
自分だって戦争でずいぶん金を稼いで、えらく高級なマンションに住んでるくせにさ。
兄弟同然に育った親友が謎の死を遂げたからって急に正義感振りかざすのはおかしいんじゃないかいと。
でも、それが人間なんだよね。
そういう道理や理性に合わない人間の行動も全て呑み込んで見せていくケン・ローチの作品が面白い。
実に硬派な作品。良かった。

私が、生きる肌

2013-02-27 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★★☆ 2012年/スペイン 監督/ペドロ・アルモドヴァル
(DVDにて鑑賞)


「久しぶりにアルモドヴァル節全開!」

いやはやすっごいトンデモ話で、非常に面白かったです。
ここのところ、「ボルヴェール」など比較的真っ当なストーリーが多かったアルモドヴァルですが、
久しぶりに奇天烈な映像と物語が交錯して、アルモドヴァルワールドここにあり!という感じ。

全身タイツの謎のオンナが、なぜ監禁されているのかというサスペンスなのですが、
物語の途中からそれ以外にもこの女性は何者なのか?という推理を余儀なくされます。
それが、まさか!あの人だったとは!どうしたら、こういうとんでもないストーリーが思いつくのでしょうか。
アルモドバルの頭の中身を見てみたい。

屋敷に侵入したトラの着ぐるみを来た男が女の部屋を探し回るシーンなんて
ヒッチコックばりにかっこいいんですけれども、
演出のカッコ良さに対して、しっぽがブリブリしてヒゲメイクまでしている着ぐるみ男というギャップ感。
これがたまりません。

倒錯したエロチシズムと奇天烈なストーリー展開、しかしながらカメラワークや演出は一級品。
誰にも真似できないアルモドヴァルの作風が凝縮された1本ですね。

ルルドの泉で

2013-02-11 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★★☆ 2008年/フランス 監督/ジェシカ・ハウスナー


「ねたみ、そねみのチラリズム」



(ネタバレ)
あんまりいい評を聞かなかったんだけど、いやあ、これ好きだわあ。私の好み。
監督のジェシカ・ハウスナーはミヒャエル・ハネケに師事していると後でわかり、
思わずなるほど!と膝を打ってしまった。

奇跡を起こすと言われるルルドの泉ツアーに参加するのは、誰しも大きな不幸を背負った人たちばかり。
そんなメンバーの中であまり信心深いとも思えないクリスティーヌに奇跡が起きる。

なぜ、彼女なの!?私の方がもっと信心深いのに。
なぜ、彼女なの!?私の方がもっと辛い人生を送っているのに。

共に参加している人々のねたみ根性がチラッ、チラッと浮かび上がってくる。
最初は奇跡を起こすルルドツアーに参加する人たちの信仰心を描こうとしているのかなと思わせておいて、
この映画が言いたいことはそっちなのか?というこの意外性。
演出的にはそうした周囲の人々の反応をことさら際立たせては描いていない。
こういう人間の醜い感情が私たちの心に刺さってくるのは、前半部から続く非常に美しい映像の積み重ねがあるからだ。
映画の冒頭、整然と並ぶ大食堂の食卓の上に少しずつ食事がサーブされ、
真っ赤な服装の看護婦たちがテーブルに付く映像なんかとてもキレイ。
その後も鮮やかなブルーが差し色になっているインテリアなどのホテルの描写など、
コントラストの効いた美しい映像が続く。
だからこそ、人間の心の醜さがどす黒く浮かび上がる。

そのやり方はあざといと言われるものかも知れないんだけど、私はこういうの好き。
この映画が好き、って言っちゃうと、性格悪いって言ってるような気がしなくもないんだけど。。。

ヤング≒アダルト

2013-02-04 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★★☆ 2011年/アメリカ 監督/ジェイソン・ライトマン


「まったく嫌いになれない、むしろ」



「37歳」という年齢を考えると、この勘違いっぷりはかなーりイタイのかも知れないけど、
私はメイビスのことが全く嫌いにはなれません。むしろ、はっきりしている分、わかりやすいオンナだと思う。
近くにいたら「アンタ、バカじゃないの!?」とはっきり言ってあげるんだけど。
でもって、そういう率直な交流が気持ちいい友達になれるかもしれん、と思ったり。あのオタクの彼みたいにさ。
元カノにベイビーの写真を送りつけたり、かわいそうと言ってわざわざパーティに呼びよせる人もどうかと思う。
しかもさ、バディの妻がやってるバンド、すっげえ下手じゃん。
よくあのレベルでライブとかするよな、なーんて、私もすっかりプチ・メイビスになって見てました(笑)。

メイビスが外出着のまま、ベッドに突っ伏して寝ているカットが何度も出てくるんだけど、これ、凄い好き。
独身オンナの成れの果てみたいでさ。
正直、こんな風にベッドに突っ伏して朝まで眠りこけたいと思うもん。結婚したら、こんなことできないもん。
で、翌日ショップで買い物しているシーンに移ると、メイビスの見た目がさ、
「ベッドに突っ伏して寝る」→「シャワーも浴びずに、化粧も落とさずに服だけ着替えて出てきた」って風貌なのよ。
まぶたの下に落ちたアイシャドウが付いていて、汚いファンデが残ってて、髪はくしゃくしゃで。
これもね、ある意味、憧れなの。こんな風になーんも気にせず、出歩いてみたいもんだわ。

とまあ、女性なら大なり小なり、その生き方に自分を重ねて見てしまう作品だと思う。
それくらい、シャーリーズ・セロンのなりきりぶりがハマっているし、演出がうまい。
冒頭、macbookのパッド部分が薄汚れているカットが一瞬映るんだけど、これでメイビスの生活ぶりがわかる。
こういう細かい性格描写があちこちにちりばめられていて、おもしろい。元カレがくれたパーカーの匂い嗅ぐ。はは。わかる。
いちばん強烈なのは、やっぱ、ヌーブラだよね。これ、見せられると男の人はヘコむだろうなあ(笑)。

結局、人間ってないものねだりだし、他人と自分の人生を比較して落ち込んだり、あがったりするもの。
それに気づいて、我が道を行く決意をするメイビス。
それで、ええんかい!とツッコミを入れながら迎えるエンディングはそれはそれで清々しい。
また、ラストのパーティシーンでメイビスはある秘密をゲストの前でぶちまける。
この告白はその後(演出上は)さらっとスルーされているのだけど、
なんで彼女が故郷で無茶苦茶なふるまいをして、元カレにこだわったのかが、よおくわかる。
オンナならわかる。メールの添付写真が封印した記憶をツンと刺したんだよ。
だから、フロントグリルがボロボロのミニで走り去るメイビスにがんばれ、と声をかけたくなった。

ラスト3デイズ ~すべて彼女のために~

2013-01-23 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★ 2008年/フランス 監督/フレッド・カヴァイエ
(DVDにて鑑賞)


「すべて彼女のために」


原題は「POUR ELLE」で「すべて彼女のために」。
で、邦題には「ラスト3デイズ」というサスペンス気分を盛り上げるためのタイトルが無理矢理くっつけられているわけですが、
まさにすべて彼女のために行動する夫、ジュリアンにどこまで入れ込めるかが本作の見どころじゃないでしょうか。
冤罪で有罪判決を受けた妻。
その冤罪の行方が二転三転するわけでもなし、真犯人の影がちらつくワケでもなし。
ひたすら妻を脱獄させるためにせっせとがんばる男が描かれていくのです。
もう少しストーリーにひねりがあればいいのにねえ。

まじめで普通の男ゆえに、脱獄計画もしごくまっとうです。
資金、銃、旅券、と一つ一つの仕事を一歩一歩こなしていく。
偽造パスポートが欲しくて、ワルのたまり場でうろついたらフルボッコされちゃったりして。
素人が脱獄を考えることこういう風になっちゃうんだろうなあというリアリティはあると思う。
その分、アクションも展開にもスペクタクル感は全然ない。非常に地味な作品です。

妻を演じているのが、ダイアン・クルーガーで本作ではもちろんフランス語。
この人は本当に多国籍俳優だなあ。

リメンバー・ミー

2012-04-25 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★★☆ 2010年/アメリカ 監督/アレン・コールター
(DVDにて鑑賞)


「別れはある朝突然に」



ニューヨークの安アパートに暮らす青年、タイラー・ホーキンス。6年前の兄の自殺が未だに心に深い傷として残る彼は、以来、家族よりも仕事を優先する弁護士の父との溝が深まるばかり。ある日、ささいな行き違いから警官のクレイグに逮捕されてしまったタイラー。その復讐で彼の娘アリーを誘惑するが…。

自殺未遂した兄を持つテイラー。目の前で母を殺された経験を持つアリー。
親しい人の死により、自分の無力さに打ちのめされ、人生を謳歌することを避けている。
そんなふたりが惹かれ合うのは、運命的にも思える。
それにしても、ふたりともあまりに繊細。
その繊細さがていねいな演出と寂しげなBGMで終始貫かれており、
私は最初の地下鉄で母親が殺されるショッキングなシーンから最後までずっとハラハラし通しだった。

主人公のふたりがあまりにナイーブ過ぎて、
何か悲劇的なことが起こるに違いない。
きっとハーピーエンドじゃないんだろう。
そんな想いばかりが頭をよぎり、見ていて胸がきりきりと痛い。
実はこういう切ない気持ちが持続する映画は苦手だ。
だってどこにも、息抜きする場面がなくて、見ていてつらくなるんだもん。

様々なすれ違いを乗り越えて、ようやくテイラーは父と和解し、
アリーの愛を確かめたかに思われた頃に訪れる衝撃的な結末。
きゅうと締め付けられていた胸がさらにぎゅうっと痛くなる。
こりゃあ、たまらん。
見終わって、ふうと大きなため息が漏れる。

人はどんな悲劇的なことがあっても、
時が経てばまた誰かを愛するようになる。
自分の無力をとことん思い知っても、
時が経てば誰かを支えたいと思うようになる。
そんな人間の宿命、業を感じさせてくれる映画。
今この瞬間を大切に生きなければ、と思わせられた。


山猫

2012-04-24 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★★★ 1963年/イタリア 監督/ルキノ・ヴィスコンティ
(NHK-BSにて鑑賞)



「圧倒されるとはこのこと」

1860年春。イタリア全土はブルボン王朝から、国王ビクトル・エマニュエルの統治下に入った。
シシリー島の名門を誇っていたサリナ公爵(バート・ランカスター)。
彼は貴族の終焉を悟りつつあるのだった…。


むかし、むかーし、大阪の大毎地下劇場で見たことがあるのだが、それ以来か。
いやはや、デジタル技術の進歩はすごい。
今更言うまでもないが、ヴィスコンティ作品の本気度、作り込み具合はすさまじいんだけども、
こうしてクリアな画面を見ていると、画面の中の情報量に圧倒される。
貴族の屋敷、調度品、絵画、役者たちがまとっているドレス、アクセサリー。
何もかもが、一流で、ゴージャスで、きらびやかで、
スクリーンの隅々までぎっしり詰まっている感じ。
画面に映し出されるモノたちの情報量がハンパじゃない。
出てくるもの、出てくるものが凄すぎて、息を止めて見つめてしまう。

私自身はしがない商売人の娘で、現在もせっせと日銭を稼ぐ自営業なんだけど、
なぜか貴族の没落とか、セレブのアンニュイな気分を描いた映画が大好きである。
持つ者の憂いっていうのかなあ。消えゆく運命のものを想い、しがみつこうとする、その切なさ。

アラン・ドロンのカッコ良さったら、ないです。
どんな女性もメロメロですね。
絶世の美女とも言われるクラウディア・カルディナーレですが、
わたしはあんまり美しいと思わないです。好みの問題だろうけど。
例えばアヌーク・エーメなんかの方が何十倍も美人だと思うんだけどなあ。

まあ、それはさておき、全編の3分の1を占めるとも言われる、後半の大舞踏会は圧巻。
もうこんなシーンを再現することは二度と不可能でしょう。




恋愛小説家

2012-04-20 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★★ 1997年/アメリカ 監督/ジェームズ・L.ブルックス
(DVDにて観賞)

「日常の細やかな描写」


書いた本はすべてベストセラーという恋愛小説家メルビン。しかし実際の本人は、異常なまでに潔癖性で神経質の嫌われ者。周囲に毒舌をまき散らし、友人は誰もいない。。そんな彼がある日、ウェイトレスのキャロルに淡い恋心を抱くが・・・。

まあ、王道と言っちゃあ王道の展開なんですけど、ものすごく安心して見られるよね。
そういう気分の時に応えてくれる映画ってのは、それはそれでいい映画なんだと思う。
偏屈の作家が恋心を抱くウェイトレスのキャロル。
このキャロルが適度な具合に枯れているっていうのが、いいよね。
病気の息子がいて、毎日の生活にいっぱいいっぱいで、着飾ることもない中年女。
そんな女性に惹かれるってことからして、すでにメルビンいいヤツじゃんとか思ってしまうもん。

好きな人に素直になれないっていうのも、誰にでも共通するところで、
メルビンというキャラクターは特異でも、内容は非常に普遍的なラブストーリーでしょう。

そうした普遍性を持ちながらも魅力的な映画になっているのは
メルビンとキャロルの人物設定が実に細やかに描かれていることだと思う。
これって当たり前のことなんだけど、この肝心な部分が抜け落ちている映画の多いこと。
舗道の敷石をまたいで歩くメルビン、子どもの病院への送り迎えで疲れはてた姿のキャロル。
こうしたふたりの日常の描写の積み重ねがあるから、
ラストシーンでふたりが「一緒にパンを買いに行く」というシークエンスが
「ひとりの日常」から「ふたりの日常」になるわけだね、としみじみさせてくれるんだと思う。

ユージュアル・サスペクツ

2012-04-01 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★☆ 1995年/アメリカ 監督/ブライアン・シンガー
(DVDにて鑑賞)

「オチがわかってしまった」


面白い!面白い!とさんざん聞かされていて見たもので、
やっぱりそうかのオチがものすごく残念だった。
今見ると、5人の容疑者が出そろった時点でだいたい真犯人に察しがついちゃうんだよね。
悲しいかな。
映画の公開時には、まだまだ無名の役者だったんだだろうなあ。

オチの騙され感こそが、最大の楽しみな映画だけに、かなり残念。

ベニチオ・デルトロが若いのにビックリ。
でも、眼光が鋭くて存在感あります。

それにしても、たいがいの映画のどんでん返しにはすっかりやられるクチの私が
この映画に限っては予測が付いたって、どういうことなんかな。