アメリカで働く臨床栄養士のブログ

内科ICU栄養士。食が大好きな一男一女のママ。日本と異なる医療・栄養事情、過去に書いた情報は既に古いことも…あしからず。

どんどん育つ~

2009年03月18日 | 子育て
ベビちゃん、どんどん色々なことが出来るようになってきました。
今日はじめて積み木を積み立てているのを目撃しました(いままではなんとなく触ったり握ったりしていただけ)。いきなり5つほど積み立てていたので、ママは超ビックリ。

お腹がすいたり、手を洗う場所にママを誘導したり、外に行きたいときは靴を持ってきたりと、意志を伝えてくるようになりました。

今日になってはじめての納豆ごはんにチャレンジ。どうやら好きみたいです。

フィジカルアセスメントの実習

2009年03月18日 | 大学院
フィジカルアセスメントの実習に参加してきました。

栄養士業と強く関係があると思われる、口腔内のチェックや血圧測定もあれば、ホントにこんなの使えるの~…なんて思うお腹や肺音チェックなどがありました。大半のクラスメートも、一日目はかな~り半信半疑でした。ちなみに、既に口腔内のチェックやチューブの挿入を業務の一環として既に行っているクラスメートはいました。在学生の9.5割以上が現役RDです。

そして二日目以降、実際に仕事で聴診器やペンライトをフル活用している在校生(現在博士課程)も加わりました。よく、食事や経腸栄養の開始時にBowel Sound(腸蠕動音)の有無が指標として使われますが、一般的に栄養士はそのチェックをしません。しかし、この在校生は、腸蠕動音の有無チェックをはじめ、チューブの挿入、臓器の肥大や萎縮(これは主に触診でチェック)、臓器のdislocation(位\正常な位置かどうか:これも触診)、浮腫、心音をまでもチェックしているそうです。確かに、これらは栄養処方と関連があります。ちなみに、栄養フォーカスフィジカルアセスメントをしている時に、やっぱり他の疾患が見つかることがあるそうです。今まで、癌を見つけたことが4回あるそうです。もちろん、RDは診断はしませんので、non-normalだったと報告したのだと思います。

もし栄養士がフィジカルアセスメントをするならば、カルテに正常(normal)か正常でない(non-normal)と記入することになりますが、これには物凄い責任が生じる可能性があると思います。あと、non-normalだった場所などを医学的な視点から表現する必要があります。そうなると、解剖学にかなり強くなくてはいけません。

RD業には限りなく可能性がありますが、4年大学レベルで学ぶ、食物栄養&人間栄養の知識だけでは、その在学生がやっているような仕事は無理(やったら逆に無責任)だと思いました。RDになるための大学は今のところ4年制ですが、ホントに医療の方に入っていくのなら、やっぱり6年制くらい必要なのでしょうか(これから6年制になる可能性がまだあると聞いています)。でも、みんながみんな医療の現場で働きたいとは思ってないはずで、医療系RDだけプラス2年なんてオプションもありかな~と思います。まあ、個人で猛勉強するという手もあるかと思いますが…。

まとめとしては、RDの役割には凄い可能性があるけど、それなりの責任と知識が必要だと思いました。もし、RDが聴診器やペンライトを持ち歩き、日常業務にチューブ挿入、聴診、触診などが加われば、世に言う”地位の向上”や給与のアップは期待できるかと思います。でも正直なところ、「ほっかほかでおいしいご飯のことはどうなったんだ…」という気もしているところです。

ちなみに、口腔内チェック、皮膚チェック、血圧測定、浮腫チェック、咀嚼に関する神経・関節・筋肉チェックなどは、今すぐにでも仕事に使いたいな~(もちろん状況にあわせて)、と思いました。