アメリカで働く臨床栄養士のブログ

内科ICU栄養士。食が大好きな一男一女のママ。日本と異なる医療・栄養事情、過去に書いた情報は既に古いことも…あしからず。

プリセプター

2012年04月13日 | 大学院
これまで何度かごのブログに登場してきた優秀なインターン生が今日全てのインターンを終えました。私のボスが「だれが一番いいプリセプターだったか?」と聞いたら答えはなんと私だったそうです。これにはさすがにビックリ。。。理由は「患者のケアに入り込んでいるし、他のスタッフとのやりとりが多く、自分もかなり挑戦させられた」とのこと。色々な面で、「RDがやらなければ、他の誰がするの?」がちょっとした口癖だったので嫌がられるかなぁと思ってたけと結果オーライだったみたいです。時々、ケアにずんずん入り込んで行くことをちょっとおっくに感じることもありますが、怠けず頑張ります!

そうそう、今日はじめてinterstitial cystitis(間質性膀胱炎)には食事療法も治療の一環として行われることを知りました。まだまだ知らんことがいっぱい!

RDインターン生、ついていけてない様子

2011年10月06日 | 大学院
少し前の日記でRDインターンシップでインターン生を1人ずつ大切に育てていきます…と書きましたが、今回のインターン生はかなり難しい状況にあるようです。。。1人のRDが1、2週間ずつ担当し、合計3ヶ月くらい私の病院がお預かりしています。4週間たつのに、全くできないそうで、担当しているRDがぐちってます。算数能力と応用力が全くなくてコミュニケーション力が乏しいとのこと。ちなみに、私の担当は最後の2週間!

例えば「BUNとクレアチニンの数値は低い、ちょっと低体重、病院のプロトコールによって計算した必要タンパク量は1日50~65g。でもウチの病院には1日当たりたんぱく質80gの栄養剤しかありません。(話を単純化してます)」の時にどうすれば全く分からないとのこと。担当RDが対処法を説明しても、???って感じで黙り込んでしまうそう。実践的に考えれば、プロトコールはあくまで目安であり絶対ではないし、BUNもCREも体重も低いし、タンパク質を多めに投与して検査値等をみながらまた調整していけばいい、、というのが一般的な対処法。実践的じゃなくても「余分な分は捨てる」みたいに、黙ってないで何か考えて欲しいと思うのがプレイセプター。

今日はRD1人、ウチのボス1人、そのインターン生、そしてインターン生の世話役2人の合計5名でずっとミーティングしていました。問題点を話し合い、彼女にあわせた特別な研修プランが作られました。

インターンシップ中には細かい研修内容が決められていて、全ての項目をパスする必要があります。明確な目標が必要ということで、インターンシップが終了するまでには一般的な栄養スクリーニングは患者一人当たり30分以内、チューブ栄養・TPNの栄養アセスメントは90分以内に済ませる能力、1人で患者の栄養指導ができることが課題となりました。今までは心配したこともないですが、今回は本当にインターン生にこれができるか心配になってきました。栄養指導も知らないことを聞かれたり、話が脱線したときにどうすればいいか分からない…と極度に恐れているよう。私からすれば、本当に困れば「私のプリセプターを呼んできます」と言えばいいと思うんですが、、、どうなることやら。

大学院終了

2011年09月16日 | 大学院
卒業式に参加していないので実感がありませんが、無事に大学院を終了しました。でも卒業証書が手元にないので全く雰囲気ゼロです。本当に卒業したのかな…みたいな。とりあえず臨床栄養学修士となりました。

学校はとにかく大変でしたが、物凄~く勉強になりました。この大学院(ニュージャージー医科歯科大学の臨床栄養学)に行ったおかげで、臨床栄養士としての仕事の仕方ががらっと変わりました。なんと言えばよいのでしょう、、以前は患者さんのアセスメントはまるで、モノクロ活字の情報を分析していたような感じでしたが、今では4D&フルカラー&音響付きの大画面の情報を分析しているような感じです。臨床栄養士ってあまり役に立たない…なんて思ったこともありましたが完全な間違いでした。まだまだ知らないことがどっさり山のようにあるので、臨床栄養士として退屈することはまずないと思います。

今年になって栄養スクリーニングをしてくれるダイエットテクに加えて、毎日患者さんの好きな料理のオーダーを受けて、それを配膳してくれるダイエットレプを採用してからは、本当に栄養アセスメントに集中できるようになりました。今の環境に感謝感謝です。

話が随分それますが、私が住む地域にある子供病院には、入院専門と外来専門を合わせて26人のRDが勤務しています。医師たちはRDをもっと増やせと要求しているそうです。ちょっと私もびっくりです。



卒論発表

2011年07月19日 | 大学院
卒論発表無事に終了しました。
最後の調整など、あとちょっとのラストスパート。
早く全部終わらないかな~。本当にここまで長すぎるくらい長すぎました。
でも臨床栄養修士まであとちょっとだぁ。


卒論進まない~

2010年12月16日 | 大学院
卒論全く進みません。どうしようかな~。私の大学院は基本的にオンラインベースで、音声、画像、動画を使っています。既に取り終わった授業は、全国からベストな講師をお招きできるんですっごく良かったんですが、卒論は別の話みたいです。

やっぱり毎日顔を合わせてないから、卒論アドバイザーとはやっぱり「他人」という感じが強いかな。どうしても話をしたくても、直接ドアをたたける訳でもない。指導教官の誰かがポンとバケーションを取ってしまうと、2週間単位で事が進まない。まあ、生徒も自分の都合に合わせてバケーションにいけるし、教授たちに行くなって言うわけにもいかないし。オンラインは便利だけでど、やっぱり不便な分もまあ当然か…。

あと、忙しい人は仕事が速いって言うのは本当だと思うけど、忙しすぎる人はやっぱりそれなりに処理できない部分が出てくるんだなぁ…と思いました。忘れるとかね。忙しすぎる地位についている人は、やっぱり鋭くて賢いと感心させらることも多いけれども。。。

計画的に先手先手でいかないと駄目だな。ちょっと愚痴っていたら、自分の状況をベターにするための手段がみえてきました。忙しすぎる人が動いてくれないのが問題じゃなくて、私が忙しすぎる人を動かせてないのが問題なのかも。そうだそうだ。。昨日は思いっきり、職場で同僚RD達に愚痴ってしまいましたが…(同僚RDの3人は修士、もう1人は修士取得中なので共感してくれました)。英語モードで考えると人のせいにしたくなりますが、日本語モードで落ち着いて考えると違う視点で見えるんかな?独り言日記になってしまいました。失礼します。。。

大学院の卒業研究のまとめ

2010年11月11日 | 大学院
今日も3人のアドバイザーとミーティング。75分も話したけど、あまり事進まず。qualitative research(質的調査)という方法をやってるんですが、カテゴリー・コード分類がなかなかスムーズにいかず。日本語の会話データを英語で分析・まとめという作業をしているんですが実に難しい。アドバイザーの一人はもともとスペイン語のデータから英語でまとめたりする作業をしているので、けっして容易ではない作業って分かってくれるんだけど、人によっては日本語と英語にどのような構造の違いがあるかも説明しても実感してくれない。これを説明する意味があるのかないのか…。栄養ではなく、言語の本質?!みたいなのと格闘中。どうなることやら。言語の問題にプラスして、個人の解釈の違いも当然出てくる。まあ、だからこそ少なくとも4人全員が納得できるカテゴリー・コード分けをしないといけないんですが。。。ホント大変な作業。でも、数字でp<.0005とやっちゃうよりは面白いかも。

もうすぐ日本

2010年09月25日 | 大学院
来週大学院関係で日本にいきます。
今週と来週は出来るだけ早く仕事を切り上げて帰る努力をしているところです。

昨日は帰り際にボスが「外来のバックアップになってくれる?」
と聞いてきたので「もちろん」と答えてダッシュで帰宅。
外来への栄養相談にはこない患者さんが大変多いため、ダブルブッキング(二重予約)
をすることになりました。もしも二人目が来た時のバックアップという訳です。

日本に行ったら色々食べるぞ!

卒論の研究計画の発表後…

2010年07月22日 | 大学院
卒論の研究計画を発表した後に、レビューワーからコメントをたくさん頂きました。今日は大学院の担当教官とそのコメントをレビュー。またまた、徹底的にこてんぱにやられました。一番つっこまれたのは私の価値観や先入観など。論文には自分の意見を入れてはいけないといつも言われているのですが、これが私にはできてないみたい。。。論文の中だけでなく、論文について話し合いをする場合にも全く入れる必要がないというのがまた難しい…。注意はしてるんだけどなぁ。

特に固定観念などは持ってなくてオープンな方だと思うけど、先入観みたいなのが入ってるって言われます。真っ白な状態で何かを調べる時に、とりあえず土台か何か無いと先に進めないと思ったりすることもきっと先入観なんでしょう…。自分の価値観、先入観、意見を何も含めないない(他の人の分はOK)論文を書いたり語ったりするのは難しいと思ってること自体が駄目なんでしょうね。あと、文化とか背景の違いとか色々あると思うけど、この辺もきっとただの言い訳よね。細かいニュアンスを英語で調整するのが難しいってこともあるのかもね。曖昧に書いたり言ったりすると意味が分からないよって言われるし。

論文書きにほんのちょっと足をつっこみかけていますが、つっこまない方がいいのかも。

でもこれくらいのこと凹んでる暇も余裕もないし、とりあえず卒論は頑張るしかないですね。。。いつもの事だし、まあこんなもんでしょう。愚痴ブログになってきましたので、この辺で。

統計のツール

2010年03月06日 | 大学院
学校では統計にSPSSというソフトウェアを使っていますが、Powerの計算ができないので(別売り&超高価 by 統計学の先生)なのでフリーウェアのG*Power 3を使ってます。

ダウンロード:
http://www.psycho.uni-duesseldorf.de/abteilungen/aap/gpower3/

私の卒業研究では残念ながら?SPSSを使うことはなさそうですが、アドバイザーの先生2人、qualitativeの研究に強い外部講師が1人、そして統計学の先生が1人つくことが今日きまりました。とにかく修士レベルでは”研究の方法”をしっかり取得したいです(そうすれば研究もちゃんと読めるようになるかな?)。ちなみに、臨床栄養の授業は全て終わりました!


出産まで仕事と学校をマイペースで続けます。「突然姿が見えなくなったら病院に行ったと思ってね~」というと「オーケー」という返事が普通に返ってくるのがアメリカらしいところでしょうか…。特に休に入る日を設定しないのは一般的なのかな? 今回も1日くらいで退院できるといいな(アメリカの病院で働きはじめたときは、どうして患者さんが少しでも早く退院したがるのか全く理解できなかったけど、今では私も同じ?!。でも何でだろ?状態が安定してれば家の方が好き勝手できるからかな?)。