アメリカで働く臨床栄養士のブログ

内科ICU栄養士。食が大好きな一男一女のママ。日本と異なる医療・栄養事情、過去に書いた情報は既に古いことも…あしからず。

クラスメート:癌専門RD、在宅静脈栄養RD

2009年03月04日 | 大学院
クラスメートとのお話はホントに勉強になります。

・癌専門RDのHさんは首と頭の癌のスペシャリスト(外来です)(head and neck cancer)
Hさんによると、全ての患者さんは治療を始める前に、必ずスピーチセラピストに診てもらい、治療中に必要な飲み込み機能や筋肉などのエクササイズの説明を受けるそうです(がん治療の種類によってフォーカスが変わるそう)。これは開口障害(trismus)の予防にもつながるそうです。また舌切除をした患者さんの訓練などもするそうです。そして、治療が終了するとまたスピーチセラピストに診てもらい、飲み込みなどの昨日をチェックします。そしてHさんは、そのスピーチセラピストや患者と話しながら、食事や経腸栄養などについて決めるようです。

話は変わりますが、最近、今は外来で働く元同僚と食事をしました。外来は、予約制です。前もって患者さんの病気やスケジュールが分かるので、急性期病院よりやりやすい(汗…)と言っていました。確かに急性期病院は、出勤して患者一覧を見るまでは、その日に何が起こるのか全く予想できません。たまに異常な数の患者さんを診なくてはいけなかったり、数人の患者さんにかなりの時間を掛けることになったり、毎日何が起こるかわからないので、疲れることもあります…。

在宅静脈栄養RD:
ほとんどの在宅静脈栄養の会社には、RDや薬剤師がいるそうです。だいたい最初は週に1-2のペースで患者さんに会い、その後、月1回のペースになるそう。検査値などをチェックして、静脈栄養を調整するそう。患者さんはマクロ栄養の入った静脈栄養のバックに自分でビタミンやミネラルを投与してから使うそう。病院だったら、毎日新鮮な(?!)静脈栄養を作りますが、在宅ではそうはいきません。

ウチの病院にはありませんが、他のクラスメートが勤める病院には、在宅静脈栄養サポートチームがあるそうで、RDは退院前には病院で話をし、退院後は患者さんの自宅へRDが行くそうです。ちなみに今週の静脈栄養のクラスの講師は、Dr. Steigerは、在宅静脈栄養のパイオニアで、世界的に最大規模の在宅静脈の会社に関わっているそうです。