アメリカで働く臨床栄養士のブログ

内科ICU栄養士。食が大好きな一男一女のママ。日本と異なる医療・栄養事情、過去に書いた情報は既に古いことも…あしからず。

PEGの影響

2010年12月23日 | お仕事
担当している患者さんで、精神的な理由で十分に口から食事かとれない人がいました。PEGと経口を併用していました。PEGでsemi-elemental以外の栄養剤を使うと、電解質が物凄く乱れるほど消化器に問題が出るのですが、経口だと普通に牛乳でもOK。PEG設置の場所との相性がよっぽど悪いのか、飲み込みという動作により脳・神経がフル活用されて様々な消化液・酵素などが上手く働いているためか…一体何なんでしょう。まあ極端なケースでよくあるパターンではないですが、色々と考えさせられる症例です。食べ物を目で見て、香りを嗅ぎ、口に食べ物が入って、それから飲み込むって物凄い複雑ですよね。消化にすごい影響を与えてるかもしれません。

最高記録の最低BMI

2010年12月22日 | お仕事
私の担当する患者さんに、今までの経験で一番低いBMIの人がいます。今はBMIが11で、少し前はBMIが10。人間ってBMIが10になっても死なないこともあるんだ…というのが率直な感想です。教科書に書かれている低栄養の身体的所見がはっきり見られます。なんだか図鑑か何かを見ているようで不思議です。BMIが低すぎて、お肉がないため年齢も見た目では分かりません。それでも話したり歩いたりできるって凄いなと思いました。

それにしても食べ物って凄いです。食べ過ぎれば病気になり、食べなければ病気になり、病気で食べれなくなったり。食べ物って準備するのが大変だったり、食べるのが大変だったり、楽しみだったり、娯楽だったり。摂食障害の人ってどんな思いで一日中食べ物と戦っているんでしょう。

インターン生

2010年12月20日 | お仕事
うちの病院からRDになるためにインターンシップをしている学生がきています。インターン生は1年に2人くらいずつ受け入れています。RD全員で大切に!?3ヶ月くらい預かって教えていくという感じです。

この学生は大学院はこちらですが、それまでは他の国で教育を受けてきた人です。

今日ミーティングでインターン生の話になりました。英語は流暢ですがネイティブではないのでハンディーが物凄く大きいようです。カルテの書き方がちょっと変だったり、患者さんへの栄養指導するときの英語の言い回しが変だったり、発音が標準的ではないのに早口だから患者さんやプリセプターが聞き取れない、考え方とか説明のプロセスがなんかちょっと違う、略語が読めない、一日中教えていると疲れる(一生懸命発音を聞いたり説明するため)などなど色々出ていました。   

いや~、私としては自分への評価を聞かされているみたいで、なんだかとっても耳が痛い話です。一応私としては、まだインターンが始まったばかりだし、書き方とか言い回しとか、必死にRDの真似をするように努力してるはずよ~と言っておきました。たぶんRDの方も、学生の発音に耳が慣れてくるはずです。私がこの学生を担当するのは1月からです。

ちなみに、私の今の英語の能力では、ネイティブではないな~というのは分かりますが、英語力がGOODなのかEXCELLENTなのかは分かりません。


卒論進まない~

2010年12月16日 | 大学院
卒論全く進みません。どうしようかな~。私の大学院は基本的にオンラインベースで、音声、画像、動画を使っています。既に取り終わった授業は、全国からベストな講師をお招きできるんですっごく良かったんですが、卒論は別の話みたいです。

やっぱり毎日顔を合わせてないから、卒論アドバイザーとはやっぱり「他人」という感じが強いかな。どうしても話をしたくても、直接ドアをたたける訳でもない。指導教官の誰かがポンとバケーションを取ってしまうと、2週間単位で事が進まない。まあ、生徒も自分の都合に合わせてバケーションにいけるし、教授たちに行くなって言うわけにもいかないし。オンラインは便利だけでど、やっぱり不便な分もまあ当然か…。

あと、忙しい人は仕事が速いって言うのは本当だと思うけど、忙しすぎる人はやっぱりそれなりに処理できない部分が出てくるんだなぁ…と思いました。忘れるとかね。忙しすぎる地位についている人は、やっぱり鋭くて賢いと感心させらることも多いけれども。。。

計画的に先手先手でいかないと駄目だな。ちょっと愚痴っていたら、自分の状況をベターにするための手段がみえてきました。忙しすぎる人が動いてくれないのが問題じゃなくて、私が忙しすぎる人を動かせてないのが問題なのかも。そうだそうだ。。昨日は思いっきり、職場で同僚RD達に愚痴ってしまいましたが…(同僚RDの3人は修士、もう1人は修士取得中なので共感してくれました)。英語モードで考えると人のせいにしたくなりますが、日本語モードで落ち着いて考えると違う視点で見えるんかな?独り言日記になってしまいました。失礼します。。。

日本人初のRD

2010年12月15日 | 毎日のあれこれ
ときどき、日本人第一号のRDって誰だろう…と思うことがあったのですが、70歳以上!?(年齢忘れてしまいました)くらいの日本人女性がアメリカのRDを取得しているようです。アメリカのRD制度ができてすぐに取得したという感じでしょうか。海外で育ってらっしゃるようですが、今は日本にお住まいのようです。とある先生から「お話してみる?」と少し前に聞かれましたが、パスしてしまいました。50~60歳くらいのRDから話を聞くことはありますが、その時代も仕事内容とかかなり違ったようです。それ以前はどんな感じだったんだろ~。