シンデレラマン

アカデミー賞最有力らしいですね。
実話の力ってすごい。

最初彼がどのような人物かを描いたあと大恐慌が起こりジミーら家族がどのような立場にいるかなんだけどちょっと眠気を感じてしまいました。
でもどん底の生活って・・・電気もミルクも止められて、かつて手にしていた栄光もプライドも捨ててしまいには生活救済やボクシング協会みたいなところでお金をもらう。私には苦しさはいまいち分からない。いや、苦しいのは分かるけど・・・
でもそれは全部全部家族のためなわけですよね。父親として。
それでも一晩限りの試合からは一気に目が覚め引き込まれました。
家族に少しでも楽をさせたい。家族のために戦う父親の姿はとても強くたくましいものですね。

そんなジミーを支える妻メイは辛かったでしょうね。ボクシングを辞めてほしかったのにジミーはまたこれに懸けたわけですから。
その辛さが画面から伝わってきます。
特にラストのタイトルマッチでは死ぬかも知れない夫の無事を祈り気が気でなかったでしょうね。どうなるかわからないだけに、ラストはこっちも手に汗握りました。っつかボクシングシーンはホント痛そうです。ハラハラ、どきどき。

どん底から伸し上がり打たれても打たれても立ち上り、見ている人、ラジオを聞いている人に勇気を与えるってこの時代ならではのヒーローですね。
どこか「ミリオンダラー・ベイビー」と比較されがちですがこちらの映画は本当にボクシング映画。
どちらかと言うと同じく大恐慌時代のヒーロー「シービスケット」を思い出したり。（最初眠くなったのも同じですし）

いい映画だったと思います。ストレートで。
でもいい映画止まり。それだけです。オスカーは無理な気がします。
本国でもヒットしなかったみたいですし。

あのジョーは「サイドウェイ」の冴えないおじさんですよね？
こっちではなんか違って鋭い目つきになっていました。なんか"見る目がある"って感じの素敵な目つき。彼が助演にノミネート候補らしい？
ラッセルとレネーは無難にこなしてるなぁとしか思いませんでした。