ガチ☆ボーイ

プロレス？興味ないです。
正直何が楽しいのかわからないプロレスという競技。
でも映画では夢中で観ている自分がいました。

記憶障害で、1日しか記憶が持たない。
寝てしまえば前の日のことは忘れてしまう。
そんな彼がプロレスを始める。
難病もの？スポ根？いえいえ、しっかり芯の通った青春映画でした。
楽しそうな姿、仲間たち、辛いことや失恋、色んな青春要素の中に難病を入れつつホントにいい具合の映画に仕上げてくれました。
前半のちょっと微妙な感じに心配になりつつも、なんだか個性が際立っているサークルのメンバーにまた心配になりつつも、まぁ笑わせてもらいました。
そこから最後の大舞台の試合に焦点を合わせて、一波乱あり大感動してしまったのでした。
監督の前作「タイヨウのうた」もそうだったのですが、「生きている」っていうのをホントに前向きに押し出してくれます。全く押し付けがましくなく。
記憶がなくなることは、想像できないほどホントに切ないことなのですが、自分の体を通して「生きている」ことを実感するのです。
そしてあのノートにも部屋にもその日の「思い出」がたくさんつまっているのでしょう。
自分の病気も一生迷惑かけて生きていくこともわかっているし、だからこそ好きなことをしたいんだ！って姿がとてもいい。そして、レッドタイフーンもいいやつだった。
最後の試合は負けず嫌いじゃ片付かない、ガチな気持ちがたくさんつまっていたのでした。
もう何度も立ち上がる、そんな姿見せられちゃったら・・・熱いすぎます。
教えてもらったワザを決めたとき、友達がうれしそうな顔をするんですよ。
ドロップキック決めたときも、ドキドキするんですよ。
お父さんお願いだから見ててーー！！って、わかっているのに切に願ってしまいました。
そう、そしてオヤジの居酒屋でのシーンもとてもよかった。
まさかこの映画に泣かされるとは思ってもいなかったので・・・とっても大満足な映画でした。

佐藤隆太はホント白くてほっそい。そしてコスチュームが似合わない（笑
でも後半はそんなこと気にならなかったし（気にしてる暇もなかった）、初めてこの人いいなーと思えました。
サエコもサエコだと思えないくらいに可愛かったです。
でも妹さんのほうが全然可愛かったです。自転車一生懸命こいでた！