傷だらけの男たち

リメイク決定！？
こちらもディカプーがリメイクするとかなんとかで。
またー？？

「インファナル・アフェア」の製作陣が作った作品です。
でも、あちらとは違ってとっても静かで淡々とした映画でした。
あちらは二人の駆け引き等、すごくドキドキした展開が続くのですが、こちらは傷を負った二人の男の哀愁漂う物語。
犯人はヘイって序盤から解っているので、あとは彼の傷の深さとポンがどう追い詰めていくか。
正直、ヘイの犯行の仕方については都合よすぎ～～！って思うこともあったのですが、ラストのヘイの気持ちを思うと哀しい！ってなって、あとはどうでもよくなったのでした。
途中で「これって死ななきゃ終わらないよね？」なんてどう収拾つけるのかと思っていたのですが、香港映画はいつもきちんと殺す人は潔くしてくれるので良いです。
このラストがヘイの過去を知ってからなのでかなり重くのしかかってくる。
見せ方も上手だなって。最初の追いかけるシーンや、殺人現場で犯行当時のヘイの映像と調べているポンを重ね合わせるところとか、ドキドキしていました。
「インファル～」の方も無間地獄ってことで哀しさはあったのですが、こっちは切なさでは上を行ってるかな。
秘めておくこともできず、だからと言ってぶつけてもどうにもならないし・・・。
そんなところが好きでした。
派手なことはないし、ドンパチもないし、でもとても余韻が残る映画でした。
夜の街のシーンが多かったから、夜景もきれいでした。でも、普段とはちょっと違った香港だった気がします。
派手なネオンの街中が少なかったからかな。
でもあゆは好きじゃないー！！


でもこの映画はホント主演の二人がうまいです。
金城武は最近までなぜか竹野内豊かと全然区別つかなくって
「神様、もう少しだけ」に出てたのもずっと竹野内豊かと思ってた・・・
でも、今回はばっちり区別ついて（？）この顔好きかもって思ったのでした（笑
本当に一人だけお酒を飲んで演技したといってたけど、映画のほとんどはベロベロ。
うわべではそんなんでも、やるときはしっかりやって心の奥底では悲しみを引きずっているっていうのがすごく伝わってきて。
日本語よりも全然違う言葉はなしている方がステキに見えました。
そしてトニー・レオンもステキでした。
全てをこの犯行のために捧げてきた人生。それまでのことを思うと・・・。
すごく目がよかったです。優しさの奥には冷酷さと憎しみを持っていて。
それでも見ている側はこの人を酷い人だと思えないんですよね。
最後まで自分を押し殺していたんだなって。
頭を殴る残忍な姿より、ラストの方の優しい表情ばっかり印象に残りました。
あといっつも思うんですけど、香港映画とかだとキスシーンとかがすごく素敵に見えるんですよね。上手だからかな。幸せそうな姿が嫌味っぽくないし。
あと、スー・チーは笑顔が可愛いな♪