崖の上のポニョ

ポーニョ、ポーニョ、ポニョ
ってテスト中に頭のなかに流れてきてしまい・・・。
もうダメだーと確信しました。

ちょっと期待できるような始まり。とってもキレイでちょっぴり幻想的。
だから期待したんです。
そしたらそこからくる、怒濤のアニメーション。
波の魚がとってもツボで、あの波と車との追いかけっこは面白かったです。
海の中に沈んだ街はラピュタみたいで、でも古代魚なんかが泳いでいて面白いなーなんて。
そんな風に視覚的にも賑やかでとても面白いし、それぞれのキャラクターだってステキです。
とてもわかりやすく作られていますし、悪役が出てこないので安心して観ることができます。
子ども向けに作ったんであろうとわかり、全体を通して絵本を読んでいる気分です。
まるで飛び出す絵本な感じなの♪
でも観ている間中、頭の中には「これでいいのか？」の疑問だらけでした。
本来そういうことを考えてはいけないとは思うのですが、ただ起こることがあまりにも突拍子で考えずにはいられませんでした。
ストーリーは進んでいくうちに、何がしたいのかわからなくなってしまい向かうべきところが見えなくなり。
大切な人に会いにいく、その大切な人を子どもの勇気と一緒に描いていくかと思いきや・・・。怖いって言ってたトンネルが試練かと思いきや、あっさり終了。
どうしても疑問符ばかりが浮かんできてしまいました。
この映画は大人が子どもに向けて楽しめるだろうと思って、勝手にやりたいことを詰めて作った映画としか思えませんでした。
実際子どもは楽しめるんだろうけど、多分作った側も楽しんでいてイメージを膨らませていて。でも私は何か違うなーなんて思ってしまったり。
そして、あまりにも後半はどうなんだろうと思ってしまうほどストーリーが弱い。
どうしても勢いだけで最後まで引っ張ってしまった感が強いんですよね。
ホントは思うことが色々あり、どうしても意地悪な見方になってしまいました。
ってかポニョが眠がっているときは、私も眠かったわー。
観おわってみてやっぱり「これでいいのか？」と思ったのでした。
そんなこと言ったら、どーしようもないのですが・・・こんな自分が嫌ね。

リサのとりあえず不思議なことでも受けとめてみる姿勢がとってもよかったり、フジモトも何だか変わっていて楽しい。
所さんの声は最初イメージと違って、慣れるまでに時間がかかったけど。
メイちー似のポニョは一瞬可愛いと思ったりも。
ポニョが見ている世界は新鮮で新しいし、宗介とのあまりにもピュアな二人は見ていてほほえましくもあります。
でもね、好きにはなれない。
ポニョのせいで・・・（とか思っちゃう自分が嫌）と思ってしまった時点でダメなのよね。
お伽話とわかっているけれども、それでも何かとつっこんでしまう自分に少し悲しくなりました。　　　　
だから子どもが上映中に「ポニョだ！」って言いながら観ている姿が微笑ましく思ってしまいました。