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7月1日(木)梅雨の晴れ間

2010-11-08 20:12:33 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)

今日は梅雨の晴れ間で日が差すらしい。たった1日だけであるがありがたい。除湿にセットしてあるエアコンを止めて書斎の窓を開け放った。網戸を通して風が吹きぬける。自然の空気の流れが心地よい。

この晴れ間にすべきことは山ほどある。庭中伸び放題の雑草を草刈鎌で刈ること、長くなった芝も刈り込まなければならない。雨の雫が乾いたら野生のフキを収穫したい。そろそろ花ミョウガが出るころだ。蚊に刺されないように長袖シャツを着て確かめてみよう。あれもこれも一度には出来ないから優先順位を決めなければならない。それより先に閑話を片付けねば。

今朝久しぶりに庭を一巡した。ドクダミの花盛りである。珍しいので知人から分けてもらって植えた八重咲きのドクダミである。数年のうちに勢力範囲を拡大して半日陰の場所を埋め尽くすほどになった。良く観ると一重のものも交じっている。先祖がえりしたものか最初から交じっていたものか分からないが、これ以上はびこられても困るから一重のものは処分しよう。

ヤマユリの蕾が大きくなってきた。居間近くに毎年出てくるヤマユリの茎が今年は例年より太く逞しいと思っていたら、蕾の数も多そうである。ざっと数えたところ20数個ある。1本の茎にこれだけ花がつくのは初めてである。

ユキノシタが白い小さな花の集りを見せている。一つ一つの花は「大」の字の形をしている。ダイモンジソウの仲間なのだ。ウグイスかしきりに鳴いている。ホーホケキョと何度か鳴いた後に谷渡りと言われるキキキキキキキッキョキッキョキッキョという鳴き声を繰り返している。ホトトギスはどこかへ飛び去ったのだろう。声が聞かれなくなった。今日から7月である。今年も半分が終わってしまった。


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7月2日(金)半夏生

今日は夏至から11日目、雑節の一つ「半夏生(はんげしょう)」である。この頃に「半夏」と呼ばれる毒草が生えるのでこの名がついたと言われる。「半夏」はカラスビシャクのことだ。庭を探すと確かにカラスビシャクがあちらこちらに出ている。

15cm~30cmの葉柄の先端にサトイモに似た形の葉を持った草である。毒草といわれているが漢方では地下にある球茎の皮を剥き乾燥させたものを嘔吐や咳止めの薬に使うそうだ。

雑節としての「半夏生」は苗作り田植えと続いた農繁期の一つの区切りの意味を持つ。「半夏半作」などの言い習わしがあり、この日までに田植えが終わらないと稲の実りが遅れて半作になるという。1日や2日田植えが遅れても大したことはあるまいが、この頃に数日間農作業を休む習慣が全国的にあった。餅をついたり、団子、散らし寿司、饅頭などを作って骨休めするところもある。

農作業が機械化で様変わりし、この習慣は廃れてきたようであるが、今でも温泉に家族で湯治に出かける農家の人が多い。

ところで「半夏」とは別に「ハンゲショウ」という別の植物がある。こちらはドクダミ科の多年草で茎上部の葉が下半分白、上が緑に染め分けられているので「半化粧」の名がついたと言われている。東北地方では見かけない草だ。分布地域は関東以南と言うから暖地を好む植物なのだろう。


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7月3日(土)白いホタルブクロ

庭のロウバイの木の下に白い花が咲いている。この辺りに白い花が咲く植物を植えた覚えがないので近寄って見ると白いホタルブクロだった。ホタルブクロは淡い紅紫や濃い紫の花が普通で白は少ないようだ。この花がどうして庭に生えてきたのかは分からない。近所に植えているところがあって、そのタネを小鳥が運んで来たのだろう。

庭の東端の雑草の中からひときは長い茎を伸ばして白い花を開き始めたのはオカトラノオである。茎が1mにも達する大型の野草で、茎の先端に白い多数の花を密生させた総状花序の長い穂をつける。日当たりの良い丘のような場所を好む草で、曲がった穂を虎の尾に見立てての命名だという。

家の前の道路に面したところに夕方になると咲く黄色い花はマツヨイグサである。この花は南米チリ原産で日本には幕末に入ってきた。竹下夢路作の「待てど暮らせど来ぬ人を宵待草のやるせなさ…」で有名になったが、本当は宵を待って咲く「待宵草」が正しい。夕方咲いた花は一夜明かして翌朝には凋んでしまうはかない花であるが、次々新しい花が咲くので結構長い期間楽しめる。

鬱陶しい梅雨の季節であるが、この時期を好んで咲く花もある。先日バスの中から非常に目立つ白い花の集まりを見た。ちょうど信号でバスが止まったので注意してみるとリュウゼツランの仲間・ユッカの花だった。ユッカの花を見たのは初めてである。

アメリカ南部からメキシコ辺りが原産地の植物であるが、天保年間に日本に渡来し各地に広まった。古代のアメリカインディアンは花を好んで食べたらしく、人糞の化石である糞石から多量のユッカの花粉が発見されると言う。


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7月4日(日)ノンアルコールビール

アルコール中毒になるほどではないが酒好きである。清酒、焼酎、泡盛、ビール、ワイン、ウイスキーとアルコール飲料なら何でも好きである。ただし週に一度街に出て飲む以外には量はさほど飲まない。晩酌はやるけれども、清酒なら1合、ビールは350ml2缶どまりである。

その晩酌も週に2日は休むことにしている。休肝日ならぬ「休肝日」を設けるのがからだに良いと聞いたからである。でも夕食のとき何も飲み物がないのは寂しい。ご飯は食べず、ただ黙々と酒の肴みたいなおかずを口に運ぶのは惨めである。

そこでノンアルコールビールを愛飲するようになった。文字通りアルコール分はないけれども、ビールと同じ製造手法で造られているので、しっかりしたビールの味がする。これなら酔うことはないが酒の肴に合う。

だが、これが決して安くはないのだ。酒税がかからないはずだからもっと安く売れるはずだと思うのだが、値段は350ml缶で130~150円ほどする。アルコール分がある第3のビールと同じくらいの値段である。どうしてそうなるのかは分からない。

キリンビールに続いてアサヒとサントリーも近く参入すると言うから収益率が高い商品なのだろう。酒造メーカーにぼろ儲けさせるのは癪だから、もっと割安の製品がないものかと探してみた。その結果、100円を切る値段の商品があったのである。

オーストラリア産のWEST ENDという銘柄である。海の彼方から運んできて小売価格が95円とは嬉しいではないか。ただしこれは正確にはノンアルコールビールではない。0.9%のアルコールを含んでいるのだ。

しかしそれぐらいのアルコールでは酔うことがないし、例え呼気からアルコールが検知されても車を運転しないから問題はない。味だって捨てたものではない。どう見ても国産ノンアルコールビールは高すぎるのではないか。


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7月5日(月)相撲界は再生できるか

野球賭博で大揺れの日本相撲協会は昨日の臨時理事会で、先に謹慎処分が決まっていた武蔵川理事長の代行に、外部理事の村山弘義氏(元東京高検検事長)を当てることを決めた。これもすんなり決まったわけではない。理事長の席を外部理事に明け渡すことに抵抗する動きもあった。

また村山氏の理事長代行期間は武蔵川理事長の謹慎が解けるまで、つまり名古屋場所期間中に限られ、その後はまた武蔵川理事長に戻すのだそうだ。相撲協会内部では部外者から理事長を出すことに強い抵抗感を持っているようだ。

昨日の理事会では協会運営の改革に取り組む独立委員会を設置することも決めたけれども、伝統に囚われた閉鎖的体質がそう簡単に変るとは思えない。いっそのことこの際だから村山氏に理事長代行を続けてもらって、その間に協会の根本改革の方向を固めてもらった方が良いのではなかろうか。

力士出身の理事に任せておいたのでは改革は進まない。野球賭博に関わった力士を処分しただけでは、ほとぼりが冷めたら元の木阿弥になる恐れがある。お叱りを受けるかもしれないが、相撲界という隔離された社会で大人になった力士は、図体は大きいがバランスのとれた社会人とは言いがたいところがあるようだ。だから処分を受けた力士の大部分は賭け事に手を出すことに罪の意識はなかったのだろう。

そのような社会では「二度とこのようなことがないように指導する」と言ったところで信用できるものではない。不祥事を生み出す体質を根っこから変えることこそ相撲界を再生し、格闘技としての人気を盛り返す手立てなのだと思う。


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7月6日(火)税金で草刈

昨日の午前中、近所で話し声が聞こえ、やがてエンジン音と草刈機のチャリンチャリンという軽快な響きが聞こえてきた。雑草が旺盛に伸びる季節なので、ご近所で草刈を頼んだのかと思っていた。

するとしばらくしてわが家の玄関のチャイムが鳴った。応対に出た家内が庭の東に回って訪れた人と何か話しこんでいる。書斎に居た小生に声がかかり、ちょっと来てくれと言う。

何ごとかと行ってみると、訪れたのは区役所公園緑地課の職員で、市有地の草を刈っているところだという。地図を示しながら、わが家の敷地に隣接する部分も除草したい、ついては刈り取られて困るものはないかと聞きに来たのだという。市の所有地だから何を刈られても文句は言えないのだが、地続きで庭の延長みたいに使っているところだから親切に声をかけてくれたのだろう。

延命をお願いしたいのはこれから咲くヤマユリぐらいなものだと答えると、それでは図面のここからここまで刈らせていただきますと言って立ち去った。その間も近所で草刈機が唸り声を発していたが、やがてその音がピタリと止んだ。

がやがやと人声がわが家の方へ池の畔を回って近づいてきた。間もなく高いエンジン音、回転する刃が草を薙ぎ倒す音がものの10分も鳴り響いたかと思うと、草ぼうぼうだった庭の外れが、まるで長髪を丸坊主にしたようにきれいになっていた。税金はこんなことにも使われるんだと改めて思った。税金で蚊の隠れ家を取り除いてもらったようなものである。

長年同じところに住んでいるけれども、市が除草に来たのは初めてである。どうやら去年までは小生が草刈をしていたのでその必要がなかったのだろう。今年はその作業をサボって草ぼうぼうにしていたので市のお世話になったらしい。ありがたいことである。


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7月7日(水)サンショウと格闘

昨日、一昨日と2日がかりでサンショウの実を摘んだ。鋭い棘があるものが3本、棘がないアサクラザンショウ2本に毎年たくさんの実がつく。サンショウは雌雄異株だからメスの木の傍にオスの木も植えてある。

場所塞ぎなサンショウの木に庭が占領されては困るから、なるべくわが家の敷地を避けて誰も使わない市有地を利用させてもらっている。だから厳密に言えばサンショウの実の所有権は仙台市にあるのだが、わが家の庭を通らないことにはサンショウに近づけないので、後ろめたさを感じないで実を収穫している。

収穫は手間がかかる。とくに棘がある木の場合は棘で手を傷つけないように注意しながら片方の手で枝を押さえ、もう一方の手で房状の実を摘まなければならない。実がついている房はちょっと引っ張ったぐらいでは取れないので力を入れたとたんに棘に触れ痛い思いをすることもある。

そうして摘んだ房から実を一粒ずつ外す作業が待っている。これは根気が要る仕事だ。でも年中使えるように保存するには欠かせない作業である。小さな実をばらばらにしたら小分けして冷凍する。そうしておけば実は新鮮なまま保存できて、何時でも使いたいときに香り高いサンショウを利用できるわけだ。

このいちばん厄介な仕事がまだ半分も済んでいない。根を詰めてやっても今日中に終わるかどうか。同じ姿勢でいると腰が痛くなり目が疲れる。小さな瓶詰めのサンショウの佃煮が高価なのは、この作業を考えたら当たり前なのかも知れない。


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7月8日(木)戻ってきたホトトギス

しばらく声が聞かれなかったホトトギスが裏山にまた戻ってきた。あちらこちら移動しながら「テッペンカケタカ」と鳴いている。鳴いているのはおそらくオスであろう。ウグイスの巣に托卵するメスは黙って機会を狙っているのかもしれない。ウグイスも鳴いている。ウグイスがホーホケキョと鳴くのは8月半ばまでで、その後は来年の春まで沈黙してしまう。

ホトトギスに托卵されたウグイスは哀れである。ウグイスの卵より一足早く孵化したホトトギスの雛がウグイスの卵を一つずつ背中に乗せて巣の外に放り出し育ての親を独占する。そんな悲劇が起こっているとも知らずにウグイスはせっせと餌を運び続ける。やがてホトトギスの雛はウグイスの何倍も大きくなる。それでもウグイスは自分の子供と思い込んで育て続ける。

ホトトギスの雛は十分最長して自分で餌がとれるようになると、育ての親に何の挨拶もなく飛び去ってしまう。自分の子孫を残すことが出来ず、一方的に他人の子どもを育てる羽目になったウグイスは何とも惨めではないか。

ホトトギスに纏わる言い伝えはいろいろあるが、「冥土の鳥」、「魂迎え鳥」とか不吉な連想が多い。また飢饉のときに食べ物を巡る邪推から兄弟が争い、弟(または兄)を殺害してしまう。後で真実を知った兄(または弟)がホトトギスと化し、前非を悔いて鳴くのだと言う。このことからホトトギスの鳴き声を真似することはタブー視され、それを犯すと吐血して死ぬと言う言い伝えもある。


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7月9日(金)埋蔵金

今朝のNHKテレビ「あさイチ」で家庭に眠る埋蔵金の話をしていた。わが家には縁のない話だから終わりまで観なかったけれども、切れた金の鎖など使えなくなった金製品を死蔵している家庭が案外多いのかもしれない。金価格が高騰しているので、死蔵しているよりは換金して有効利用するのも良いかもしれない。

顧みてわが家には本当に埋蔵金はないようだ。大概の女性は多い少ないは別として、幾許かの金のアクセサリーを持っているようだが、わが女房殿は結婚指輪以外にはおそらく一つも持っていないのではないか。「お前さんが買ってやらないからさ」と言われたらグーの音も出ないけれども、買ってやらなくても宝飾品好きな女なら、へそくりで買うことぐらいは出来たはずである。

金はないけれども、いざとなったら換金できるものがわが家にあるだろうかと考えた。引越し業者を呆れさせたほどたくさんの本がある。けれどもこれは重いばかりで売るとなったら二束三文である。他に何かあるか。趣味で集めているスワロフスキー・クリスタルの置物。これもたかが知れている。

居間などに飾っている若干の絵画。購入したときはかなりの値段だったものもあるが、売るとなれば足元を見透かされて買い叩かれる。こう考えるとわが家には金目のものはほとんどないことに改めて気づかされる。寂しい話だがこれが現実だ。

鍵をかけずに外出しても泥棒の被害に遭ったことがない。塀を回していないので見通しが良く泥棒が入り難いこともあるだろうが、なれた泥棒ならひと目見ただけで稼ぎになる家かどうか見当がつくのかもしれない。


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7月10日(土)納豆と空襲

今日は月日の語呂合わせで「納豆の日」だそうだ。食品売り場には実に多様な納豆が置かれている。使用した豆の大小、国産か輸入品か、1パック当たりの分量、曳き割りか否かなどの違いのほかに最近は臭いが少ないものや糸があまり出ないものなど消費者の多様な好みに対応した納豆も出ている。

納豆は旨いばかりか栄養の点でも優れた発酵食品である。それに値段が手ごろなところもいい。毎日食べても大して懐に響かない。宮城県は岩手県に次いで納豆消費量が多いところだという。

源義家が欧州出兵した折に兵糧の煮豆を俵に入れて運んでいたところ、偶然納豆になったと言う言い伝えがある。藁には天然の納豆菌が住みついているから、いかにもありそうな話である。東北地方の人はそのころから納豆に親しんでいたのだろうか。

さて話は変って7月10日は65年前仙台が米機B-29によって空爆され、市中心部が灰燼に帰した日である。当時旧制中学校4年生だった小生は夜空を焦がす紅蓮の炎を怖ろしいと言うより美しいと思ったことを今でも鮮明に覚えている。

幸いわが家は焼失を免れたが敷地内に油脂焼夷弾が落ちて肝を冷やした。この夜の空襲での死者は2,755人、被災人口は5万7千余に達した。被害状況はずっと後になって分かったことで、当時はまだ「神国日本」がアメリカに勝つと思っていた。無知とは怖ろしいものである。


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