１１月１８日(木)ボージョレ・ヌーボー

１１月１８日(木)ボージョレ・ヌーボー

ボージョレ・ヌーボーの解禁日である。午前零時の発売開始を待って早速飲んだ方もいるだろう。小生はそれほどのファンではないけれども、今年のワインの出来はどうか試してみようと思っている。

ボージョレはご承知の通りフランス中東部に位置するローヌ県北部の地方名である。この地方は１０～１２世紀にボージュ家の所領であったことからその名で呼ばれるようになった。この地をはじめて訪れたのは４１年前の初夏だった。ブドウ畑では農民が蔓を伸ばしたブドウの手入れに追われていた。

それまでブドウは棚に蔓を這わせて作るものと思っていた小生は、この地のブドウ作りが日本とはまったく違うことに驚いた。棚は全然見当たらず、高さ１メートルほどの木の杭に打ちつけた数条の針金に蔦を絡ませる方法だった。ソーヌ川に向かって緩やかに傾斜している東斜面は「ボージョレ・コート(丘陵)」と呼ばれ一面のブドウ畑であった。

この辺りで採れるブドウを原料に仕込んだワインを熟成させず、２ヶ月弱で出荷するのが所謂「ボージョレ・ヌーボー」である。ちなみにヌーボーとは新しいと言う意味の形容詞である。だからこのワインは若々しさが売り物で保存は出来ない。新鮮なうちに飲むに限る。

この地区は酪農も盛んだ。放牧地ではシャロレー種という白い牛の群れがのんびり草を食んでいる牧歌的風景が印象に残っている。

さて、ボージョレ・ヌーボーと合うチーズはどんなものがあるだろう。産地が近いものがよさそうだが直ぐには思い当たらない。チーズ図鑑で調べてみよう。