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8月23日(月)暑さの中にも秋

2010-08-23 15:01:44 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
8月23日(月)暑さの中にも秋

厳しい残暑の中で「処暑」を迎えた。中国生まれの二十四節気の一つで穀物が実ころ、暑さがようやく収まるころと言われている。穀物は順調に実っているようであるが暑さはまだ収まりそうにない。今年ほど熱射病で亡くなった人が多い年は近年なかったのではないか。

暑いとは言っても秋の気配は確実に濃くなってきている。ミョウガタケの林の中にひっそり咲いているナツズイセンの花を見つけた。薄紅紫色の美しい花だ。秋の彼岸のころ真っ赤な花を咲かせるヒガンバナの仲間である。この花は実を結ばないと言うし植えた覚えもないのにどうして生えてきたのか分からない。最初は葉ばかり茂っていたが数年前から花が開くようになった。

そしてハギの蕾が目立つようになった。家を建てる前から生えていたものだから野生のヤマハギだろう。園芸種のように艶やかではないが野手溢れる素朴は姿に惹かれる。ハギは草冠に秋と書くように秋を代表する花である。仙台野草園のハギのトンネルは見事で何回か見に行ったことがある。

ワレモコウの蕾も膨らんできた。これも以前から自生していたもので目立たないが好きな花である。ワレモコウは「吾亦紅」、「吾木香」、「我毛香」などの漢字が当てられているが、なぜこのような漢字表記になったのかは不明である。一つの花と見えるのは実は花びらがない小さな花の集合体である。生け花に使われることもあるが栽培はされていないというから、自生地から採って来れば花屋丸儲けの花である。


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