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フラッグフットボールチーム 「草津リトルパンサーズ」 の応援ブログです。

フラッグフットボールの「?」〈4〉 延長戦 “タイブレイクシステム” の妙

2014年05月20日 | リトパンよもやま話
小学生カテゴリーの決勝戦において、同点による延長戦の末、劇的な幕切れとなった2014年のBIWAKO CUP。
その時に、勝敗を決着させる方法として用いられたのが“タイブレイクシステム”です。
まだ経験の浅い選手や保護者の方々の中には、BIWAKO CUPの決勝戦で初めて見た、あるいはよく知らないという方もおられたようですので、改めてこの“タイブレイクシステム”について取り上げてみたいと思います。

フラッグフットボールの“タイブレイクシステム”とは、「野球の延長戦とサッカーのPKの両方の性格を持ち合わせたもの」と言えるでしょう。

野球では「延長10回の表・ウラの攻撃をお互いが行って決着がつかなければ次の回に進む」のと同じように、タイブレイクシステムも「第1ピリオド表・ウラの攻撃をお互いが行って決着がつかなければ次の回に進む」ことになります。

しかし野球と違うのは、3アウトチェンジのように1回につき3度以上も攻撃できるわけではなく、ゴール前5ヤードからたった1度限りの攻撃を行って「ゴールを超えたら成功して終了・超えなければ失敗して終了」というまさに“一発勝負”であることです。その点ではサッカーのPKに似ています。
もしも、パスを守備側がインターセプトしてエンドゾーンまでリターンして持ち込んだら? その場合は守備側に得点が入り守備側のサヨナラ勝ちになります。
つまり表の攻撃だけで終わることがありえるのも、野球とは違います。

先攻・後攻どちらかを取るかはジャンケンで決めるのが普通で、プレーは決着がつくまで繰り返します。ちなみに今回のBIWAKO CUP決勝戦では第3ピリオド(3回表・ウラ)で決着しました。

この方法だと短時間で勝敗を決着させることができる為、運営がしやすくジャンケンや抽選で勝敗を決めるよりも明快なのですが、1回につき1度限りの攻撃であるがゆえに、「自分が先攻で失敗してしまうと、相手の後攻を絶対に止めなければ勝利はない」状況となり、逆に「相手が先攻で成功したら、自分も絶対に後攻で成功しなければ勝利はない」状況に追い込まれるわけです。
大きな大会・試合であればあるほど、まさに極限の状況に置かれるわけで、見ている人も 「ハラハラ、ドキドキ、もう祈るしかない」 ことになります。

ちなみにアメリカンフットボールでも、“タイブレイクシステム”はあるのですが、その場合は1回につきゴール前25ヤードから4度の攻撃ができ10ヤード前進すれば1DN更新、しかもタイムアウトも1つあるので、どちらかといえば野球の延長戦に近いものになっています。

フラッグフットボールでは、そのような余裕は与えられていません。まさに“一発勝負”1度限りの攻撃に全てをかけるしかないのです。
リトパンの歴史においても、これまでに何度か“タイブレイクシステム”が劇的な展開・ドラマとなる試合の要因となってきました。
それゆえフラッグフットボールの醍醐味の1つであるという考え方もできます。こんなに絶妙にできたシステム、一体誰が最初に考えたのでしょうね。

BIWAKO CUPの決勝戦で、初めて実際に“タイブレイクシステム”を見られた方はいかがでしたか? よりフラッグフットボールの醍醐味・迫力を感じて、その魅力にハマりましたか?
え? 「(我が子の試合では)心臓に悪いからもう見たくない」 ですって?...

とりあえずBIWAKO CUPでの厳しい試合でタイブレイク延長戦を経験したことは、たとえ勝っていたにしても負けていたにしても、秋に向けて選手を一回り大きく・強くしてくれると信じることにしましょう。

(記:若菜)


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