◆2008年 西日本大会 小学生決勝戦 草津リトルパンサーズ VS マッスル長糸 (2008.11.22:EXPOフラッシュフィールド)
2004~2008年の5年間、リトパンの小学生カテゴリーが日本選手権に出場できなかった大きな壁となっていたのは、九州の雄・4年連続日本一に輝いたマッスル長糸(現:マッスル糸島)の存在でした。
そんな中、2008年度の小学生Aチームはコウヤ主将のもとに能力の高いメンバーが結集したチームとなって攻守ともに圧倒的な強さを誇り、今でもリトパン史上最強の小学生と記憶され、東京ドームに進出するにふさわしく日本一も十分に狙えるチームと関係者の誰もが信じていました。
しかし、彼らがこの年に対戦した相手は、マッスル長糸の史上においても最強レベルのチームであった為に、日本選手権をかけた決戦は、それまでに見たこともない大激戦となったのでした。
〈前半〉
・リトパンの攻撃、2DN自陣5ヤードからのロングパスが成功。WRが落球しかけるが何とか持ちこたえゴールまで走りきりTD!! TFPもパスが成功。 【リトパン7-0マッスル】
・マッスル1DNの攻撃。QBランで一気に1DNを更新すると連続でパスが決まりTD。 TFPはパスが決まるもリトパン守備陣がゴール直前で抑え、不成功。 【リトパン7-6マッスル】
・リトパンの攻撃。ランプレーで1DNを更新すると直後のプレーで15ヤードのTDパスが成功!! TFPはパスが失敗。 【リトパン13-6マッスル】
・その直後のマッスルの攻撃。トリックプレーが決まりそのまま30ヤードを走りきりTD。TFPもパスの体勢からQBランが成功。 【リトパン13-13マッスル】
・リトパンの攻撃、4回の攻撃で1DN更新に至らず攻守交代。
・マッスルの攻撃。リトパン守備陣が4DNまで守りきり攻守交代。
・前半終了まで残り2分弱からのリトパンの攻撃。ランプレー2回で1DNを更新。残り1分からランとパスで前進したところでリトパン1回目のタイムアウト。3DNで中央へのランプレーが決まりTD!! TFPもパスが成功。 【リトパン20-13マッスル】
・残り時間わずかでのマッスルの攻撃。パスの体勢からQBランで前進するもここで前半終了。 【リトパン20-13マッスル】
〈後半〉
・マッスルの攻撃。3DNにトリックプレーからのロングパスが決まりTD。 TFPもトリックプレーからのQBランが決まり成功。マッスル得意のトリックプレーにリトパンは苦しめられる。 【リトパン20-20マッスル】
・リトパンの攻撃。3DNまで前進できずに追い込まれた4DN、ここで起死回生となるサイドラインいっぱいへのロングパスが決まり敵陣ゴール前1ヤードで1DN更新! 2DNにゴール前インチからQBが中央に持ち込んでTD! TFPもパスが成功。大きな得点を得る。 【リトパン27-20マッスル】
・その直後のマッスルの攻撃。またしてもトリックプレーが決まりそのまま30ヤードを走りきりTD。 TFPはパスをリトパン守備陣がカットし失敗。 【リトパン27-26マッスル】
・リトパンの攻撃。2DNでのパスをマッスル守備陣がインターセプト。ゴール前10ヤードで攻守交代。
・マッスルの攻撃。QBランでゴール前1ヤードまで攻め込むと、その次もQBが中央に持ち込んでTD。 TFPは2ポイントを選択しパスが成功。この試合初めてマッスルにリードされる。 【リトパン27-34マッスル】
・リトパンの攻撃。3回の攻撃で1DNを更新。直後のプレーでパスが成功しそのままゴールに持ちこみTD!! TFPは難しい体勢のパスであったが、見事にキャッチし成功。激しい点の取り合いの展開となる。 【リトパン34-34マッスル】
・試合終了まで約1分30秒。同点には追いついたものの、この試合展開・残り時間からのディフェンスは、リトパンにとっては大きなピンチであった。
:マッスルの1DNの攻撃はまたしてもトリックプレーだったが、今度はリトパン守備陣が抑える!
:2DNはショットガンからのQBラン。これもリトパン守備陣がマッスル自陣5ヤードで抑える。
:3DNはオープンへのQBランでハーフラインまでインチの地点まで前進。
:4DNはQBが中央に持ち込んで1DN更新。リトパン守備陣にとって正念場が続く。守り切れるか。
:1DNは、トリックプレーからのTDパスが失敗。
:2DNも、TDパスが失敗。
:残り時間わずかでの3DNの攻撃。パスプレーで前進するも、同点のままタイムアップ。見事にリトパン守備陣が守り切り、延長戦に持ち込んだ!! 【リトパン34-34マッスル】
〈タイブレイクシステムによる延長戦:ゴール前5ヤード地点からの攻撃を交互に行う〉
・第1ピリオド表のリトパンの攻撃。パスプレーが成功!!
・第1ピリオド裏のマッスルの攻撃。これを止めればリトパンの勝利となるところだったが、パスプレーが成功。
・第2ピリオド表のリトパンの攻撃。パスをマッスル守備陣がカットし失敗。追い込まれたリトパンは次のディフェンスで絶対に守らなくてはならない。
・そして第2ピリオド裏のマッスルの攻撃は...QBが中央へのランで持ち込み成功。マッスルの勝利となり試合終了。 【リトパン34-35マッスル】
その時、選手も、スタンドの関係者も、一部のコーチも泣いていました。
フットボールとしては最高に素晴らしいゲーム。選手たちは実力を如何なく発揮し最後まで立派に戦いましたが、このチームをもってしても栄光の舞台にはわずかに届かなかった...現在のシステムと違い、当時は西日本地区から日本選手権に出場できる枠は1つしかなかった時代でした。
小学生の子供が無情にもこのような重苦しい結果を受け止めなければならないとは..当時あまりにも酷な気がしたものです。
また、この試合をもって2008年シーズンが終了した時点で、小学生の下級生は5年生がAチームにわずか2名。Bチームを含めても4名しかおらず、来シーズンに向けての小学生チームの再建は厳しい状況にありました。
その下級生たちが、この日から1年後、見違えるように成長し、先輩たちの雪辱を晴らして6年ぶりの快挙を成し遂げることになろうとは....
しかも、この試合と同じような展開の、大激戦が待っていようとは....
(〈5〉に続く) (記:若菜)
2004~2008年の5年間、リトパンの小学生カテゴリーが日本選手権に出場できなかった大きな壁となっていたのは、九州の雄・4年連続日本一に輝いたマッスル長糸(現:マッスル糸島)の存在でした。
そんな中、2008年度の小学生Aチームはコウヤ主将のもとに能力の高いメンバーが結集したチームとなって攻守ともに圧倒的な強さを誇り、今でもリトパン史上最強の小学生と記憶され、東京ドームに進出するにふさわしく日本一も十分に狙えるチームと関係者の誰もが信じていました。
しかし、彼らがこの年に対戦した相手は、マッスル長糸の史上においても最強レベルのチームであった為に、日本選手権をかけた決戦は、それまでに見たこともない大激戦となったのでした。
〈前半〉
・リトパンの攻撃、2DN自陣5ヤードからのロングパスが成功。WRが落球しかけるが何とか持ちこたえゴールまで走りきりTD!! TFPもパスが成功。 【リトパン7-0マッスル】
・マッスル1DNの攻撃。QBランで一気に1DNを更新すると連続でパスが決まりTD。 TFPはパスが決まるもリトパン守備陣がゴール直前で抑え、不成功。 【リトパン7-6マッスル】
・リトパンの攻撃。ランプレーで1DNを更新すると直後のプレーで15ヤードのTDパスが成功!! TFPはパスが失敗。 【リトパン13-6マッスル】
・その直後のマッスルの攻撃。トリックプレーが決まりそのまま30ヤードを走りきりTD。TFPもパスの体勢からQBランが成功。 【リトパン13-13マッスル】
・リトパンの攻撃、4回の攻撃で1DN更新に至らず攻守交代。
・マッスルの攻撃。リトパン守備陣が4DNまで守りきり攻守交代。
・前半終了まで残り2分弱からのリトパンの攻撃。ランプレー2回で1DNを更新。残り1分からランとパスで前進したところでリトパン1回目のタイムアウト。3DNで中央へのランプレーが決まりTD!! TFPもパスが成功。 【リトパン20-13マッスル】
・残り時間わずかでのマッスルの攻撃。パスの体勢からQBランで前進するもここで前半終了。 【リトパン20-13マッスル】
〈後半〉
・マッスルの攻撃。3DNにトリックプレーからのロングパスが決まりTD。 TFPもトリックプレーからのQBランが決まり成功。マッスル得意のトリックプレーにリトパンは苦しめられる。 【リトパン20-20マッスル】
・リトパンの攻撃。3DNまで前進できずに追い込まれた4DN、ここで起死回生となるサイドラインいっぱいへのロングパスが決まり敵陣ゴール前1ヤードで1DN更新! 2DNにゴール前インチからQBが中央に持ち込んでTD! TFPもパスが成功。大きな得点を得る。 【リトパン27-20マッスル】
・その直後のマッスルの攻撃。またしてもトリックプレーが決まりそのまま30ヤードを走りきりTD。 TFPはパスをリトパン守備陣がカットし失敗。 【リトパン27-26マッスル】
・リトパンの攻撃。2DNでのパスをマッスル守備陣がインターセプト。ゴール前10ヤードで攻守交代。
・マッスルの攻撃。QBランでゴール前1ヤードまで攻め込むと、その次もQBが中央に持ち込んでTD。 TFPは2ポイントを選択しパスが成功。この試合初めてマッスルにリードされる。 【リトパン27-34マッスル】
・リトパンの攻撃。3回の攻撃で1DNを更新。直後のプレーでパスが成功しそのままゴールに持ちこみTD!! TFPは難しい体勢のパスであったが、見事にキャッチし成功。激しい点の取り合いの展開となる。 【リトパン34-34マッスル】
・試合終了まで約1分30秒。同点には追いついたものの、この試合展開・残り時間からのディフェンスは、リトパンにとっては大きなピンチであった。
:マッスルの1DNの攻撃はまたしてもトリックプレーだったが、今度はリトパン守備陣が抑える!
:2DNはショットガンからのQBラン。これもリトパン守備陣がマッスル自陣5ヤードで抑える。
:3DNはオープンへのQBランでハーフラインまでインチの地点まで前進。
:4DNはQBが中央に持ち込んで1DN更新。リトパン守備陣にとって正念場が続く。守り切れるか。
:1DNは、トリックプレーからのTDパスが失敗。
:2DNも、TDパスが失敗。
:残り時間わずかでの3DNの攻撃。パスプレーで前進するも、同点のままタイムアップ。見事にリトパン守備陣が守り切り、延長戦に持ち込んだ!! 【リトパン34-34マッスル】
〈タイブレイクシステムによる延長戦:ゴール前5ヤード地点からの攻撃を交互に行う〉
・第1ピリオド表のリトパンの攻撃。パスプレーが成功!!
・第1ピリオド裏のマッスルの攻撃。これを止めればリトパンの勝利となるところだったが、パスプレーが成功。
・第2ピリオド表のリトパンの攻撃。パスをマッスル守備陣がカットし失敗。追い込まれたリトパンは次のディフェンスで絶対に守らなくてはならない。
・そして第2ピリオド裏のマッスルの攻撃は...QBが中央へのランで持ち込み成功。マッスルの勝利となり試合終了。 【リトパン34-35マッスル】
その時、選手も、スタンドの関係者も、一部のコーチも泣いていました。
フットボールとしては最高に素晴らしいゲーム。選手たちは実力を如何なく発揮し最後まで立派に戦いましたが、このチームをもってしても栄光の舞台にはわずかに届かなかった...現在のシステムと違い、当時は西日本地区から日本選手権に出場できる枠は1つしかなかった時代でした。
小学生の子供が無情にもこのような重苦しい結果を受け止めなければならないとは..当時あまりにも酷な気がしたものです。
また、この試合をもって2008年シーズンが終了した時点で、小学生の下級生は5年生がAチームにわずか2名。Bチームを含めても4名しかおらず、来シーズンに向けての小学生チームの再建は厳しい状況にありました。
その下級生たちが、この日から1年後、見違えるように成長し、先輩たちの雪辱を晴らして6年ぶりの快挙を成し遂げることになろうとは....
しかも、この試合と同じような展開の、大激戦が待っていようとは....
(〈5〉に続く) (記:若菜)
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