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閉会式の様子 決勝戦を終えて
日米親善交流会、初の九州遠征、雨の西日本大会でのマッスルとのW対決など、印象に残る出来事が多かった2007年度シーズンの最後を締めくくるべく行われた卒業生壮行大会“桜カップ(2008年3月:桜之宮河川敷公園)において、またリトパンの歴史に残る大きな出来事がありました。
それは“小学生Bチーム(4、5年生)の優勝”という快挙です。
これより4か月前の、2007年秋の小学生関西大会で、リトパンAチームは豊崎東ダイナマイツAとの全勝対決に敗れ、準優勝に終わっていた為、この桜カップでも優勝候補の筆頭は豊崎東ダイナマイツAと見られていました。
リトパンAチーム(6年生)にとっては、その時の雪辱を晴らす絶好の機会であり、いち早く決勝戦進出を決めてダイナマイツAとの決戦を待っていました。
ところが、そのダイナマイツAの決勝進出に待ったをかけたのが、ここ最近で急成長を遂げた“リトパンBチーム(4、5年生)”でした。
なんと準決勝において、リトパンBチームが接戦の末、ダイナマイツAを破り、決勝進出を果たしたのです。
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(決勝進出を決め歓喜に沸くリトパンBチーム)
思わぬ展開に、代表の南監督が選手達を激励します。「Bチーム、優勝をねらえ!!」
決勝戦は、リトパンAチーム VS リトパンBチーム の対戦となり、6年生の意地と4、5年生の急成長がぶつかりあった試合は白熱した展開となりました。そして後半 13-6 でBチームがリードという展開で終盤を迎えます。
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(決勝戦の様子。白のジャージがAチームでマルーンのジャージがBチーム)
しかし最後に6年生が意地を見せます。試合終了直前にタッチダウン!! スコアは 13-12。Bチーム1点リードとなった時点でタイムアップ。
勝負の行方は,最後のトライフォーポイント(TFP)にもつれ込んだのでした。
この時Aチームのハドルコーチ(当時は小学生カテゴリーにもハドルコーチが認められていた)に入っていた森野コーチは、選手達の意思をたずねます。
「どうする、同点ねらいでいくか?」 すると選手達は即座に答えたといいます。「いいえ、逆転ねらいでいきます」
「よっしゃ、それでいけ」
Aチームが最後のTFPで選択したプレーは、2点ねらいの2ポイントコンバージョンでした。そしてエンドラインいっぱいに投げられたパスは、WRが伸ばした手にかかるも、惜しくも失敗! 13-12 で試合終了。この瞬間、後輩であるリトパンBチームの優勝が決まったのでした。
喜びを爆発させるBチーム! 本当に見ていて鳥肌が立つような試合でした。
敗れはしたものの、Aチームも最後まで勝ちにこだわる姿勢は立派でした。そして勝負が終わった後は、自分達を倒した後輩達に対して 「この後輩達なら、今まで勝てなかったマッスルに必ず雪辱を果たしてくれる」 と頼もしく思ったに違いありません。
次の2008年度のシーズンには、“リトパン史上最強の小学生チーム”と記憶され、圧倒的な強さを誇ることになる、その後輩達。
彼らは4、5年生だった桜カップの時に、すでにその強さの片鱗を見せていたのでした。
(記:若菜)