上海蟹は有名だが、これは香港に住んでいる人もしくは香港通の人でなければわからないかもしれない。
季節は7月過ぎからの、夏の暑い時期。
上海蟹よりさらに高価な、グルメメニューだ。
たぶん元々は偶然の産物だったのだと思う。
↑のリンクでの説明にもあるように、
もうすぐ産卵を控えているプレママ蟹ちゃんが、水も少ない場所で灼熱の太陽にじりじりと照らされ、
「あぢいよぉ~~~~~~」
と脂汗をかき(?)、ついには身体の中の大切な卵が溶けちゃって、全身にまわってしまった
「病気カニ」のことである。(あ、過激ですか?)
私はもう、その光景を想像するだけで、それを食べるなんてかわいそうでかわいそうでとってもできない。
感情論を横に置いておいても厳密に言えばその蟹、決して健康な状態とは言えないんだし、それ食べるのもねえ…。
感情論を横に置いておいても厳密に言えばその蟹、決して健康な状態とは言えないんだし、それ食べるのもねえ…。
10年ちょっと前くらいは、全然知られていなかったけれど、ここ数年季節になると大々的に広告が打たれていたりする。
高価だから地元の人にポピュラーとまではいかないけれど、香港に住む日本人だったら一度は食べたことがあるかもしれない。
私も、まだ肉を食べていた頃、1度だけ食べたことがある。
蟹自体は、上海蟹ほどは小さくはないが、ちょっと小ぶり。
中身は…全部黄色。
普通はお腹の部分にある蟹味噌が、身体全身に回っている感じだ。
爪の先までそんなである。
その頃はまだ何の疑問もなく、「珍味だね~」って食べた記憶がある。
それから数年後、肉はやめても夫もまだ魚は食べていたころ。
ニュースで上海蟹のずさんな養殖方法が問題になりその衝撃的なニュース写真を見て以来、我が家だけでなく肉魚OKの義父母宅でも、上海蟹は一切食べなくなってしまった。
(養殖湖に、野良犬の死体を投げ込んでいる写真を見た!!)
義父は上海人である。
毎年上海蟹の季節になると、いそいそと買出しに出かけては、義母がそれを蒸して、みんなでテーブルを囲んで何度も食べたものだった。
でも、もう、一切なし。
今では義父母はその他の中国製の加工食品なども一切口にしなくなってしまった。
(中国に遊びに行ってもお菓子などのお土産が買えない。買うのは本とかDVDとかになる)
(中国に遊びに行ってもお菓子などのお土産が買えない。買うのは本とかDVDとかになる)
上海蟹の養殖方法もひどいものがあるけれど、黄油蟹の養殖をもしやっているとしたら、まさしく虐待そのものだ。
ちゃんと調べていないのでなんとも言えないが、ここ数年の人気を考えたら天然物じゃない養殖だって絶対にありうると思う。
(違う!という方、真相をご存知の方お知らせ下さい)
ああ、今年も暑くなるのかな…。また蟹ちゃんが泣きながら体内に脂汗をかくのかな…。
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