Liebeslied 愛の歌

僕の大切なあなたへ・・・

Love Me Tender「核などいらねえ」- 忌野清志郎

2021-09-26 14:30:49 | 日記

「素晴らしすぎて発売できません」
アルバム「COVERS」は「ラブ・ミー・テンダー」と「サマータイム・ブルース」の歌詞が原因で発売中止に。二曲とも原発と放射能が歌い込まれていた。前者は「核などいらねえ」「放射能はいらねえ」と歌い、後者ではテレビが流す原子力安全神話や原発が増え続ける日本列島への警鐘を鳴らしていた。
それが問題となった。

発売元のレコード会社、東芝EMIは東芝の子会社。
原発推進の親会社の意向であることは明白。
間にはさまった当時のレコード会社の統括本部長が
「このアルバムは素晴らしすぎて発売出来ません」というコピーとともに
発売中止の新聞広告を出すことになった。

当初の発売予定は8月6日、広島の平和記念日。
急遽キテイレコードから発売になったのは8月15日、終戦記念日だった。
一旦発売中止になったアルバムがそれだけ短期間に他の会社から出ること自体が異例。

それだけ業界でも波紋を呼んだアルバムだった。
「COVERS」は、彼らにとって初めてのアルバムチャート一位となった。

忌野清志郎は、発売中止に反発して、翌年、覆面ゲリラバンドTHE TIMERSを結成、

更に政治的な主張も交えたアルバム「THE TIMERS」を発表、過激なライブを展開していった。

東芝は2007年にはEMIを手放し、音楽業界からも撤退。
その東芝は、原発が原因で傾き中国の会社になってしまった。

音楽が予見していることが少なくないと思う。
「COVERES」から22年後の福島原発の事故がそれを証明している。
アルバムの、清志郎の魂は生き続けている。

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