ゴールデンウィーク9連戦の初戦
巨人 杉内から先制するも能見が三回5失点で負け
打球が足に当たったのがちょっと心配
その晩、ABC「虎バン」に21日と28日に中日の落合元監督が出演
興味深くチェックしてました
その内容は・・・(公式HPにも詳細が掲載してます)
阪神がナゴヤドームで勝てないのには訳がある
トラを強くするための俺流の秘策がある
「俺は阪神のOBじゃないから!」
「爆弾発言が出てもしらんよ」
ナゴヤドームでの阪神の成績は34勝59敗3分。
大敗の訳とは……。
< ナゴヤで阪神が勝てない理由 >
落合 ナゴヤドームにある『ブルペンのマウンド』は、
『グラウンドのマウンド』と全く同じ状況を再現している。
だから、ホーム、アウェ関係なく、投手はみな投げやすい。
他球場の『ブルペンのマウンド』は、
言葉は悪いが適当な作りで、
『グラウンドのマウンド』に立ったとき、違和感を感じる。
他球場と比べ、投手が有利な分、
なかなか点数がとれない投手戦となり、
我慢比べの野球(ロースコアの接戦)になってしまう。
中日はホームで後攻という利点もあって、
相手が勝手にしびれを切らしちゃうんだ……。
だから、ナゴヤでは何かあるじゃないかという、
疑心暗鬼も生まれてしまうんだよ。
矢野 どこか(中日戦では)落合監督と戦っているというか。
(ベンチで)落合さんが何か話していると、
うわ、なんか癖を読まれてるんちゃうかとか、
余分なことを考えてしまう……。
落合 俺は何も言ってないよ。だから落合の亡霊というか、
実態のないものと、みんな勝手に戦ってくれた。
8年間で4度のリーグ優勝を実現した落合さんが
チームに与えた影響、それは……。
< 落合の存在 >
落合 華々しい野球はできない。
素人受けするようなおもしろい野球を望まれても
それはできる球団とできない球団がある。
昨年はリーグ最低の打率、得点でリーグ優勝を果たした中日。
「10-0で負けるのも1-0で勝つのも一緒。」と語るように
1点を守り勝つ野球こそが、落合野球の真骨頂。
矢野さんにとって中日は…
そんなに強いなっていう感じじゃないのに負けてる。
だから結局、強いなってことになってしまう。
そんな泥臭い野球こそが、
今の阪神に求められている!と落合さん。
< 今の阪神をこう見る >
落合 俺が阪神の監督だったら、レフト・ブラゼル、
ファースト・城島ていう選択肢はありえない。
だったら城島をキャッチャーとして
どうやって再生させるかを考える。
そうやって復活を目指して頑張っている姿を、
チームメイトに見せなきゃいけない。
ここで話は、落合さんが考えるタイガース構想へ。
< オレ流/タイガース構想 >
落合 将来的にね、相手チームが一番イヤかっていうと
大和のショート、鳥谷のサードなんだ。
ショート大和、サード鳥谷、ファースト新井のコンバートを提唱。
中でも、落合さんがその能力を高く評価したのが大和選手でした。
落合 大和の身体能力は素晴らしいと思う。
俺は外からしか見てないから、
阪神の中でどういう見られ方をしてるかは分からないけど、
それを考えた時、ファーストに新井を使おうと思ったら、
城島はキャッチャー以外ありえないでしょ。
で、マートンをレフトに持っていけばいいじゃん。
一貫して守備の重要性を説かれた、
落合さんならではのチーム構想。
他にも、阪神優勝のための、さらなる提言として、
相手チームにとって、やはり金本は脅威!
和田監督は遠慮せずベテラン勢を使い切れ!
ブラゼルは一昨年みせていた
レフト方面への打ち方を思い出せ!
など、多くのオレ流語録が飛び出しました!
番組最後には、我々に対してもチクリ一刺し。
落合 うまいことばかり行く人生なんてないんだから
落ち込んでもしょうがないよ。
期待して、チームが負けるから気分が悪いんでしょ。
期待しすぎるなって。それで勝ったら喜べばいいじゃない。
矢野 落合さんから見て、
今のタイガースに足りないものとは?
落合 シーズン中、(阪神には)夏時間があるっていうじゃない。
ありえない、そんなもの。
俺らがビジターで練習に行くと、もう終わって誰もいない。
レギュラーはいいよ!
でも、一番、練習をしなきゃいけない控え選手が
練習をしないで、どうやってレギュラーを抜くの?
若いやつが練習を切り上げてロッカーに消えるなんて
考えられないもん!練習終わるまで球追っかけとけって。
現役引退後、落合さんはコーチを経験せずに監督へ。
就任1年目には、キャンプ初日から主力を使った紅白戦を敢行し、
周囲を驚かせました。厳しい練習の裏に隠された真意とは…。
矢野 (キャンプでの独自の取り組みなど)
どのような考えから、そのアイデアは生まれたのですか?
落合 秋のキャンプから、そのままの状態で春のキャンプを
迎えようと思ったら、その間、遊ばないような状況を
こっちで作り出してやればいい。
キャンプ前に、選手たちが練習していかないといけないと
思わせた時点で、オレの作戦どおりに動いてくれるわけだ。
でも、過去にもキャンプ初日に紅白戦をやった球団はある。
俺も昔の人のいろんな人の話を聞いてきたわけ。
お前より長く生きてるから(笑)
俺らの時代はこうだったよっていう人は一杯いますよ。
矢野 選手のケガに対して、監督は
「痛いの?出なくていいよ。他のやついるよ」という
コメントを残されている。
選手を安心させないという、狙いがあるのでは?
落合 「大丈夫か」って聞いたら「大丈夫」と言う。
選手は、ダメとはほとんど言わないじゃない。
最終的には、行くか行かないかはお前が決めろって。
選手自身にどっちなんだって聞くのが、一番優しくない?
矢野 (中日の)和田なんかがね、西武時代と違って
ずっとケガなく出れていたのは、落合監督だからかなと…
落合 和田、谷繁、荒木、井端、森野もみんな、
ゲームが終わったら、氷を背負ってるのは分かっている。
分かっているけど、ゲームに行くのがお前らの仕事だろって。
矢野 そこで声をかけるよりも、使い続けることのほうが大事?
落合 オレは大事。その方が彼らに責任が出るもん。
(選手にしてみれば)自分らでレギュラーとってきたんだ。
それをなんで若い連中に
そのチャンスを与えなきゃいけないんだ。
出続けることによって、自分の生活を守れるんだと思える。
落合 誰を好きとか嫌いってことじゃなくて、
今を戦うためには、同じポジションなんだったら、
どっちが上なんだって。
で、上の連中を使えばいいわけだ。
その上で、選手同士で納得させなきゃいけない。
これって監督として当然だよな。
正当な評価をしてやらなきゃならんと思う。
【 4番は金本 】
矢野 落合監督だったら阪神の4番、誰にしますか?
落合 今?阪神に4番タイプはいない。
あえて打たせなきゃいけないって言ったら
金本に打たせる。
昨年、一昨年、ボールを放れなかったよね。
今、もし普通に投げられて、守れるっていうなら、
いっそのこと金本4番にしちゃったら?って。
【 1番はマートン 】
落合 マートンのクリーンアップと6番は、俺は賛成できない。
マートンは自分で開拓していくタイプの打者。
ランナーを返せっていうタイプの打者には見えない。
マートンは1番がいい。
年間20本しかホームランを打たなくても、
1番で20本打って、3割を打たれるほうが嫌だよな。
相手バッテリーからしたら、平野にホームランはないよな。
プレイボールで、こいつ、攻め方を間違えたら
ホームランもあるよなっていうと、四球も増えるんだ。
どっちが1回表裏、嫌かなって言ったら、
俺、マートンのほうが嫌だと思うんだ。
【 2番は平野、3番は鳥谷 】
落合 2番は平野。その代わり、3塁側のセーフティバント、
それを覚えろって。
3番鳥谷、HRを望まないなら、4番打たせても構わない。
そして、現在の4番、新井選手へは、
厳しくも力強いオレ流の提言――
【 新井選手へ、落合さんからの提言 】
落合 自分の好きなところと打っているボールが違うんだ。
あいつはおそらくインサイドが好きだと思う。
ところが、インサイドでの数字が上がってこない。
新井へのインサイド、ほっときゃファールを打ってくれる。
ボールゾーンまで広げるもんだから、外がおろそかに…
矢野 逆にそこを捨てていくことで、
上がっていくということですか?
落合 そうと思う。
(インサイドを)意識するあまり、
外のワンバウンドを振るってやつ。
一番悪いパターンにはまっちゃう。
矢野 打ち方は?
落合 引っ張るなって、引っ張れる打者じゃないから。
だって、バットの軌道が上を向いていくんだもん。
下に黙って向いてくれれば、
勝手にボールは上がっていくんだけど、
一番、ボールが飛ぶやつがドライブかかっちゃう。
(バットが)上に向くんだったら右中間いきゃあいいんだ。
軌道があうから。
そしたらインサイドは捨てなきゃいけない。
ただし、ゆるい高い変化球だけはインサイドでも打てる。
余すことなく語られたオレ流語録。
対談の最後には、矢野さんへ思わぬメッセージが…。
落合 早く監督になれ。見てみたい、俺が!!
虎バン 公式HPより
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます