象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

貧乏人ほどモノを買いたがる〜電動バリカン編#2

2024年05月24日 05時14分42秒 | お題

 金がないのに、モノを買いたがる。足りてるのに余計なモノを買う。が故に、余計に貧乏になる。
 こうした慢性的な悪い癖は治らんのだろうか?そう言えば、親父が生きてて裕福だった頃は、今の様にどうでもいいモノに溢れてなかった様に思える。
 「電動バリカン編(#1)」でも書いたが、電池式電動バリカン(ヒゲトリマー)があるのに、敢えて充電式のバリカンが欲しくなる。
 というのも、いまメインで使ってる電池式は2回ほど使用すると急にパワーが落ちる。所詮、電池式は電池式に過ぎないのだろう。3回と持たない電池式というのも情けなくなったし、併用して使ってた交流式バリカンもダイヤル式のコームがズレ易く、風呂場で使うには挙動も安定しないので、新たに電動バリカンを探す事にした。


ハズレを買わされた?

 防水&充電式で2000円以下というのが落とし所だが、偶然にも、それに見合うものがあった。防水(IPX7)で1200mA充電式で、回転速も3段階に設定可能。タイムセールで1200円引きの1600円で売られてたから、思わずポチってしまう。
 Kuve(V888)という中国のメーカーで、そこそこレビューもいい。4種のコームもしっかりとした形状で、それが決め手になったが、心配なのが刃の材質である。HPの紹介ではセラミック製とあるが、届いたのは単なるプラスチックで、それも稼働刃である。
 ”これじゃ切れる訳がない”
 恐れてた事が現実となった。
 私の髪の毛は元々細いので、セラミックの刃ではどうかな?と心配していたのだ。
 ただ、形状もスタイリッシュで充電式にしてはパワーも充分だった。が、3変速と0,8mm毎のダイヤル式微調整はオマケ程度で、静音と謳ってはいるが、ごく普通に煩い。更に、防水と言えど怪しいもんだ。

 早速、Amazonサポートに電話して、刃先をステンレス製のものに交換できるか?と訪ねた所、いい返事は返ってこない。
 多分、通常は1万円を超える価格で売られてる為に、激安版は刃先がジャンクに近い品質なのだろう。こうした精密な部分はまだまだ日本とは差がある。
 刃先だけ交換というのも面倒くさいし、交換可能とも限らない。更に返品期限は1ヶ月なので、思い切って返品する事にした。何でもそうだが、事は急げである。
 最近は、どの店舗も返品システムが充実してるので、こういう所は有り難い。一方で、新品を買ったつもりが、返品されたリユース品を掴む確率も当然だが高くなる。
 多分、私が返品したバリカンは、タイムセールかなんかで安くして、売り裁かれるのだろう。


今どきの中華製激安バリカン

 しかし、悪い事ばかりでもない。
 一昔前の中華製電動バリカンは(大手メーカーを除き)使えたレヴェルじゃなかったが、最近は作りやパワーや充電性能も含め、しっかりしている。特に、僅か2時間の充電で1時間以上連続して使えるのは、頼もしく感じた。
 という事で、切れ味以外は合格点を上げられたのに、惜しい結果となる。
 結局、古い交流式バリカン(テスコム製)で大まかに髪を切り、昨年6月に1790円で購入してたヒゲトリマー(ロゼンスター製=写真右)で仕上げた。が、どうもパワー不足に感じる。テスコム製はパワーはあるがお風呂では使えないし、ヒゲトリマーは一応は防水(IPX6)とお風呂では使えるが、新しい乾電池じゃないとパワーが安定しない。
 やっぱり、充電式のバリカンがほしい。

 そこで、返品した奴と同じ価格帯で、切れ味が保証されるステンレス刃を探す。非防水だが、コームが2種で1mm〜20mmまで1mm刻みで調整できるし、フル充電は1.5hで、パワーも1300mAと申し分ない。
 ”これは買いかも知れない・・・”
 だが、昨年末に登場したばかりで、レビューは数える程だ。
 よく調べると、価格は1万を超えるものから一番安いもので1680円。3000円〜6000円辺りに人気が集まるが、価格やレヴューがバラつく理由は明らかだ。つまり、1度返品されたものは安く、新品でかつ検品されたものは高くつく。
 しかし、6000円台でも”返品されたものが届いた”との報告もあるから、そこら辺の流通はいい加減なものだろう。
 結局、”安物買いの銭失い”ではないが、一番安い1680円をポチる。モノが最悪なら返品すればいいだけの事だ。

 届いたのは、一度返品された?らしく、油が差されていた。が、それ以外はキレイなままである。2種のコームはしっかりとした作りで、ズレそうにない。ダイヤル調整は1mm刻みではなく、0.5mm刻みの20段階で(少し嫌な余計にも感じたが)、テスコム製の35段階と比べると精度は高そうである。
 ただ、刃部を合わせるのが微妙に難しく、不満と言えば、ここだけである。が、それ以外はパワーも音も大きさも重さも、ごく普通のバリカンだ。
 後は実際に使ってみて、どれだけスムーズに切れるかである。


実際に使ってみて

 FALIYORS(BY-608=写真左)という聞き慣れないメーカーだが、昨今の中華製バリカンは大きさやデザインや機能は、どれも同じみたいである。
 コームはしっかりと装着され、ズレる事はないし、音も控えめでストレスを感じる程でもない。肝心の切れ味はステンレスだけあってスムーズで不足はないし、0.5mm刻みの調整は、サイドを短くなだらかに刈り込む時は重宝する。一方でパワーも十分で、メインで使ってもバッテリーは20%程しか減らなかった。ただ、コームの櫛の間隔が短いので、切り終えた髪の毛が詰まり易いが、それだけが少し残念ではある。
 結果から言えば、買って正解だった。ただ、襟足や耳元はバリカンが入りにくいので、ヒゲトリマーで仕上げる必要がある。
 とにかく、安定したパワーと切れ味で、一気に刈り終えた。
 ”1.5時間のフル充電で180分連続使用”というのが売りみたいだが、実質は90分以下程だろう。余計な機能がない分、基本的な所はしっかりと抑えている。そんな中華製バリカンであったが、問題は蒸気がこもる環境下での防水性能を含めた耐久性である。ここら辺は高価なパナ製が充実してるが、中華製のこれからの課題であろう。
 激安なので保証はつかないが、オイルさえ差し忘れなければ、切れ味は維持できる筈だ。
 欲を言えば、HATTEKAR製みたいに充電池交換タイプにすれば、半永久的に使えそうな気もする。が、その前に蒸気でヤラれる可能性も高い。

 ま、期待しすぎると大外れするのが安物買いである。
 という事で、今回は”安物買いの銭失い”にならなかった事だけでも良しとしよう。



2 コメント

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Unknown (tokotokoto)
2024-05-24 18:24:52
おっしゃる通りで
中華製の激安バリカンは
風呂場の蒸気が染み込んで基盤周りが腐敗し壊れるんですよ。
最近は充電式と交流式の二刀流も増えてますが基本的には交流式は風呂場では使えない。

中華製には防水を謳うものもありますが
刃部を外して本体を洗う時にモーターの軸の付け根に水が染み込み
異音が発生するケースも多いみたいです。
著名なメーカーには防水でも本体は水洗いしないようにとの注意書きがあるけど
多くの中華メーカーはそこまでの配慮はないです。
故に壊れた時は自己責任となるのでしょうか。
ただバッテリーに関しては
パナがニッガドに対し多くの中華製はリチウムなので安定して使えますね。 
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tokoさん (象が転んだ)
2024-05-25 04:59:21
風呂場の蒸気って厄介ですよね。
夏場はそれ程でもないんですが、冬は寒く窓を締め切って使うので、動作が不安定になります。
パナ製は防水じゃなくても、蒸気に耐えられる様に出来てますが、中華激安モノはそこら辺が甘い。
今回買った奴も、冬場の蒸気で籠もった風呂場での使用に耐えられるかが心配です。
事実、防水(IPX6)仕様のヒゲトリマーも冬場の風呂場では不安定でした。
かと言って、分解してボッティングする程までもないんですが、特に防水式は分解したらアウトですから・・・
一方で、素直にパナ製の坊主カッターを買っとけば・・とも思うんですが、貧乏はそれが出来ないんですよ(悲)。
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