象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

慣れん事はやらん方がエエ?〜スマホのバッテリー換装奮闘記

2023年04月11日 13時47分50秒 | お題

 3年以上も前に買ったスマホ(Huawei p20Lite)のバッテリーが明らかにヘタってきたので、自己責任で交換(換装)に挑戦した。
 パソコンすら持ってない強アナログ系の私だが、この格安の中華製スマホだけが外界との唯一の通信手段である。が、もし失敗すれば、全ては水の泡。スマホを新規購入し、ゼロから設定する事になる。
 素直に新しいスマホを買えばいいじゃないかって笑われそうだが、最近の没個性の縦長スマホには魅力も何も感じない。ただカメラの性能だけが良くなっただけで、他は殆ど変わらない。メモとサイト閲覧とアマプラ閲覧のみのツールに2万円も払いたくはないし、今のスマホのバッテリーを交換し、長く使った方がずっと安くつく。
 事実、昨今のスマホの寿命はバッテリーの寿命だとされる。言い換えれば、スマホの性能はバッテリーで決まると言えなくもない。

 一方で昨年辺りから、Huaweiから”バッテリーが寿命です。すぐに交換してください”のアラームがしばし届く様になってはいた。が、何とか半日は持つし、重たいアプリも使わないし、熱暴走もそこまで酷くなさそうなので、そのまま使い続けていた。
 確かに、新品の時は2日は持っていた。それが1日になり、今では12時間しか持たない。いや、実質は6時間ほどしか持たない。つまり、3時間半で満充電するとして、その倍すら使えない。
 省電力モードにすれば、多少は持つかもだが、バッテリー自体がヘタってるせいか、実質の稼働時間はあまり変わらない。


バッテリー交換に挑戦!

 ”p20Liteのバッテリー交換”で色々と動画やサイトを調べ、素人でも簡単にやれるという声やレビューが多かったので、人のいい私は鵜呑みにしてしまっていた。
 今回購入したのは、楽天ショップ(ダナクト)の1580円のやつで、”PSE準拠と6ヶ月保証”という事で迷わず選択する。Huaweiでも今は5500円(普段は8800円)でバッテリー交換をしてくれるが、データが削除されるのと送料が嵩むし、その間は使えないので、迷う事はなかった。
 迷うとすれば、やはり価格である。安いものは1280円から高いもので4000円を超えるが、こうしたバッテリーの原価が300〜500円程度(多分)という事を考えると、手頃な選択だと思う。

 言われてる通り、確かにやる事は簡単である。
 ①裏パネルを外し、②ケーブル類を固定してる止めてるネジを3本とプレートを2枚外し、③バッテリーを外す。後は、その逆をやるだけだ。
 何度も何度も確認し、準備万端で望んだつもりだった。が、何事も想定外と想定内が起こりうる。
 まずは、ドライヤーで裏パネルを温め、接着剤を溶かし、付属のヘラと吸盤を使って剥がすのだが、この作業が一番の”難関”である。事実、ヘラの差込口が判らず、最初から頓挫してしまう。
 これはネットでもしばし指摘されてたが、想定外でもあった。
 そこで、スマホの端に吸盤を取り付け、何度も温めてから、引っ張り上げると少し隙間が開く。そこを(付属のヘラではなく)クレジットカードの様なプラ製のカードを”浅め”に差し込み、グルリと一周させると、呆気なく外れるではないか。
 但し、深く差し込み過ぎるとケーブルを切ってしまうので、注意が必要である。

 次に、ネジを外すのだが、多くの動画やサイトではその前に指紋認証のケーブルを外している。が、ロックされてるが故に、無理に外すと認証トラブルの原因になるらしい。
 そこで、(折り畳まれた状態で格納されてる)認証ケーブルが繋ったまま、ネジ3本と抑えプレート2枚を外すと、バッテリーケーブル3本と認証ゲーブルの計4つのコネクタがむき出しになる。ここで4本のコネクタを下から上に持ち上げる様にして抜き取り、バッテリーを剥がす作業に取り掛かる。
 バッテリーも両面接着で貼り付いてる為に、外すのに苦労した。油絵で使う金属製の薄いヘラを差し込み、ゆっくりと剥がしていくが、力を入れすぎるとその裏側にある液晶パネルが壊れてしまう。故に、バッテリーを少しづつひん曲げながらヘラを奥に差し込み、その繰り返しを慎重に行う。
 バッテリーを直接ドライヤーで温めるという荒業もあるが、オキシドール(理想は無水エタノール)を剥がし液として使った。
 バッテリーはグニャグニャになり、バッテリーの表面を覆うアルミ箔が剥がれ落ちたが、思った以上に丈夫な作りで、内心ホッとする。というのも固形ではなく半液状のパックタイプと思ってただけに液漏れを心配していたのだ(写真左)。

 バッテリーを何とか外すと、新しいバッテリーと交換である。
 念の為に”HB366481ECW”との型番を確認し、新たに両面テープを貼り付け、印刷部を表にして位置を合わせたつもりだが、ほんの少しケーブルコネクタの位置が届かない。それでも何とか位置を合わせ、上から押してはめ込むが、なかなかハマらない。
 今回の交換作業では一番の想定外ではあったが、老眼が進んでる私にはハズキルーペですら邪魔に思えた。だが、勘を頼りにすると、あっさりとハマるではないか。
 サイトや動画では一番簡単に紹介されてた工程が一番神経を使った。もし、無理にはめ込んでコネクタを潰したら一環の終わりだ。
 裏カバーの周囲にぐるりと貼られてた古い粘着テープをきれいに剥がし、両面テープを新たに貼り付ける訳だが、既に認証ケーブルを取り付けた後だっただけに、ここでも四苦八苦する。


作業終了

 何とか約1時間の作業を無事に終えたつもりだった。が、ちゃんと起動するのだろうか?指紋認証は正常に機能するのだろうか?
 不安に苛まれながらも電源を入れ、Huaweiの文字が現れた時は、ほっと胸を撫で下ろす。そして、指紋認証を確認する為にパスワードアプリを起動させる。少し時間が掛かったが無事起動し、正常な事が確認できた。
 しかし、銀行アプリで指紋認証でログインすると、アプリが消えるではないか・・・
 一瞬、嫌な予感がした。
 ”やはり、指紋認証が大きな壁だったか”
 何度やっても同じだったので、バッテリーを外した時にリセットされたと思い、再認証して、ログインするも、今度は”時間設定が間違ってる”とのエラーが出る。
 サポートセンターに電話すると、リンクされてるブラウザをクロームに変える様にと言われたが、いつの間にかログイン認証ができてるではないか。
 その後、何度か指紋認証で自動ログインするもエラーは出ない。
 何故そうなったのかは、サポートセンターにも判らなかった。考えられるのは、バッテリーを外した際に”リセットされた”という事だろうか?他のアプリではスムーズに認証するのだから・・・

 ま、一番危惧してた事が一部起こりそうになったが、これでバッテリーの持ちが新品同様になれば理想的だが、現実はそう楽天的でもない。
 電源設定で確かめると、バッテリ残量が50%で残り5時間可能との表示だ。という事は使い古しのバッテリーとそんなに変わりはない。事実、100%フル充電して14時間使用可能と出た。
 実際に交換したバッテリーがどれだけ持つか?確認しない限り、何とも言えないが、結論から言えば、”慣れん事はやらん方がエエ”という事である。
 がしかし、やってみないと解らない事も沢山ある。事実、アプリの動作もスマホの起動も実に速くスムーズになった様にも思える。


追記〜その後

 動作がスムーズになったお陰で、省電力モードでも十分行ける様になった。
 フル充電で14時間駆動との表示だったが、実際にはその倍以上は軽く持つ。充電時間も2時間ほどで済む様になり、明らかにバッテリー交換の効果は出てはいる。
 それに一番嬉しいのは、メモアプリを長く作動させてると急に重たくなるという慢性的な欠点があったが、それも解消されたみたいだ。
 スマホメーカーに強く言いたいが、カメラの性能や5Gなんかはどうでもいいから、GALAXYノートの様なバッテリー交換型の横広スマホを出して欲しい。

 という事で、想定内と想定外が入り組んだスマホのバッテリー交換でしたが、可もなく負荷もなくで終わった感じがした。



6 コメント

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Unknown (1948219suisen)
2023-04-11 15:01:49
お疲れ様でした。

転象さんって、かなり器用ですね。
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可もなく不可もなく (tomas)
2023-04-11 15:52:43
オシャカにならなくてよかった。
特に配線の切断で失敗するケースが多いようですね。
でもp20liteは基盤を外す必要も本体のネジを外す必要もないので、バッテリー交換には一番優しい機種だと思いますよ。

つまり失敗する要素がほとんどない。
と言っては失礼ですが、なんでも最初は緊張しますよね。

私が昔使ってたp9はp20liteより少し古いし、交換が面倒なので、Huaweiサポート(銀座)に直接持っていきました。
東京はこういう所は便利ですよ。即日OKでしたし、6000円と良心的な値段でした。

GALAXYNOTEですか
今となっては伝説の名機ですよね。 
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ビコさん (象が転んだ)
2023-04-11 18:28:04
いえいえ、そんな事ないです。
ドの付く不器用です。
でも、ネットでは素人でも簡単に出来ると書かれてあるから、鵜呑みにしたんですが、手の器用な人からしたら朝飯前のレヴェルでしょうね。
こういうのは慣れですから、今度やる時はもっと上手くやれる筈です。

コメントいつもありがとうです。
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tomasさん (象が転んだ)
2023-04-11 18:37:00
少しネットで調べましたが
p9は大変らしいですね。
ホント、p20liteで助かりました。

ただ、コネクタを差し込む時が怖かったです。噛み合わせを確認し、そっと押すんですが、力の塩梅が判らない。
それと左側のプレートをセットする時、右端のツメを潜り込ませる必要があるんですね。
これはネットには書かれてなかったので、泡吹きそうでした(笑)。
近くに修理屋があればいいんですが、田舎なので自分でやるしかない。
東京ならサポートセンターだけでなく、あらゆる修理屋が集中してそうなので、生の情報も入りやすいでしょうね。

心配してもらって感謝です。
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ご無沙汰してまぁーす (hitman)
2023-04-12 11:02:47
リチウムイオンバッテリーは電解質がポリマーと呼ばれる半固体状だから
グニャグニャに曲げても壊れない
こういう所もバッテリー交換を容易にしてるのかもしんない
それにバッテリーの大容量化や高性能化が進んで高電圧の急速充電となると
ガラケー等で使われていた交換式のバッテリーパックでは対応できないよ
・・・・・・・
その急速充電も今では60Wだもん
時間にして僅かに40分
シャオミの12Tproなんか120Wでたったの19分
これで防水や無線対応なら内蔵式一択になるのも頷けまぁーす 
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hitmanさん (象が転んだ)
2023-04-12 11:59:39
こちらこそお久しぶりです。
フル充電がたったの19分ですか?
急速充電も恐ろしい時代に突入したもんですね。
私のスマホも酷い時は6時間以上も掛かるから、思い切ってバッテリーを交換しました。
お陰で、充電する度に短くなってる様な気がします。

言われる通り、バッテリーの高性能&大容量化により、内蔵型の方がコストも安くつくし、レイアウトも自由度が効くんでしょうね。
ただ、耐久性や丈夫さはどうでしょうか?
僅か3年で寿命とは悲しすぎるし、できれば5年は使いたい。
メーカーからすれば、短いサイクルで買い替えてもらい、その売上を製造原価に回し安く提供するってとこでしょうが。
でも想像以上にリチウム電池は進化してんですね。
とても勉強になりました。コメント有り難うです。
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