アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンには、有名なある逸話がある。
少年はある日、父親が大切にしていた桜の木を折ってしまった。父親に問い詰められたジョージは、素直に”自分がやりました”と白状して謝った。それを聞いた父親は、息子を叱らず”お前の正直な言葉は千本の桜の木よりも価値がある”と、逆に息子を褒めたという。
実はこの逸話は、ある牧師が子供向けの本の中で”ウソをついてはいけない”という教訓の為に書いた作り話で、”ウソはダメだ”という話自体がウソだったのだ。事実、ワシントンが生きてた頃、桜の木はアメリカにはなかったとされる。
勿論、こんなウソなら幾らでも歓迎だが、アメリカは常に嘘を付く。それも、嘘の付き方がとても上手い。メディアはまんまと騙され、特に日本は戦後ずっと騙され続けている。
日本には”ウソも方便”という格言があるが、これは時と場合によってはウソも許されるとの意味が強い。一方、アメリカでは、積極的にウソを付き、その場を切り抜けるのが大人の知恵だというニュアンスが強い。
つまり、アメリカ白人が日本に対して付く嘘は正義の為の嘘であり、日本人がアメリカ白人に付く嘘はチキン(卑怯)という事になる。
”嘘をつかない”インディアンがアメリカ白人に滅ぼされ、”嘘はいけません”と教えられた日本がアメリカに潰されたのも偶然じゃない。つまり、”嘘つきはアメリカの始まり”なのだ。
アメリカの正義の大ウソ
軍需産業に多くを依存する米国は戦争がなければ生きられない。世界に戦争の種を見つけ、米国は攻撃されなくとも、その戦争に介入し、その戦争でボロ儲けする仕組みだ。
朝鮮戦争もベトナム戦争も、2つの湾岸戦争も同様である。全てはアメリカの嘘から始まった戦争であった。もっと言えば、原爆投下もルメイの大都市空爆もアメリカ軍部の(嘘の)口実から始まったとも言える。
そして今、ロシア=ウクライナ戦争もバイデン前米大統領の嘘が仕掛けた”民主主義対専制主義”の戦いの入口にある。
以下、「プーチンの嘘より巧妙なアメリカの嘘」より大まかに纏めます。
事実、ウクライナ戦争でバイデンはウクライナに武器を提供し、軍需産業を喜ばせた。更に、経済制裁を主導して欧州各国にロシア産原油を禁輸させ、米国のエネルギー資源を欧州に売りつける事を狙っていた。
だが、バイデン政権が主導した経済制裁は、参加した国が欧米を中心とする47ヶ国と台湾だけで、国連加盟193ヶ国中1/4未満に留まった。アジア・アフリカ・中東・南米の大部分は制裁に参加しない。つまり、”民主主義対専制主義”は大嘘で、一握りの西側先進国とロシア・イラン・北朝鮮らの対立に過ぎない。
因みに、ウクライナの次は台湾を中心とするアジアが戦場になると予想されるが、アメリカの嘘が中国に通用するとは到底思えないのだが、台湾有事もアメリカの正義という大嘘の延長上にあるのは間違いない。
一方で、プーチンは「戦勝記念日」の演説で”ロシアは妥協による解決策を模索する為の対話を求めたが、NATO諸国は耳を貸さなかった”と述べた。
事実、プーチンはウクライナ侵攻の前年、12月の米ロ首脳会談で、”ウクライナとジョージアを将来は加盟させるとした08年のNATO首脳会議の決議を取り消し、ロシアの近隣国に攻撃的な武器を置かないで欲しい”と要望した。
しかし、バイデンは”NATO加盟問題にロシアが干渉する権利はない”として、プーチンの提案を一蹴。実際、08年のNATO首脳会議でウクライナとジョージアのNATO加盟を強く推したのはブッシュ(子)で、その背景には米国大統領選挙で民主党候補のオバマと戦ってた共和党候補のマケインを有利にさせる思惑があったとされる。
因みに、マケインはソ連崩壊後に米国の政界に勢力を伸ばした(武力介入をも辞さない思想を持つ)ネオコンである。そのマケインと共にウクライナを”ロシア敵視”に変えたのが、当時のバイデン政権の国務次官ヴィクトリア・ヌーランドだ。ゼレンスキーが米政府の傀儡政権とされるのも頷ける。
プーチンは”彼らには、ドンバス・クリミアを含む我々の領土への侵攻に向けた作戦が準備されていた。ウクライナ政府は核兵器取得の可能性を発表し、NATOはロシアと隣接した土地で軍事開発の準備を始めた。西側諸国から最新鋭の兵器が供与され、危険は日々増大した。ロシアがウクライナに侵攻したのは正しい決定だった”と、戦争を正当化した。
つまり、西側に侵略されそうになったから”先制攻撃を仕掛けた”と、これもまた微妙な理屈である。事実、侵略されそうになったのは(ロシア本国ではなく)ウクライナの中のドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国だが、両国と同盟関係にあるロシアは集団的自衛権を使って軍事侵攻したのだ。
アメリカの嘘に逆らえない西側諸国
しかし、このプーチンの言葉に西側メディアは一斉に厳しい批判を浴びせた。大国が小国に軍事侵攻したのだから”侵略戦争だ”と断罪し、どんな理屈をつけようが、”プーチンの嘘つき”となる。西側メディアではプーチンこそが”嘘つき”で、彼の話は全てが否定された。
更に、”力による一方的な現状変更を許さない”とプーチンの行為を批判する。だが、冷戦以降の米国政府は湾岸戦争・アフガン戦争・イラク戦争などを通じ、米国は他国に先制攻撃を仕掛け、”力による一方的な現状変更”を行っても、西側メディアは誰もそれを批判しなかった。
事実、湾岸戦争だけは国連が認めた戦争だったが、アフガン戦争もイラク戦争も国連が承認しない米国の勝手な戦争である。しかも、両方とも先制攻撃によって相手の政権を倒し、米国の傀儡政権を樹立したのだから、明らかな”力による一方的な現状変更”である。
確かに、アフガン戦争にはNATO軍が参戦し、日本はインド洋で海上自衛隊が米軍の給油活動を支援。イラク戦争では英国・ポーランド・オーストラリアが参戦し、日本の自衛隊も復興支援活動と称してイラク現地に入った。
これだけを見ても、アメリカの大嘘が西側諸国を戦争に巻き込んだかが理解できる。
更に米国は”イラクが大量破壊兵器を保有している”との嘘をでっちあげ、先制攻撃を仕掛け、サダム・フセインを捕まえ処刑したが、西側メディアは独裁政権を打倒する”正義の戦争”と報道した。
一方で、フセイン政権では、イスラム社会で珍しく”男女平等”を取り入れ、成績で官僚を採用し、行政府には女性も多かったとされる。また、当時はシーヤ派とスンニ派の宗派対立もなく、社会は分断されてはいなかった。だが、フセインがユーロでの石油決裁を認めた為に、ドル基軸通貨の崩壊を恐れた米国にはフセインが邪魔者になったのだろう。そこで独裁者の烙印が押され、偽りの戦争を仕掛けられた。
つまり、米国が支配する世界では、自らが捏造する戦争は全て正義であり、それに反発する途上国の多くは独裁政権や”ならず者”国家だとみなし、彼らが国家や正義の為に行う戦争は全てが悪となる。
以上、「フーテン老人の世直し録」からでした。
最後に〜アメリカは戦争の始まり?
”ウソも方便”という諺は、嘘は罪悪ではあるが、よい結果(善行)を得る手段(方便)として時には必要であるとの意味で、物事を円滑に進めるには多少の嘘も許されるとの事らしい。
一方、”ウソも方便”の対義語に”ウソつきは泥棒の始まり”があるが、”悪いと思わないで嘘をつく人は泥棒と同じだ”となる。
ここで、ウソを戦争に泥棒をアメリカに例えると、”戦争はアメリカの始まり”となり、”悪いと思わないで戦争をするのはアメリカと同じ”となる。また、泥棒を戦争と置き換えると、”嘘つきは戦争の始まり”となる。
つまり、戦争に嘘はつきもので、”アメリカは戦争の始まり”である事も、歴史が証明している。更に言えば、嘘も時代も正直なのだろう。
一方で、”嘘も方便”は英語で”the end justifies the means”となり、直訳すれば、”結果は手段を正当化する”となる。言い換えれば、”どんな嘘を付いても結果さえ伴えば罪はない”となる。
因みに、罪のない嘘を”white lie”(白い罪)と英訳されるが、無実や無罪を表す。
一方で、”A lie is often expedient”は英語固有の諺で”嘘はしばしば良い策になる”という意味である。
この様に、同じ諺でも日本とアメリカでは嘘の意味(の本質)が大きく異なってくる。
つまり、日本では嘘は基本的には”罪悪”であり、アメリカでは良い結果を得る為の”策略”に過ぎない。
勿論、人生を円滑に生きる為には、人はそれなりに嘘を付く。そういう私もそれなりにだが、嘘を付いてきた。アメリカ程ではないが、際どい嘘も付いてきた。
今から思うと、嘘は真実を見抜くのに有効な手段になりうる事が判る。つまり、真実は嘘を混ぜる事でその本質が顕になる。言い換えれば、真実だけではその真実は暴けないし、嘘は真実を暴く為の大切な手段なのだろう。
例えば、自分に嘘をつく事で人生が楽になる事がある。”人生を半分降りる”ではないが、人生に半分の嘘を混ぜる事で、運命の色んな景色が見える事がある。
但し、そうした嘘は他人を傷つけない優しい思いやりの嘘であるべきで、自分に付く嘘も憐れみの嘘であるべきだ。最悪間違っても、戦争の様な多くの犠牲を生む嘘であってはならない。
アメリカが付いてきた嘘は手段(方便)ではなく、戦争という大量破壊や殺戮という重犯罪である。それも結果が伴わない、人類の悲劇だけを招く嘘である。
ウクライナやパレスチナもアメリカの嘘の犠牲になったと思うと、プーチンやネタニヤフの嘘はどう説明できるのだろうか?
もうそろそろ西側メディアも、戦後アメリカが積み重ねてきた嘘の連鎖に毒槍の1つでも突き刺すべき時代に来てるのではないだろうか・・・
<嘘・見え透いた大嘘・そして統計である>
これはマーク・トウェインの名言とされていたが、実は19世紀の英国の首相ディズレーリの言葉であるらしい。
転んだ君的に言えば、<世の中には3つの嘘がある。嘘と戦争犯罪とアメリカ>となるのだろう。
ロシアに付くか?アメリカに付くか?の2者択一に迫られ
アメリカ政府の傀儡であるゼレンスキーは迷わず、アメリカを選択しました。
正解は、どちらにも依存しないヨーロッパ第3の世界であるべきでしたが、この時点でプーチンの侵攻作戦は決定的となりました。
結局は、アメリカの嘘にまんまと騙された格好になりましたが、その犠牲は国家を滅亡の淵に追いやる程の深刻なものになりました。
こうやって、次から次へとアメリカの嘘に騙された弱小国は今後細々とアメリカに媚を売りながら生き延びるのでしょうか。
こういうのを見るにつけ、アメリカの嘘って本当に怖いものだなと、つくづく思い知らされます。
確かに、世の中には統計や数字が氾濫し、明らかに怪しいデータも大衆は信じてしまいます。
統計数字とは聞こえはいいのですが、見た目以上の価値があるかも知れないし、見かけほど価値がないのかも知れない、
数学も同じで、難しいだけで無機質な学問に過ぎないのかも知れない。
事実、統計で使われるエビデンス(根拠や証拠)がデタラメで捏造されたものならば、統計も平気で嘘を付きます。
つまり、エビデンスの確証も必要だし、一方で、エビデンスに基づき物事を判断するというのもこれまた難しい。
つまり、数字も数学も平気で嘘を付く。同じ様にアメリカも兵器で戦争をする。
という事でどうでしょう。
勿論、プーチンのクリミアやドンバスやルガンスクの一方的な併合は許される事ではありませんが、2度の湾岸戦争でのアメリカのやり方はもっと酷かった。
米露両国とも嘘で固めた戦争や侵攻でしたが、嘘の巧みさに関してはアメリカが1枚も2枚も上手です。
故に、西側や日本メディアはアメリカが正義でロシアが悪という構図を簡単に作り上げてしまった。
悲しいかな、ロシア侵攻が始まった時点でウクライナの未来予想図は悲しいものになりましたが、プーチン政権を戦争犯罪で裁くならば、アメリカ政府も同様に裁かれるべきですね。
今やアメリカに存在するのは、嘘で塗り固めた正義と自由だけのような気がします。
泥棒は犯罪の始まり
犯罪は戦争の始まり
戦争はアメリカの始まり
アメリカは嘘つきの始まり
嘘つきはアメリカの始まり
アメリカは戦争の始まり
と悪い言葉は巡回する
同じ様に
ウソと泥棒と犯罪と戦争は
延々と繰り返される
と、悪の連鎖と言うより悪の循環ですよね。
開くというものはこんな風に
姿形を変えながら、循環する。
が故に、無くなることもない。
巨悪を駆逐するワクチンみたいなものが発見されれば、頭を悩ませる事もないんですが・・
コメント有り難うです。