象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

不透明で曖昧な隣組の年会費

2024年03月02日 16時51分50秒 | 独り言&愚痴

 政治家の裏金問題や不透明で曖昧な決算報告書は今に始まった訳でもないが、ムラ社会の悪しき伝統と言えばそれまでである。
 先日も、祈祷代1000円を徴収する隣組の知らせがポストに入っていた。

 「隣組の世話は何が為に・・」でも触れたが、毎年、我がド田舎では、3月の祈祷代(1000円)に始まり、4月の公民館費(2500円)と隣組年会費で7500円、7月の老人会費(3000円)、8月は集会所費(1000円)、9月にはお寺代で4500円、11月はお寺の秋祭りで2800円。
 それに稲荷祭り(2月と9月)の当番になれば、1回に付き3500円ほどの自腹が嵩む。

 しかしこれは3年の話である。隣組会費の矛盾に疑問と怒りを持つ私は、一昨年末の隣組の総会で吠えていた。
 「隣組と村八分と五人組」でも書いた様に、”元々、隣組の世話ごとの大半は神事や仏事であり、法的にも明確な根拠もない任意的なもの。そんな隣組の世話に何か意味があるのだろうか?少なくとも強制や拘束力はない”
 その時は少し言い過ぎたかなと、後悔したが、結果的には吠えて正解だった。
 私が無駄と吠えた神仏費だが、3年前の2021年は8300円が、昨年はお寺代4500円がなくなり、3800円に下がり、そして今年は3月の祈祷代1000円のみになりそうな気配だ。 
 つまり私が吠えた事で、8300円が1000円に急落した事になる。勿論、お宮掃除に掛かる費用を考えると、毎年1000円(祈祷代)はお宮の管理費として必要であろうから、これ以外に神仏代を請求されたら一切払わないつもりでいる。

 ただ、神仏代が激減したのはいいが、隣組年会費という矛盾がしぶとく付き舞う。
 そこで過去3年に遡り、費用の明細を調べてみた。まず21年は、交通安全協会費(300円)、緑と赤の羽根募金(800円)、消防団費(1500円)、神社奉賛金(300円)、福祉協議会費(900円)、外灯代(1200円)の合計5000円であった。22年になると、羽根募金・消防団費・神社奉賛金・外灯代は同額で変わらないが、福祉協議会費が900円から500円に、交通安全協会費300円が青少年育成費200円に変わり、新たに管理費200円が加わり、合計は4700円。僅かに300円しか減っていない。
 昨年は、羽根募金800円と福祉協議会費500円は”市に電話したら任意という事で払わない”と伝え、結局23年は3400円を払った。更に、地元消防で不正があったとされ、前期分の750円が返金された。

 消防団員に代わって、なぜ隣組の世話人が消防団費という飲み食い代を徴収するのか?大きな疑問が湧くが、場合によっては払わないつもりでいる。つまり、隣組年会費で払うべきは街灯代と管理費の1400円のみで、100歩譲って消防費を含めても2900円という事になる。更に、老朽化した公民館費(2500)と集会所費(1000)とお宮管理費(1000)を含め、合計7400円となる。
 この額は、柳川市中心部地域の隣組会費とほぼ同水準である。
 という事で、私のシナリオ通りならば、神仏費を含めた隣組の総費用は、3年前の19700円から約60%以上減る事となる。

 何だかケチ臭いテーマですが、何事もこういう所から改訂していかないと、不正と汚職と裏金は何時になっても治らないと思うのだが・・・
 君たちの田舎でも、同じ様な隣組というムラ社会の矛盾が蔓延ってるのだろうか?  



6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
自治会・隣組は「共助」 (平成エンタメ研究所)
2024-03-03 08:41:51
僕の地域の自治会費は年間1500円です。
他に日本赤十字、社会福祉協議会の募金がありますが、これは任意で払わなくてもOKです。
その他、僕は自治会の理事をやっていて、お祭りの手伝い・防災訓練・年末の防犯見まわりなどの要請が来ますが、都合が悪ければ参加しなくてもいい形になっています。
消防団もありますが、消防団費の徴収はありません。
象転さんの所と比べると緩い自治会ですが、これは東京だからでしょうか。

いずれにしても自治会・隣組はオワコンですよね。
自治会が機能するのは震災の時くらいでしょうか。
まあ、震災対応も国や自治体がやればいいこと。

元総理の菅義偉氏は「自助・共助・公助」を語りました。
これの意味する所は──
「困ったらまず自分でやれ、それでも難しければ家族や親戚や地域に頼れ。それでも難しければ国が助ける」
自治会・隣組は「共助」にあたりますが、「公助(国)」が足りないんですよね。
で、政治家が何をやっているかと言えば「裏金作り」です。

象転さんの隣組がどうかはわかりませんが、選挙での票集めにも使われているのではないかと考えています。
返信する
エンタメさん (象が転んだ)
2024-03-03 15:12:26
確かに、税収の違いもあるとは思うんですが
田舎はこれだからやり難いんですよ。
古いお宮があるから、管理用として神仏代が掛かるのは理解できますが、その額が・・・

消防団費を巡っては横浜市と鹿嶋市で裁判になりましたが、前者は”払う義務はない”で後者は”双方の話し合いで”との判決学だったそうです。
私も消防団の会計をした事があるんですが、100%呑み食いと旅行費ですもんね。ポンプ車の車検や維持管理費、それに飲食費などは市から出るのにです。
でも東京の自治会費は極端に安いですね。羨ましい限りですが、それが理想だと思います。

言われる通り、隣組は”公助”な筈なんですが、田舎では”村八分”制度に成り下がりました。
確かに、”選挙での票集め”と思えなくもないんですが、金の流れも曖昧で、隣組の決算報告書が配られる事もないし、特に神仏代は・・・
田舎では、全てがどんぶり勘定で動き、詳細を特定するのは不可能に近いですね。

色々と教えてもらって勉強になります。
返信する
こういうのって (tomas)
2024-03-03 18:15:32
微妙に腹が立つんですよ。
私の所も田舎ですから
歩け歩け会とか安全パトロールなんてものがあります。
両方とも単に老人の暇つぶしなんですがね
軽トラに交通安全と書かれたプレートを貼ってそこら辺を彷徨いてるだけ
それに歩け歩けとはいうもののダラダラと農道を歩いてどこが面白いのか?

田舎の隣組会費って
その大半が老人の旅行や集いや飲み食いに消える。
人間の寿命が伸びたぶん隣組の寿命も伸びる。寿命が伸びたといっても先延ばしにしてるだけで実質の寿命は変わらない。

長生きするのも罪なもんですよね。 
返信する
tomasさん (象が転んだ)
2024-03-04 03:13:08
私の田舎でも”歩こう会”というのがあります。
言われる通り、集団で農道を歩くだけのイベント?ですが、知らない人が見たら、道路の清掃でもやってるのかなって思うでしょうね。
勿論、道路の清掃ならとても有意義な事ですが、こういうのにも幾ばくかの予算がかかっている。

集会・旅行・飲み会・祈祷祭と私の田舎も集団行事で溢れてますが、タダじゃないんですよね。全てに世話人がいて予算が割り当てられ、面倒を見る側は大変なんですよ。
税収が少ないなら少ないなりのやり方がある筈なんですが、そういうのを構築してほしいです。
返信する
税金もクダラナイ糞自民政権の飲み食いに使途されている (訳の分からぬ同調圧力にレジスタンスの肱雲)
2024-05-02 08:57:47
末端の地域から国レベルまで何処も彼処も訳の分からぬ名目で
我々の寒々とした懐から身包み剥がすが如くカネ簒奪に余念が無い
腹の底ではナンで~と思いつつ、近所付き合いだと愛想振りまき地区の集金に応じる
少しのモンクでも言いたいのに真逆の態度で「お世話になります。お勤めご苦労様でした」ナンて作り笑いし
世話役が帰った後に、ナニも言えずその場シノギの事勿れ主義に終始した
ナサケナイ自分に腹立たしく地団駄を踏むのみのワタシ
回覧板や地域清掃の付き合いなど、マダマダ言いたい事は数多くあります
転象さんはそうした地域での不可解な馴れ合いに対し、毅然とした態度を示された
ブラボ~ファンタスティック~オーマイガー!
返信する
肱雲さん (象が転んだ)
2024-05-02 11:23:07
5年程前でしたか、隣組会費ってのを初めて知りました。怪しいとは思ってましたが、使途不明金が大半で、思わず吠えた次第です(反省)。
田舎では、隣組の本質は自治会ではなく”村八分”にあるので、仲間外れにされない為に議論は全く進まない。
都会なら先へ先へと議論が進むんですが・・

ただ、こうしたムラ社会の厄介な決め事は背理法(又は逆理)を使うと解決する場合があります。
つまり、全てを排除して矛盾を炙り出せば良いんですが、そういう事に意外と気付かないんですよね。
今年も集金に来られましたが、公民館費(2500)と街灯代(1200)だけしか払いませんでした。
隣組も明朗会計な方向に進んでくれると良いんですが・・・
返信する

コメントを投稿