帝銀事件が起きたのは、連合国軍の占領下にあった1948年。帝国銀行・椎名町支店に厚生省技官を名乗る男が現れ、”近くで集団赤痢が発生したので予防薬を飲んで欲しい”と銀行員らに液体を飲ませ12人を殺害。逮捕され、死刑判決を受けた画家・平沢貞通は無実を訴え続けるも、獄中死した。 実は捜査の当初、警察が追っていたのは軍関係者であった。GHQが警察や報道機関に影響力を持ってた当時、 . . . 本文を読む
もし彼女が以下の様に叫んでくれてたら、温暖化騒動が”大金をドブに捨てた”だけの空騒ぎに思えたかもしれない。 ”日本では脱炭素政策に2005年から年間3~5兆円使っています。今のままだと2030年まで使い続け、総額は100兆円を超すでしょう。 出所は電気代の上乗せ分と税金だから、国民一人当たり100万円を(怪しげな)誰かに貢いでいます。 (温暖化という)ウソに騙 . . . 本文を読む
ミシシッピー州ジェファスンの町はずれで、車を大木に突っこんでしまった女子大生テンプルと男友達は、助けを求めて廃屋に立ち寄る。そこは性的不能な男ポパイを首領に、酒の密造屋一味の隠れ家であった。 女子大生の凌辱事件を発端に、異常な殺人事件となって醜悪陰惨な場面が展開する・・・(Amazon) カポーティの「冷血」をフィクション化し、濃密にした様な凄みと重厚感。流石にロスト・ジェネレーション世代作家な . . . 本文を読む
”天才とは1%の閃きと99%の努力である” これは発明王エジソンの有名な言葉である。しかし当のエジソンは、”私は<1%の閃きがなければ99%の努力は無駄になる>と言ったのだ。なのに世間は勝手に私を<努力の人>と美化し、努力の重要性だけを成功の秘訣と勘違いさせている”と怒ったというエピソードがある。更に、”ただ努力だ . . . 本文を読む
高校の時に読んだ記憶があるが、内容は殆ど覚えていない。「門」や「それから」の記憶が強すぎたせいもあろうが、印象に薄い小説に思えた。それ以上に、二人も自殺者を出す必要もなかろうと、幼稚で些細な憤りもあった。 それに、”恋愛とスケベは動物的本能で行動すべきだ。理屈で考えたらヤれる事もヤれない”と生意気な事を考えてたような気がする。 しかし今になって思うと、満更外れてもいない気 . . . 本文を読む
ウィリアム・フォークナーの「8月の光」は、ずっと以前に読んだ記憶があるが、その内容は殆ど覚えてはいない。というのも、この作品には3人の主人公が登場するが、誰もが暗くて野暮ったく思えて、記憶に残るような存在には思えなかったのだ。 確かに、フォークナーの作品は(多くの作品を読んだ訳でもないが)、カントールの素朴な集合論みたいに玄人受けする傑作には違いないが、抽象的で小難しい所がある。(昨今の人気ドラ . . . 本文を読む
今回の惨劇を沢木耕太郎さん風に言えば、”67歳のかつては歴代最長の政権を築いた元総理大臣が、41歳の若きテロリストの激しい体当たりを受ける。男の手には自作した散弾銃が握られていた・・・”となるのだろうか。 「テロルの決算」(1978)とは、1960年に社会党委員長の浅沼稲次郎(61)が東京日比谷公会堂にて、右翼の少年・山口二矢(17)に刺殺された”暗殺事件&r . . . 本文を読む
犬ぞりを使い、ベアドモア氷河を避け、南極点一番乗りを果たした栄光のアムンゼン。 一方、馬ゾリで出発が遅れ、あくまでも人力ソリと天体観測や生物調査に拘り、二番手ながらも南極点に到達したものの、帰路途中で力尽きた悲運のスコット隊。 皮肉にも彼らが命を犠牲にしてまで残したものは、アムンゼンの”人類初の南極点到達”という事実を世界中に実証した事である。 訳者の加納一郎氏が同情する . . . 本文を読む
久しぶりに図書館へ行ったら、「先生、どうか皆の前でほめないで下さい」という本のタイトルが目に飛び込んだ。 ”ほめられたくないし、目立ちたくない、ただ埋もれていたい・・・。今、こんな若者が激増している”そうだ。 褒められた事なんて殆ど記憶にない私からすれば、羨ましい話だが、社会人育成や教育の現場から見たら、令和の重大異変とまで囁かれているとか。 ”いい子症候群 . . . 本文を読む
Wi-Fiを解約して4ヶ月が経った。 正直、少しは不自由するかなと思いきや、予想に反して殆ど不便する事はない。 毎月4500円程のWi-Fi費(Sonet3年ギガ放題)がゼロになったのだから、これほどのコスト削減もない。 それに、スマホだけで(PCはなくても)日常生活では不自由しない事も判った。お陰で必然的に生活がシンプルになる。 どうしても趣味でPCを使うと、ゲームやサイト巡りが煩雑になり、自 . . . 本文を読む