あるフォロワーの記事に、「戦争における”人殺し”の心理学」(デーヴ・グロスマン)の紹介があった。 私は、この人の記事を読むのが日課である。私の為だけにある様な事を書いてくれる。 今回の記事も、まさに目からウロコであった。 なぜ人は戦争をするの?って、人は知ったかぶった様に問う。 それは(人間の)種としての限界があるからだろう。少なくともジョン・レノンの歌にある様な、単純な . . . 本文を読む
「象の消滅」という村上春樹の短編小説がある。ハルキストでなくても、有名な短編なのであらすじくらいは知ってる人も多いだろう。 ある日、象が突然消えた。 メディアは”象が脱走した”と大騒ぎするが、脱走でない事は明らかだった。 象の足には鉄の足枷がかけられたままで、鍵は消防署と警察署に預けられている。象の飼育員が逃がした訳もなく、象が通れる程の大きさの脱出経路などもない。更に、 . . . 本文を読む
あるフォロワーの記事で「他人を攻撃せずにはいられない人」(片田珠美著、PHP)が紹介されていた。 人類はいや、ホモサピエンスは基本的には”攻撃的”に出来てると思う。いや、どんないい人も少なからず攻撃的に出来てると思う。いいねを多くもらう為にアクセ数を稼ぐ為に、自分の行為や言動が正当である事を主張する為に・・・ つまり、攻撃は”自分を持する”為の最大 . . . 本文を読む
”進化に成功したのは実は強い生き物ではなく、オンリー1になれる場所を見つけた(誰よりも)弱い生き物でした”(Amazon) 勝者は戦い方を変えないし、変えない方がいい。変わる事は負ける事に繋がり、劇的な変化は常に敗者によってもたらされてきた。 つまりこの本、いや”はずれ者”が言いたいのは、環境は多種多様で、どの環境にもナンバー1が君臨する。故に、最 . . . 本文を読む
散弾銃を持った男が医師を人質に自宅に立てこもった。その結果は誰もが知る通り、最悪の結果となる。 一人で母を介護する男は、本当は”イイ人”だったかもしれない。でも、殺人は殺人である。それもお世話になり続けていた医者を(それも前もって用意してた)散弾銃で殺したのだから・・・ サイコパスも冷徹で凶悪な生き物だが、イイ人もそれに負けないくらいの恐ろしく迷惑な存在だとしたら? イイ . . . 本文を読む
”四十九日法要の朝、親族はめいめい鍬を持ち、埋葬された墓の土を掘り返していくんです。掘り進むうちに思わぬ白骨が出てくる。目当てのお棺の主より以前に埋葬されたホトケの遺骨が2体、3体、・・・。頭蓋骨はそっと取り出し、地面に並べ置いたものです” 土葬で最も凄絶なのが、この地にあった<お棺割り>という墓をあばく風習だ。 葬式から四十九日後、埋葬された棺桶を掘り返して . . . 本文を読む
もしアナタが信頼してる世界的権威のあるお医者さんから、”老いは病気である”といきなり言われたら? アナタはどう応えるだろうか? ”そういうアンタこそ、病気じゃないのか?”って言える人は、相当な現実主義者で頭のいい人かもしれない。 ”えええぇ〜本当なの?目からウロコで〜す”と驚いた人は、3000円近く出して「ライフスパン(老い . . . 本文を読む
久しぶりに、スコット・フィッツジェラルド(1896-1940)を読んだ。 正直言うと、彼の長編はあまり好きではない。名前(Francis Scott Key Fitzgerald)と同様にクドすぎるのだ。しかし、短編に至ってはとてもユーモラスで奇抜で爽快で、そして愉快で楽しすぎる。 どうしてフィッツジェラルドの長編モノは”悲しい”のか? それは、彼の純朴過ぎる生き様と深厚 . . . 本文を読む
ニュートンもガリレオも子供の絵本にはよく登場するが、専門書では余り見かけない。 同じ様に、野口英世も子供向けの伝記やマンガには登場するが、医学書や医学の歴史には殆ど登場しないとされる。 もし、世界的に偉大な人物とされてた科学者の論文の大半が嘘や捏造だとしたら? 自分が研究した業績の大半が誤りだとしたら?それに、間違いが解った上で発表したとしたら? ガリレオやニュートンなど大科学者が詐欺師まがい . . . 本文を読む
仕事は理屈じゃない。生きていく為に不可欠な生存戦略なのだ。 人間だけでなく、あらゆる生き物は動植物の命をもらって生きている。それぞれに生存戦略があり、生きるという事はつまり、必死なのだ。故に、必ず死ぬから必死で生きる。 私達は肉を食う。それは単に肉が美味しいだけの事だろうか? 私達は野菜も食う。それは単に野菜が身体にいいだけの事だろうか? 私達は肉も野菜も食う。それはバランスの取れた食事の為だろ . . . 本文を読む