乾坤

Win書道による書と雑感を書いています。書と雑感を併せて一つの作品となればと思います。

2005-02-11 09:03:20 | 
普段食べている魚を思い浮かべてみる。蛸があった。でも蛸は魚偏ではない。魚じゃないのだろうか。かといって虫でもない。

イカも魚の仲間ではないのか、烏賊である。

私の好きなタコもイカも魚の類ではないのかもしれない。そんな事を思いついて、独り笑ってしまった。

2005-02-10 08:06:12 | 
小さな頃、「今日なぁに」と母に聞き、「カレー」と返って来たので大喜びした。が、夕餉は、カレイの煮つけで、がっかりするばかりでなく、母を恨んだ。私は、煮魚が嫌いであった。その中でも鰈が一番嫌いだった。

これと反対の話は、「かき揚」だ。牡蠣のフライと勘違いし猛烈に講義した。あに反して出てきたものは、大好きな野菜の天ぷらであった。

好き嫌いの激しい私が、食べ物の話を書いていると、不思議と話題が尽きない。等と思っているうちに、出勤の時間となった。

2005-02-09 07:27:41 | 
川魚の中で例外的に好きなのは鮎だ。幸か不幸か塩焼きしか食べたことが無い。背ごしの鮎、天ぷら等も美味しいらしい。

初めて食べたのは、どこかの簗であった。落ち鮎だったように思う。私にはスイカの香りを感じることは無かったが美味しいと思った。以来、鮎は好物の一つとなった。

鮎を思うと、夏が待ち遠しい。叔父は鮎を思いながら仕掛けの針を作っているのだろうか。叔父の手が頭に浮かんできた。

2005-02-08 07:27:59 | 
鯉は食べるものではなく観賞用だと思う。川魚の匂いが好きになれない。

字も切れ味無く、もたついた感じになった。

2005-02-07 08:42:41 | 
一番食べる魚は、マグロかアジだろう。マグロは生で、アジは干物で、食べることが多い。

私は、少し小ぶりなアジが好きだ。アジの干物とは言え、美味しいものと美味しくないものがある。勇気を出して色々なメーカの物を試しては見るものの、がっかりすることが多い。

アジの干物の身を解し、ご飯の上に乗せ、紅茶をかける。紅茶づけである。少し癖のあるアジの香りと紅茶の香りが交じり合う。アジには紅茶なのだ。

妻は変な食べ方!そう感じているに違いない。

2005-02-04 07:44:31 | 
鰯の頭も信心から。昨日は節分だから鰯の頭を焼いて魔除けにした方もいらっしゃることだろう。

鰯のつみれ汁。子供の頃の私は、これが嫌いだった。嫌いな上に、鰯を擂鉢であたらさせられる。私は最近までこれを飲む気がしなかった。しかし、最近は抵抗無く戴けるようになった。年と共に味覚が変化してきたのだろう。

鰯の切り身を、しめ鯖風にして戴くのが最近の流儀となった。今から夏が待ち遠しい。

2005-02-03 08:00:42 | 
鯰の天ぷらは美味しかった。その記憶だけは残っているのだが、いつどこでと言う記憶が無い。形に似合わずあっさりと美味しかったと言う印象がある。

この文を書きながら、光太郎の鯰の彫刻が目に浮かんだ。そして、赤塚不二夫のナマズイヌもだ。と思ったが、それはウナギイヌであった。

どこで食べたのだろう。明確にならない歯がゆさを感じながら、滋賀だったかもしれないと思う。いつか急に画像となって戻ってくる日を待つことにしよう。

2005-02-02 08:16:53 | 
ミンク鯨の尾の身の刺身を初めて食べたのも、その店であった。私は、その店に就職した年から通いだした。京橋に勤め先があったので銀座へは、よく飲みに行った。今思えば、よくそんなことが出来たと思う。いまならば、入って行く勇気が無い様に思う。

尾の身の刺身は、それは美味しく、給食で食していた鯨とは別のものであった。

小さな頃は、鯨をよく食べた。赤い縁取りの有るベーコン、給食の竜田揚げ、ステーキ等等。
それがいつの間にか食卓から消えていった。

尾の身の刺身は大好きだが、少し下世話なベーコンの味が私の鯨のイメージなのだ。とはいえ、スパーで見る鯨のベーコンの値段を見ると、食べる気にはならない。高すぎる。

2005-02-01 08:13:48 | 
ひょうの音から平目を連想してしまった。寒いせいだろう。

若い頃の私は、今思えば、かなり贅沢三昧の飲み方をしていた。銀座の小さな割烹に常連として通っていたのだ。その店では注文することも無く、私の食べるペースにあわせて好みのものが提供された。その中に平目のお造りがあった。そのなかでも少量だけ出される縁側が好きだった。

その話をしたら、食通の叔父は一体どんな店に行っているのかと興味津々であった。平目の縁側が提供される店は当時はそれ程多くは無かったのであろう。

私はその店でいろいろなものを食べさせて頂いた。板前さんは「若い頃に美味しいものを食べていないと恥をかくから」と言っていた。

そんなお店も閉じて久しい。接待に使える年齢になる前に無くなってしまった。良い店失った以上に、ご恩返しできなかったことが悲しい。