乾坤

Win書道による書と雑感を書いています。書と雑感を併せて一つの作品となればと思います。

手島 右卿

2004-06-30 19:40:08 | 
彼の小字数作品は、外国の方にも理解されるのであろう。定着されたイメージが文字の意味を代弁してるかのようだ。

私は彼の作品が好きだ。良い悪いということを抜きにして好きなのである。小字数ではなく詩文になっても外国人に理解されるのだろうか。そんなことも考えないではないが、それは野暮なことだろう。

造形的な美しさ、墨の滲みの美しさ、冴え渡る墨色、それらが字の持つイメージを的確に表現している。それが、説明的ではなく自然と行われている。

日本や東洋という限定された世界の美ではない。そう考えるのは私だけではないであろう。私は、彼の書を見ながらピカソが書を書いたらどんな作品となるのだろうかと想像を楽しんでいる。