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茜空日記 goo版

映画と本をこよなく愛するラルゴです。
自然と美味しい食べ物に恵まれた福岡からあれこれ脈絡なく綴ります。

深夜に『ゆれる』

2009-09-17 12:16:35 | 日本の映画
今夜遅くにNHK-BS2で西川美和監督の『ゆれる』が放映されるんですね。
これも周りの友達皆が絶賛していたのに、観逃して後悔パターンだったのでラッキーです。もれなく録画しよーっと。


ああぁ、ハードディスクの空き容量が綱渡り・・・^_^;

『南極料理人』

2009-09-03 22:40:22 | 日本の映画
シネリーブル博多駅



予想に反してほぼ満員の客席で、しかもふだんならこういうジャンルを観そうにない年輩の女性客の姿がやたら目立ちました。これゼッタイ「家定公」効果だな。大河パワー恐るべし( ̄ー ̄)

腹を抱えて爆笑!と言うよりは、細かくてゆるーーい笑いの波状攻撃で、気がつけばずっとクスクス笑わされてる感じでした。ドームふじという日常と掛け離れた特殊な環境の中で、毎日仕事をしてご飯を食べて、笑ったり泣いたり、ときには人間関係で軽くモメたりホームシックになったりする観測隊員たちの日常がリアルに描かれていて面白かったです。

いろいろな種類の美味しそうな料理が登場する中で、皆が熱狂的に喜んでガツガツ食べるのはおにぎりやラーメンとものすごく庶民的でありふれたメニューなのが、なるほどなーーって感じで真理を突いてました。
堺雅人の握ったおにぎりを
食べたい!すごく食べたい!めちゃくちゃ食べたい!

と、私も含めてあの場で映画を観ていた女性客の全員が思ったはず~(笑)




『南極料理人』公式サイト

『女の子ものがたり』

2009-08-31 23:58:00 | 日本の映画
ソラリアシネマ



実際にこんな少女時代を送った人などそういないだろうに、観る人皆に何となく「これは自分の物語だ」と思わせてしまうのが西原理恵子のすごい所ですね。一見平凡な日常生活からのぞく先の見えない不安感や絶望感など、言葉にするのが難しい思いをうまくすくいとってくれるのが、大勢の人の共感を得る理由かも知れません。

でも、近くの席にいた30~40代母親+10代前半娘の2人組は観終わった後、無言であきらかに「ハズした」感じでした。きっと『西の魔女が死んだ』のような感覚で、母娘で一緒にひたれるさわやかな世界を期待してたんだろうがお気の毒に。西原理恵子ワールドがそんなにさわやかな訳ないやろ(笑)

大後寿々花は、顔だちはごく普通で大人しいのに、妙な迫力や芯の強さを感じさせますね。深津絵里も、やさぐれた仏頂面にふとのぞく少女の顔がすごくいいです。菜都美の自宅兼仕事場の古い一軒家、やたらごちゃごちゃ物が多いけど妙に落ち着く雰囲気で居心地が良さそうでした。

エンディングに流れる『タオ』も映画の世界そのままの感じでなごみます。


『女の子ものがたり』公式サイト

『サマーウォーズ』(ネタバレ)

2009-08-14 00:33:05 | 日本の映画
ユナイテッドシネマ・キャナルシティ



「面白い」という評判だけでどんな話かほとんど知識ナシに観たんですが、冒頭で仮想現実OZの概要について、やたら詳しく丁寧にレクチャーしてくれるのは何でだろと思ったら、こういうことでしたか。ひよわそうな(笑)主人公・健二が夏希の実家のパワフルな大家族に放り込まれてもまれる様子は面白かったけど、後半の世界の命運を賭けたネットゲーム対決になると、こういうのにあまり馴染みのない世代には何だかなー・・・でした。アバターだのバーチャルリアリティだのがすでに日常の一部になっている若い世代には、たまらない萌えポイントなんでしょうけどね~。

ゴッドマザー的存在の栄を中心に強く団結した、それでいて各人個性豊かな陣内(じんのうち)一族は本当に魅力的。こういうのは実写よりもむしろアニメの方が活きる設定だなーとあらためて思いました。あの大人数でガヤガヤ囲む食卓なんか、子供の頃、夏休みのたびに泊りに行くのが楽しみだった親の実家を思い出して、ちょっと懐かしかったです。後で気がついたけど、ここんちの男たちって医者や消防士、自衛官に警察官と「人を守る仕事」についてる人が多いんですね。これも陣内家の家訓だったりするのかなー。

ラスト、明るくにぎやかである意味ここの家らしい、栄のお葬式も印象的でステキでした。「ステキでした」と言うと語弊があるかも知れないけど、自分もこういう葬られ方をしてもらえたらきっと嬉しいと思う・・・という意味です。


『サマーウォーズ』公式サイト

『いけちゃんとぼく』

2009-07-07 00:02:35 | 日本の映画
ソラリアシネマ



うーーーーんとですね、決して悪くはないけど大人と子供の両方取り込もうと思って、結果として大人向けとしても子供向けとしても何かが足りなかったり多すぎたりするような中途半端な印象でした。ラスト近くで明かされるいけちゃんの正体はすでに予告その他である程度わかってるから、別に号泣するほどのことでもないと思うのですが・・・、やっぱりここで皆泣くんでしょうね。
でも、好きな人の子供時代を見てみたい欲求は何だかわかりますねーー。これってやっぱり女特有の感覚でしょうか?男は好きな女の少女時代を見てみたいなんて思わないものかな。

   

いけちゃんは可愛いし(蒼井優の声がまたいいんだな)、繊細な美少年タイプ・・・と言うよりは典型的な悪ガキ顔(笑)ながら「この子、将来イイ男になるんだろうな」と何となく予感させる主人公のヨシオもいいです。ついでにお母さんのともさかりえも、ぶっきらぼうながら愛情に溢れた感じがよく伝わってきます。きっと西原理恵子がどこかにカメオ出演しているはずだと思って探したら、割合あっさり見つけました(笑) 蓮佛美沙子ちゃんは、ファンの方には申しわけないが、私には今だにあまり良さがわかりません。


『いけちゃんとぼく』公式サイト


夏の終わりに公開される『女の子ものがたり』も楽しみです。