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茜空日記 goo版

映画と本をこよなく愛するラルゴです。
自然と美味しい食べ物に恵まれた福岡からあれこれ脈絡なく綴ります。

『風立ちぬ』

2013-09-04 18:13:03 | 日本の映画
ユナイテッドシネマキャナルシティ



1回感想をUPしましたが何となくまとまりのない文章で、自分で読んでもまるで面白くなかったので
_| ̄|○ 書き直しました。・・・でもやっぱりまとなりがない(笑)
こういうタイプの話の感想って難しいですね。

いい話だったし観ている間、いい時間は過ごせたけど、観終わってあらためて書く事をあまり思いつかない・・・それはもちろん何も残らないって意味ではないけど、心の中をひたすら風が吹き抜けていったようでした。あえて言うなら『夏草や兵どもが夢の跡』のような感じ? 実在の人物をモデルにすると、あんまり極端な描写はしづらい制約もあったのか、ジブリ映画に皆が期待するような派手な見せ場はあまりなかったです。まぁそれが物足りない人も多かったと聞きますが、私はそのへんは特に気にはなりませんでした。そもそもアニメ特有の、主人公と敵役が波動をぶつけ合うようなお約束の戦闘シーンはゲームっぽくて工夫がないなと思うタチだし。とは言え、正直、同じ飛行機テーマなら昔観た『紅の豚』の方が大人のファンタジーっぽい遊びを感じられて面白かったです。




戦争に向かう暗くて貧しい険しい時代だったと思うけど、主人公たちにはあまり直接に降りかかって来ないのも淡々とした印象に繋がってるのかも。貧乏や弾圧に耐える描写を見たかったわけではないけど、二郎も菜穂子も明らかに裕福な家の出身らしく、あの時代にしては菜穂子の病気の他には大した苦労をしている風に見えなかったですね。そのへんが、ちょっとキレイにまとまり過ぎた感じがします。ストーリーには関係ないけど、二郎も友人もすごいチェーンスモーカーで、目が覚めてる間は気が狂ったみたいにひっきりなしに煙草を吸い続けていた姿がやたら強烈でした。いまどきあんなに吸う人は見かけないくらいの吸いっぷりが逆に潔いぞ。あんまり傍には寄りたくないけど(-。-)y-゜゜゜

うーん、やっぱり書くことをあまり思いつかない(笑)


『風立ちぬ』公式サイト

2012年ベストテン 日本映画の部

2012-12-31 19:15:21 | 日本の映画
長く長くご無沙汰しております。ラルゴです。生きてます(笑)

この年末年始はついに夜勤でオールナイト年越しとなりましたので、家にいる今のうちに2012年度のマイベストテンを発表させていただこうと思います。

まずは日本映画の部

1位 『希望の国』
2位 『LIGHT UP NIPPON』
4位 『夢売るふたり』』
6位 『ALWAYS三丁目の夕日'64』
7位 『笑ってさよなら』
8位 『おおかみこどもの雨と雪』
9位 『放課後ミッドナイターズ』
10位 『わが母の記』


『希望の国』
実話ベースを売りにした園子温監督の手法はちょっとあざといなと思っていたのですが、今回は「やられた」って感じでした。日本はいつからこういう国になったんだろう・・・と思うと胸が締め付けられます。

『宇宙兄弟』
好き度で言えばこれがイチバン好きです。宇宙飛行士モノに深い愛情を抱くタチなもので(^^ゞ

『LIGHT UP NIPPON』
ひとりの青年の情熱が次第に周囲の人を動かして大きなうねりになっていく様が素敵でした。最終目的が花火という消えモノなのがまた良いんですよね・・・。

『夢売るふたり』
男女の業と奥底の深さを覗き込んだ、ひとことでは表せない後味が残りますね。あれだけすったもんだの後でも、やっぱりこの夫婦は別れないんだろうなぁ。釣瓶のキャラクターはちょっと不自然だったかも。

『369のメトシエラ』
オカルトのようでいて少し違う独特な味わいの作品。こういう運命の二人もこの世にはいるのかも知れないなぁ・・・という不思議な気持ちになりました。主演の阿部百合子、大垣智哉のすっきりした美しい佇まいも印象に残ります。

『ALWAYS三丁目の夕日'64』
薬師丸ひろ子とひとつ違いの1965年生まれで、この時代になるのを待ってた感じですごく楽しめました。3作目にもなると、登場人物たちにも愛着が湧いてしまい「ロクちゃん、お嫁に行っちゃうのねぇ・・・」としみじみしたりして(笑)

『笑ってさよなら』
大手自動車4次下請けの小さな工場の浮き沈みのほろ苦さと、それでも笑顔をなくさない社長の小早川さんを始め3人の名古屋のおばちゃん達の明るさと元気さが対照的でした。職業は違えど、私もこういうおばちゃんになりたいなぁ。

『放課後ミッドナイターズ』

2012-09-08 20:41:37 | 日本の映画
Tジョイ博多



たまたま仕事が休みだったもので公開初日に観てしまいました。面白かったですー! カンタンに言えば、真夜中の小学校で人体模型と骨格標本と悪ガキ3人+いろんなモノがメチャクチャに暴れまくるだけの話なんだけど、出てくるキャラクター達が、どれもこれもいちいち濃くてそれだけでおかしくて・・・・・。

                

主役のくせに短気ですぐキレる(でも肝心なときには意外とチキン)人体模型のキュンストレーキことキュン様(山寺宏一)と、そんなキュン様の良き相棒の骨格標本・ゴス(田口浩正)のやり取りが漫才みたいで楽しかったです。「キュン様、アンタくさ、子供相手にいつまで怒りようとね、大人げなかばい。そのへんにしときんしゃ~い。」と、博多弁でたしなめるゴスのセリフに笑いながら、あぁ、博多に住んでてトクしたなぁ・・・としみじみ思いました。やっぱ博多、最高ばい(笑)



他のキャラクターも、いっけん可愛いキモ可愛いウサギ(の標本)がイタリアンマフィア並みに凶悪だったり、筋肉ムキムキの半魚人がなぜかオネェ言葉だったりと変なヤツらばかりで、ほんとに飽きません。理科室存続の命運を賭けてミッドナイターズと対決するマコ・ミーコ・ムツコの3人の子供たち(本人たちはただ遊んでるつもり)も負けずに個性的~。いちばん無邪気で舌足らずな最強マコちゃんとインターネットの魔女の対決がいちばんウケました。

夏休み期間中で親子連れのお客が多かったけど、3列くらい向こうの席に私と同じくひとりで来ていた女性もゲラゲラ笑ってたので、イイ年した大人の鑑賞にもきっと堪えるんじゃないかと・・・(笑) 噂では好評につき続編の製作も決まったそうだし、今から楽しみです。


『放課後ミッドナイターズ』公式サイト

日本映画ベストテン

2012-01-09 15:26:49 | 日本の映画
遅くなりましたが、2010年12月~2011年11月に観た映画から面白かった作品を選んでみました。
日本映画は観た本数が少なくて8位までの選定です。

1位 『大鹿村騒動記』
2位 『奇跡』
3位 『エンディングノート』
4位 『コクリコ坂から』
5位 『小川の辺』
6位 『探偵はBARにいる』
7位 『武士の家計簿』
8位 『少女たちの羅針盤』

『阪急電車~片道15分の奇跡』

2011-06-02 10:58:46 | 日本の映画
天神東宝



原作のファンなので映画化を知ったときからずっと公開を楽しみにしていました。ロケのエキストラには地元在住のファンがたくさん参加したそうです。いいなぁー、私も関西に住んでたら出てみたかった>エキストラ 

それにしても、戸田恵梨香に谷村美月に芦田愛菜と、関西弁ネイティブでけっこうイメージに合う良い俳優が揃うもんですね。さすが関西出身は層が厚い厚い(笑) 出演シーンは少ないけど相武紗季もカツヤの携帯をバッキリ折る姿がカッコ良かったです。この人も神戸出身だったんですねぇ。キャストで唯一「これは違うだろう」と思ったのは翔子から婚約者を寝取る安めぐみくらいですか。あそこは翔子より数段見劣りのする女でないと説得力がないんですよね。中谷美紀と彼女を見比べたら、普通に「安めぐみの方がタイプ」な男も多いだろうなと~(ボソッ) 


全体を通してみるとあまり甘くない、むしろ辛口のエピソードが多い中、圭一と美帆のパートが全体の中で浮いてる感じがしますが、ある意味このベタ甘オタクカップルの話がいちばん有川浩らしいような・・・。野草オタクな女とパンクで軍事オタクな男の恋愛なんて、他の作家ならまず書かないでしょう(笑) あと原作と比べて何か足りないなと思ったら、征志とユキのエピソードが番外のweb版になってるんですね。さすがにキャラクターが盛り沢山過ぎて2時間内に収まりきれなかったか(+_+)と思ったら、人気のエピソードなのでスピンオフドラマに格上げとなったみたいです。うぅ、観たいなぁ・・・。



『阪急電車~片道15分の奇跡』公式サイト