KBCシネマ北天神
離婚歴のある60代の大学教授デビッド(キングズレー)は、ある日、自分のクラスに遅れて入ってきたコンスエラ(クルス)に一目で魅了され、2人は男女の深い仲になる。はじめはコンスエラの若く瑞々しい肢体に惹かれたデビッドだったが、次第に自身の老いを強烈に意識するようになり、嫉妬に苦しみ、ついには彼女と別れることに。それから2年後、デビッドは思いがけない形でコンスエラと再会を果たす。エイガ.ドット.コムより
30近くも若い女にのめり込む初老の男性という特殊(女から見たらオイオイ!)な設定だけど、主人公デビッドやその周りの人物の丁寧な感情描写のおかげで、自分がこの立場に立たされたらこう思うかもな・・・という説得力がありました。 ペネロペ・クルスは、やっぱりこういう『運命の女』が似合いますね。男だったら出会いたいような出会いたくないような・・・。主人公の親友役のデニス・ホッパーは、彼にしてはやや大人しめのキャラクターで意外だったけどいい味でした。
ストーリーに直接関係はないけど、小道具としてのピアスの使い方が印象的。
初めに登場したペネロペ・クルスの大ぶりなパールピアスと、パトリシア・クラークソンのつけていた上品な小さい金のピアス。二人ともよく似合うけど、それぞれの女度、いや女としての自信度を無意識に表わしているようで、妙に目がいってしまいました。しかも、後半に再会したペネロペの耳にはピアスがないんですよね。何もつけてない素の耳が彼女の内面を雄弁に語ってるようで胸を衝かれました。
たかがピアス、されどピアス。
小さい装身具だけど、けっこう大事なものなんですね。
私もピアス派だけど、惰性で何となくつけてるようじゃだめだなぁとちょっと反省。
『エレジー』公式サイト