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茜空日記 goo版

映画と本をこよなく愛するラルゴです。
自然と美味しい食べ物に恵まれた福岡からあれこれ脈絡なく綴ります。

『GODZILLA ゴジラ』

2014-10-01 17:10:34 | 外国の映画
ユナイテッドシネマ・キャナルシティ



あははは、やっと観ましたよ(笑) ほんとはもっと早く観る予定だったけど、まだしばらく上映してそうだからと他のを先に観ていたら、今ごろになってしまいました(^^ゞ

何だー、ゴジラ大して凶悪じゃないやん・・・むしろ正義の味方やし(ツマラナイ) 

ハリウッド映画らしい大らかな作りに途中から真面目に観る気がなくなって、カマキリ側の気持ちになって心の中でアフレコしながら観ていました。
【例】
核燃料をバリバリ貪り食うカマキリメスのセリフ
「妊婦はお腹空くのよね~。赤ちゃんのためにもしっかり食べなきゃ!」
ついに合流したカマキリ2匹のオスがメスに核燃料を渡す場面
「ハイ、君が食べなよ」「ありがとう、アナタ。いただきまーす」。
ゴジラとくんずほぐれつ戦ってる隙にブロディに
大切な巣と卵を破壊されたカマキリ夫婦が怒り狂う場面
「何てひどいことを~!アンタ殺す!ぜったい殺すから!」
・・・何だかカマキリが可哀想になってきませんか(笑)
 
そもそもカマキリ的にはつがいになって子孫を増やそうという生き物の本能に従って行動しているだけなのに、ゴジラと人間たちがよってたかって邪魔をする感じだし~。

終盤、息絶えていたと思っていたゴジラがおもむろに目を開けて海へと帰っていく場面・・・・・紛らわしい寝かたせんといて!と思ったのは私だけじゃないですよね。



主人公ブロディ役はアーロン・テイラー・ジョンソンって、『キック・アス』のヘタレ兄ちゃんの人じゃないですか。確かに顔はあの顔だったけど、何か妙に男前になっとるし(笑)首から下がビルドアップされて別人のようにムキムキになっていました。恐るべし、ハリウッドマジック・・・(しみじみ) 渡辺謙、じゃなくてケン・ワタナベが、ぜんぜん戦わないけど要所要所に出てきてキメる美味しい役でした。 


『GODZILLA ゴジラ』公式サイト

『リスボンに誘われて』(ややネタバレ)

2014-10-01 16:01:27 | 外国の映画
KBCシネマ北天神



久しぶりに映画の中に入り込んで堪能できました。3~4日前に観たのに、まだ自分の中にあの世界の一部が残っている感じがします。何十年も前にアマデウ(ジャック・ヒューストン)が記した『言葉の金細工師』を読み「自分がずっと考えていたことがすべて書かれている」と感じたライムント(ジェレミー・アイアンズ)。お互いに生きて巡り会うことはなかったけど、ある意味この二人はソウルメイトのようなものなのかな。彼との出会いによって、ライムントは人生を大きく変える旅に出ることになりますしね。出会いと言えば、PIDEのメンデスも人となりまでは描かれないけど、ほとんどの人に関わって重要な鍵になる人物ですね。アマデウに命を救われた後にジョアンの手と魂を破壊し、更に彼の孫娘との偶然の出会いがライムントをリスボンとアマデウに導いて・・・巡り合わせの不思議さにため息が出ます。

ぜいたくすぎるキャスティングですが、ヨーロッパは本当に俳優の層が厚いですねぇ。特にアマデウ役のジャック・ヒューストンは素敵です。主要キャストの中で彼だけが若くして死ぬから年を取った姿がないけど、美しくて才能に溢れて神さまに愛されてる感が漂っていました。妹アドリアーナ(シャーロット・ランプリング)のすべてをあきらめたような、それでいて奥底に怨念や情を隠したような風情も強く印象に残ります。

親友の恋人を奪い、妹を傷つけ、自身の命も危険に晒したアマデウの激しい恋の結末はちょっと意外・・・若気の恋ってああいうものでしょうか。それにしても女ってタフで冷静ですね(笑) 本筋にあまり関係はないけど、施設を訪ねたライムントとジョアンのコーヒーを巡るやり取りや、意を決してマリアナを食事に誘ったライムントの後ろで宿の親父が「やっと誘いましたね」とからかう場面で、客席が皆クスっと笑ったことも何だか忘れがたいですね。



オープニング、主人公が暮らすベルン(スイス)からリスボン(ポルトガル)、さらにサラマンカ(スペイン)に舞台が移るのが、別々の国ながらヨーロッパ独特の地続き感があって日本人にはちょっと不思議な感覚です。


『リスボンに誘われて』公式サイト