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茜空日記 goo版

映画と本をこよなく愛するラルゴです。
自然と美味しい食べ物に恵まれた福岡からあれこれ脈絡なく綴ります。

また逃したか・・・_| ̄|○『夜の底は柔らかな幻』

2013-07-24 10:31:34 | 恩田陸
ちょっと前の話題になるけれど、私の大好きな恩田陸『夜の底は柔らかな幻』が、またしても直木賞を逸してました。

もう5回目のノミネートなんですけど・・・(遠い目)
いったいいつになったら直木賞作家の肩書を得られるのでしょうか・・・(ため息)

でも、もうすでにそんな肩書など不要くらい、人気・実力ともに兼ね備えた作家だけど。
いっそ、これからもずっと無冠の女王で居続けるのも、ある意味恩田陸らしくて良いかも知れませんね。



『夜の底は柔らかな幻』(上・下巻)

読んだのは確か今年の春くらいでしたっけ。あまりの面白さに寝るのを忘れて明け方4時頃まで読みふけってしまい、「うわーーん、翌日仕事なのにどうしよう」と慌てたのをよく覚えています。>どこの高校生だよ(笑)!でも、こういう経験久しぶりだったなぁー。やっぱり好きだ、恩田陸。

難を言えば、中盤までのぐいぐい引っ張る吸引力に比べて、取ってつけたようなバタバタしたエンディングには「は?これで終わり!?」と消化不良感。まぁ恩田作品にはこのパターンは付き物だけど、そこまで含めて愛せるかがファンになるかどうかのポイントかも。

『夢違』連載終了

2011-05-04 23:56:38 | 恩田陸
西日本新聞夕刊連載の『夢違』、5月2日で連載が終わりましたね。

・・・何か最後までよくわからないまま?? 「何が起こるのかな?これから何かが起こるのかな?」と想像させつつ、結局何も起こらずに終わってしまったような気もします。


最近の恩田作品には以前のようなパワーが感じられなくて物足りないと思うのは私だけかなぁ? 新作のハードカバーをいそいそと買って帰った日、「うわーん、明日仕事なのにどうしよう!」と焦りながらも夜中の3時4時までページをめくる手が止まらずに困るような、あの恍惚感を久しく味わってないぞぅ・・・。

西日本新聞で恩田陸連載小説がスタート

2010-05-06 08:55:09 | 恩田陸
今日、5月6日夕刊から恩田陸さんの連載小説『夢違』(ゆめちがひ)がスタートします。何でも、奈良を舞台にした伝奇ロマンになるそうです。朝刊の池澤夏樹さんも快調に続いてるし、両方のファンにとってはゴージャスな西日本新聞ですねぇ。

4月に忙しくて帰宅の遅かった頃、しばらく朝刊の連載小説『氷山の南』を読めずにいた時期がありました。仕事を辞めてしばらくぶりに読んだら、主人公ジンが何とシンディバードを下船していて「いったい何が起こったのー!?」とめちゃくちゃ焦りました。私が読んでいない間に何があったのかどうしても気になって、結局、物置から古新聞を引っ張り出して読み返す羽目に・・・^_^; 

教訓:新聞の連載小説はどんなに忙しくても貯めずに読みましょう(笑)

『光の帝国』

2009-11-03 00:04:01 | 恩田陸
中洲大洋

改装後初めて行った大洋2は後方の座席が階段状になっていて、しかも椅子もゆったりしたのに変わっていて、メチャクチャ観やすく快適になってました。うーん、いい感じですね。

今年4月の『嵐になるまで待って』に続いて2度目のLivespireですが、SONY特有?の高音がキンキン響く感じは、耳に刺さってちょっと苦手~。セリフが程よくクリアで聞き取りやすいのは確かなんですけどね・・。

舞台映えのするエピソードを盛り込もうとして、原作の雰囲気にくらべてややバタバタした感じになったのは原作のファンとしてもうひとつしっくり来ませんでしたが、『大きな引き出し』の光紀と記美子の話をメインに、表題作『光の帝国』の内容も取り込みつつ、全体としてはうまくまとまっていたと思います。

春田一家が平家物語やシェイクスピアを競うように暗唱しあう場面は、本物の常野の人ならともかく(笑)役者さんは普通の人なんだから、あんな長丁場のセリフを覚えるのはさぞかし苦労されたろうなぁーーと同情しました^_^; 光紀が初めて人を「しまって」そして「響く」場面は素晴らしかったです。あんな感覚的な難しい描写を目に見えるお芝居の形でちゃんと表現できるんですね・・・。


Livespire『光の帝国』公式サイト

『メガロマニア あるいは「覆された宝石」への旅』恩田陸

2009-07-31 23:09:07 | 恩田陸


久々の紀行エッセイということで期待して読みましたが、来る日も来る日も似たようなジャングルの中の古代遺跡で似たようなピラミッドに登ってばかりなので、古代謎の文明系に興味のない人にはちょっとページが進まないかも。おかげで前半のメキシコ編は読むのにやや時間がかかりましたが、後半のグアテマラ~ペルーのあたりは素直に興味深かったです。

『恐怖の報酬日記』でめちゃくちゃ笑えた旅の合間の妄想系・小ネタ系雑談は、今回はかなりトーンを落としてありましたねー。確かこの本はNHKとの連動企画でしたから、そのへん考慮して軽口やバカ話は自粛されたのでしょう。・・・恩田陸のエッセイはそこがいちばん面白いのに残念!

それでも旅を続けながら受けた各国の印象など、やっぱり観察眼が鋭くてなるほどと思わせるところがありますね。 グアテマラが思いのほか好印象だったのが意外で、今まで名前と大まかな場所くらいしか知らなかった国だけど、何となく興味が湧いて行ってみたくなりました(その前に北米にも行ったことがないんだけど・・・)。


トイレットペーパーの端を折るか折らないかについての、明解すぎる考察には目からウロコというか、・・・確かにあなたのおっしゃる通りです(笑) 私も折らない派だし、他人に折られた状態のモノを見ると何となく違和感を覚えるクチだったけど、その違和感の正体がやっとわかった気がします^_^;