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茜空日記 goo版

映画と本をこよなく愛するラルゴです。
自然と美味しい食べ物に恵まれた福岡からあれこれ脈絡なく綴ります。

『孤高のメス』(少しネタバレ)

2010-06-08 00:02:09 | 日本の映画
内容をある程度わかって観る人が多いだろうから、ネタバレしてもそんなに差し支えないかなと思いますが、まぁそのつもりで読んでください。

ユナイテッドシネマ・キャナルシティ



初めはノーマークだったけど、KBCラジオで成島出監督と堤真一のインタビューを聞いて、観てみたくなりました。1989年って20年ひと昔とは言え、地方の医療レベルはあんなだったのか・・・と今思うと冷や汗が出ます。ドナーの少年から取り出された肝臓はただの臓器ではなく、少年とその母親の思いが込められた「命」をつなぐための大切なバトンで、だから移植が成功して血液が通いだした肝臓はあんなに美しいんですね。最後の最後に浪子の医者になった息子と当麻の思いがけない係わりがわかって、あぁ、人と人もこういう形でつながっていくんだな・・・としみじみしました。

堤真一はこの『シェーン』みたいな役柄がよく似合いますね。夏川結衣も前半のフテてやる気のなさそうな感じが、当麻と出会ってだんだん変わっていく様子が良かったです。ドラマ『風に舞い上がるビニールシート』以来、少し久しぶりに見た吉沢悠もイイ感じでした。彼、けっこう好きなんですよね。


『孤高のメス』公式サイト

『パーマネント野ばら』

2010-06-01 01:25:48 | 日本の映画
ソラリアシネマ



ほぼ原作通りだったけど、なおこの秘密の彼の設定だけ大幅に変わってましたっけ。原作のままではちょっと曖昧でわかりにくいと思ったのかな・・・? 管野美穂は特に頑張ることもなく、すっと自然になおこの空気をまとっている感じがしました。みっちゃん役の小池栄子も大熱演ですね。明るくてタフで健気で悲しい女になりきってました。彼女は『水戸黄門』の由美かおるの役にも決まってると聞くし、今がいちばん女優としてノッている時期じゃないでしょうか。

去年公開の『いけちゃんとぼく』 『女の子ものがたり』より、こっちの方が好きかなー。とってもイタくて切ない話なんですけどね。でもそのイタさは女なら誰でも心の中に抱えてるもので、だからなおこの恋を、お母ちゃんや親友のみっちゃんだけでなく野ばらの客のオバちゃんたちの誰ひとり、笑いも説教もせず静かに見守ってくれてるんだろうなぁ・・・と思いました。



『パーマネント野ばら』公式サイト


『ダーリンは外国人』

2010-05-11 09:40:33 | 日本の映画
ユナイテッドシネマ・キャナルシティ



原作の漫画のファンなので期待7割不安3割くらいで観に行きましたが、なかなか面白かったです。ドラマ仕立てで多少の脚色を加えながらもちゃんと原作の真面目おかしいテイストが生きてるし、本当に大切なのは対○○人ではなく対人間だというテーマも押しつけがましくなく伝わってきます。井上真央ちゃんとジョナサン・シェアは二人並んだ漢字が・・・じゃなくて感じがナイスカップルでしたね。

牧師さん役で本物のトニーさんを見つけたときは、おかしくてペットのお茶を吹きそうになりました(笑) さおりさんを見つけられなかったのがザンネン。


『ダーリンは外国人』公式サイト


『海の金魚』

2010-03-24 12:18:45 | 日本の映画
ユナイテッドシネマ・キャナルシティ



経験者2人だけのど素人チームがベテランクルーのチームに勝ってしまったりと「あり得ないって(笑)」な展開はときどきあったけど、全体として素直で背伸びをしてない雰囲気が良かったです。ありがちな色恋ネタをさっくりカットして、それぞれ心に傷を持つ2人の少女の友情と成長の物語に焦点をしぼってるのも、派手さはない分、かえって爽やか。海で負った心の傷は海でしか癒せないということなんですね・・・。

ミオのヨット暮しってちょっと憧れたりして。外国ではああして港だの川だのに船を係留してそこを住まいにする人ってけっこういますよね~。住民票の問題なんかあるから日本ではやっぱり無理かな(真面目に検討するなよ)。実は大昔、知人のヨットに乗せてもらっていたことがあるので、皆で船底の掃除するシーンなど懐かしかったです。



先輩役の吉瀬美智子、水族館の作業服にゴム長姿なのに、何であんなにカッコイイんだろう。 あの顔とスタイルと雰囲気があるだけで、どんな格好をさせてもすでに無敵レベルですね(笑)


『海の金魚』公式サイト
http://umikin.com/

『花のあと』(少しネタバレ)

2010-03-17 23:34:34 | 日本の映画
ユナイテッドシネマ・キャナルシティ



時代劇は話がストレートでシンプルな分、個々のキャラクターの魅力や説得力が現代物以上に要求される分野ではないかと思いますが、この映画ではどの登場人物もそれぞれに存在感がありました。特に北川景子はすごく良かったですね。『間宮兄弟』や『ハンサム★スーツ』のときは、単純に可愛い子だなーくらいの印象だった彼女ですが、この映画ではさらにランクアップして凛とした気品と意志のある美しさを感じさせました。

純粋で生真面目な気性の持ち主で、剣の達人ながらもどこか折れそうなもろさのある孫四郎(宮尾俊太郎)に、一見へらへらしてつかみどころのない、でも内に秘めた男としての器の大きさを感じさせる許婚の才助(甲本雅裕)。対照的な二人の男性と係わり、ひとりとの淡い恋を昇華させ、もうひとりとの大きな愛に生きることで、成長を遂げていく以登の姿には共感できました。

初めと終わりに入る藤村志保のナレーションで、あれこれ小言を言いながらも末永く幸せな人生を共に歩んだらしい二人のその後が伝わってきて微笑ましいです。


(以下、少しネタバレになるのでまだ観てない方は飛ばしてください)↓
孫四郎はどう考えても死に損だけど、生きていても以登と結ばれる可能性は万に一つもないし、図らずも自分が死んだことで、命の危険をおかして仇討ちを果たしてくれるほどの、以登の自分への想いを知って嬉しかったかも知れませんね。ただひとつ「これでいいのか?」と思ったのは、仇討ちの大義名分があるとは言え、藤井勘解由+手下三人の合計四人もの人間を手にかけた以登が、その後何にも良心の呵責もなさそうに普通に人生を送ってる様子が、今の感覚からするとちょっと解せない気も・・・。仇討ちの殺人が合法だった時代と現代人の善悪の感覚は決定的に違ってるんでしょうね。


『花のあと』公式サイト