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茜空日記 goo版

映画と本をこよなく愛するラルゴです。
自然と美味しい食べ物に恵まれた福岡からあれこれ脈絡なく綴ります。

レスリー・ニールセン氏、死去

2010-12-02 19:13:58 | 外国の映画
SponichiAnnexの記事によると、あの『裸の銃(ガン)を持つ男』シリーズのレスリー・ニールセンが11月28日、お亡くなりになられていたそうです。この手の下品でナンセンスなコメディはアメリカ映画ではたくさん作られているけど、このシリーズはレスリー・ニールセンの独特のKYな存在感が何とも言えないんですよねー。バカ映画の分野での金字塔のひとつなのは間違いないでしょう。あのダンディなスーツ姿がもうスクリーンで観られないのだと思うと、とても寂しいです。


ご冥福をお祈りいたします。


『メッセージ そして、愛が残る』

2010-11-28 14:30:31 | 外国の映画
シネリーブル博多駅



冒頭の車にはねられた少年をネイサンの息子かと思ったので、途中ちょっと混乱したけれど(^^;)、あれはネイサン自身の経験だったんですね。「病院勤務のはずなのにいったいいつ仕事をしているんだろう」と訝るくらい、ネイサンの傍から離れないドクター・ケイの行動が不思議でしたが、「その時」になってやっと理由がわかりました。すべてはネイサンが事故に遭った8歳の頃から決まっていた事だったんでしょうか・・・。自分や自分を囲む人々の命が無限だと思ったことはないけれど、それでも「今を生きる素晴らしさに人はなかなか気付かない」というケイの言葉にはハッとさせられます。彼もまた、人生の美しく残酷な真実を受け入れてメッセンジャーになったんですね。

吹きわたる風の感触や空気の匂いまで感じられそうな映像がとても美しくて心が洗われました。メッセンジャーの目にだけ見える、死の近づいた人が白い光に包まれる様子も、怖いけど神々しいような美しさがあります。


『メッセージ そして、愛が残る』公式サイト

『リミット』

2010-11-26 16:54:48 | 外国の映画
シネリーブル博多駅



うわーーー、噂には聞いたけど本当に90分全編、土の中(正確には棺の中)だったーー((+_+)) 確か原題の『BURIED』って、文字通り『埋められる』って意味かと・・・。そのまま過ぎて怖いよう!

特に閉所恐怖症の気のない私でもじわーっと息苦しくなるから、そういう傾向のある人には拷問のようなシチュエーションですね、これは。身動きもロクにできない究極の密室劇だけど、途中であんなことやこんなことが起こったりしてテンションが途切れず、観る側の興味を最後まで上手く引っ張って飽きさせない作りです。とは言え、いくらフィクションでもこの状況を単純に面白がるのは何となく気が引けるけど・・・。

電池の切れかかった携帯電話で犯人やFBIなどいろんな人と綱渡りのような緊迫したやり取りが続きますが、いちばんゾッとしたのは雇い主CRP社とのやり取りですね。ある意味、テロリストより彼らの方が血も涙もない・・・_| ̄|○ あの衝撃のラストと、エンドクレジットののんびりしたカントリー調の音楽の合わなさが何とも言えず、ヘンに印象に残りました。

ところで、主人公のライアン・レイノルズってあのスカーレット・ヨハンソンの夫ですよね。へー、この人があの・・・と、顔をまじまじ見てしまいましたよ(^^ゞ


『リミット』公式サイト

『マチェーテ』

2010-11-19 13:41:03 | 外国の映画
ユネイテッドシネマ福岡



オープニング早々から濃ゆ~い音楽にのって濃ゆ~い顔の男がばんばん敵を殺しまくるのがハンパなくて、腕が飛んだり首が飛んだり!けっこうグロい場面もあるんだけど、ここまで容赦ないと逆にキモチ良い・・・(笑)
どこからどう見ても悪役顔で人相悪すぎの主人公・マチェーテ(ダニー・トレホ)が、やたら美女にモテまくるのもご都合主義でイイです。ロバート・デニーロにスティーブン・セガールにミシェル・ロドリゲスにジェシカ・アルバ・・・とけっこう有名俳優が勢ぞろいしてるのに、全体を通してB級の安っぽいテイストが確信犯的に漂っているのが何とも言えません。それにしてもリンジー・ローハンはただ裸とシスター姿を見せるためだけの登場か・・・?


それにしても、人間の腸があんなに丈夫で使い勝手が良いなんて知らなかったー! 勉強になりました(違)


『マチェーテ』公式サイトhttp://www.machete.jp/


『シングルマン』(ちょっとネタバレ・・・かも)

2010-11-15 09:20:16 | 外国の映画
KBCシネマ北天神



有名なファッションデザイナー(知らなかったけど)トム・フォードの満を持しての初監督作品ということで、確かにスタイリッシュでスノビッシュでこだわり抜かれた独自の美意識に全編つらぬかれていました。ただ、ここまで美意識を前面に出されるとちょっと疲れるというか、逆に観る側の感情移入を拒むようなところはありますね。ジュリアン・ムーアや主人公に関わる二人の青年のキャラクターも、何となく血が通った感じがしないし。もっとも、作り手側は「君みたいなのに共感してもらわなくても別に構わないけどね」と思っているだろうけど。ストーリーを追うというより、死に時を求める主人公・ジョージと一緒に、美しく整え完成された世界をゆらゆら彷徨う感覚でいるのが、正しい観賞法なのかも知れないなぁ・・・と私は思いました。

最後の一日と思い定めた日の終わりに訪れたああいう幕切れは、彼にとって皮肉だったのか、それとも救いだったのか・・・やっぱり救いなのかな?


『シングルマン』公式サイト