
前から読みたいと思っていたので、本屋で平積みになった文庫を見つけて即買いました。
象が踏んでも壊れないほど(笑)タフなのに、どこか繊細で傷付きやすい港町の女達がすてきです。けっこうすさまじい話なんだけど、登場人物それぞれに注がれる作者の視線がとても優しくて胸が痛くなります。
西原理恵子の作品ってどれも、人が心の奥底に意識しないまま埋もれさせていた痛みを呼び覚ますようなところがあるんですよね。恩田陸とは違う意味で、この人と同時代に生きていて作品をリアルタイムで読めることに幸せを感じます。
『毎日かあさん』も待望の5巻が出てるようなので、あっちも読みたいなぁ・・・。