今日は、どういうわけか、やたらに人恋しい気分です。もうたくさんの友人や親戚をウチに招いて、みんなでワインとか飲んで騒ぎたい気分です。
そういえばワイン飲み友だちっていないですね。ビールや焼酎ならたまに宴会で飲むことはありますが、だれかとしみじみワインを飲んでおしゃべりするっていうことがないです。いろんな種類のチーズを食べて、風変わりなソーセージを焼かないでそのまま口に入れながら、つまらない話や、テレビを見ながらボヤいたりしてみたいです。なかなかそういうチャンスはありません。
急にみんなを呼び寄せることはできないから、6年前に撮った長崎の町の人々を探してみることにしました。その人たちと全く関わりはなかったのです。でも、たまたま写真の中に入ってくれてたので、どういう状況だったのか思い出し思い出し、書いてみたいと思います。
6年前のナガサキといえば、4日間くらいカゴシマに滞在した後でした。私はまだ40代で、あこがれの長崎5回目の訪問でした。あれから全くご無沙汰で、長崎の人たちに今度いつ会えるのか、全く見通しは立ちません。ただ、ナガサキへのあこがれは常にあるので、またいつかフラーッと、今度こそ奥さんを連れて、新幹線が来ないうちに行きたいです。新幹線ができてしまえば、すべては都会に持ち去られてしまい、町の活力はドンドン失われてしまいますから……。
そりゃ新幹線があれば、都会に出るには便利になるし、それだけ都会に近づくかもしれないけれど、町は独立性を失いかねません。だから、長野の松本にも新幹線はいらない。長崎にもいらない。松江にもいらない。愛媛の松山にもいらない。奈良にもリニアはいらない。まあ、奈良にリニアが通っても、奈良はびくともしないかな……。あと、他には新幹線なんかいらない町、そう、たぶん札幌にも新幹線はいらない。函館はついでだから作るだろうけれど、それ以北はいらない。お金のムダだと思います。
新幹線で札幌をめざすバカはいない! そんなことを考えるのなら、新幹線の夜行を夜に1本くらい走らせるだけでいい。まあ、そんな企画は通らないから、たぶん昼間に数時間掛けて東京と札幌の間を走らせると思いますが、だれもそんな疲れる電車には乗りたくないと思います。新幹線は4時間が限度かな。それ以上は乗りたくありません。
今後の鉄道政策に対する個人的な感想をタラタラ書きました。失礼しました。
今日は、諏訪神社のことだけ書きます。
ここは、時々全国ニュースになったりする、有名な神社です。蛇踊り、子どもたちが坂を駆け上がる行事、その他いろいろな場面で長崎の人たちを集めてきた聖地です。
5回目の訪問で初めてお参りすることができました。というのは、まずシーボルト記念館をめざして市電に乗っていました。その途中で、左右を頻繁にクルマが走る道路に島状になった市電の駅があって、そこから地下道が降りていて、たくさんの地元の人が乗り降りしていました。
「ああ、ここが有名な諏訪神社前か、帰りに行ってみよう」
と決めて、帰りに降りてみました。
1月の初めだったので、初詣のお客さんたちがチラホラと適度にいて、それなりにおごそかな感じだし、坂の上から見下ろすナガサキの町は、またいつもの町とは少し趣も違っていて、参道は当然行き交う人でいっぱいです。でも、私は観光客なので、坂の下、坂の上、鳥居をくぐる人々など、いつもとは違う人が写り込んでしまう写真を撮りました。ああ、この長崎の人たちと今度いつ会えるかな、いつになるか分からないけれど、妻と町のあれこれを寸評しながら歩いてみたいです。
何も見つからなくてもいいから、いろんな人を見て歩いてみたいです。近くなら、神戸も同じような気分は味わえますが、九州を歩いている自分たちを実感したいです。はなはだ気分的なものですね。どうしてナガサキなのか、という説得力がないですね。
とにかく港町、とにかく歴史のある古いたたずまいを持っている町、全くふれあう機会のない人々が暮らしている町、カステラがおいしいはずの町(結局、福砂屋ではダメです。どこでも買えちゃう!)、やはり長崎は九州のいちばんはじっこというのも、魅力の1つですね。もうここから先は海しかなくて、こういう先端の町って、なんだかあこがれてしまいます。
函館、根室、稚内、千葉県の銚子・館山、輪島半島の珠洲市、鳥取の境港、紀伊半島の南端の串本、本州の西の端の下関、九州の北端の門司、西の端の平戸、薩摩半島の南の端っこの枕崎など……。
これらの4枚は、2015年の門司の旅の写真です。私には魅力的でした!
先端の町には何かあこがれを感じます。そこへ行って何をするというわけではないですし、行ったからどうなるというわけではありませんが、端っこまで歩いてみたい、これは単なる好奇心ですか? スケベー心ですか、いったい自分でもよく分かりません。
とりあえず、諏訪神社にお参りの善男善女に、力をもらいたくなった4月の真ん中です。