甘い生活 since2013

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朝鮮王朝はつづく! いつまで?

2017年02月15日 22時00分46秒 | 私たちの社会・世界
 アジアは、よくわからない権力がずっと居座ったり、軍事政権が人々を抑えつつニコニコ国際政治に出て行ったり、わからないことがいっぱいです。アジアにいる私でもわからないのだから、昨日のニュースも、よくはわかりませんでした。

 1日経っても、やはりわかりません。ただアジア的な事件であり、こんなのは三千年前にも、二千年前にも、千年前にも、あったような気がします。

 後継者が権力を握っていく段階で、可能性のある人々を根絶やしにしていく、これは日本にもあったことでした。日本だって、ここ百数十年ずっと皇室が中心にありつづけたことになっていますが、それ以前の天皇家では、毒殺があったり、兄弟争いがあったり、ドロドロとしたものがいっぱいあったはずです。日本の王朝が、さも平和に延々と続いてきたというのは神話であって、実話ではない。たまたま百数十年の平和な皇室であっただけです(国内的には大混乱もありましたけど、皇室的には平和でしたね)。

 だから、北朝鮮で、後継者の王様が決まっても、王権が安定しない限り、後継者・候補者は殺されるでしょう。ジョンウン王のお兄さんは生きておられるのでしょうか。わからないですね。ああ、本当に王になるのは大変なことで、それを争う人は、百かゼロかで、失敗したら殺されてしまう。

 ノホホンと候補者・関係者は長生きできないことになっているようです。

 ふと考えました。こうした王権は、どこかへ向かっていくはずだよなと。

 中国の春秋時代は、様々な国が微妙なバランスで存在し、取ったり取られたりを繰り返し、どこかが強くならないように、お互いをつぶしあっていた。たまたま西の奥の方で強大な力が生まれ、統一したけれど、その秦はすぐにひっくり返って、やがて漢の前後四百年につながっていく。

 漢はどういうわけか長続きできました。皇帝になるのは大変かもしれないけれど、とりあえず皇帝の力は絶大で、システムとしてもどうにかつづくことかできた。

 中国では、二千年前に大陸全体を統一する風が数百年ごとに起きる、という方向性が生まれ、それが繰り返されました。唐・宋・元・明・清とありました。中共時代はあと何年続くのかなあ。二百年くらいは中国共産党の時代がつづくのかもしれない。

 朝鮮半島は、日本と同じ頃に、いくつかの国の興亡があって、日本がヨタヨタしているときには、すでにいくつかの国家が互いに争う時代になり、日本が古墳時代・大和時代・飛鳥時代・奈良時代と進んでいくときに、敗れた国家の人たちがたくさん亡命してきていたらしい。

 そうした進んだ国の力を得て、お調子者の日本は海外進出・海外派兵を試みるけれど、すぐに失敗してちぢこまることがありましたね。

 朝鮮半島は、昔から日本なんか眼中になくて、強大な中国のご機嫌をうかがい、その影響下で国というモノが存在してきた。

 そして今は、今も同じで、2つの国に別れていて、北は王制国家、南は民主国家で対立している。王制国家は、常に対外的な危機感の上で存在することを常としていて、周辺国に新たな動きがあると、様々におかしな工作をして、危機感を共有することで国家を成り立たせている。

 ミサイル、特殊工作、拉致、ヨーロッパでの諜報活動、テロの輸出など、考えられるあらゆる手段を使って、危機感を演出する。

 最近の動きは、その例だったのだと思ったのです。

 そして、この迷走国家の行き着く先は?

 私は、3代目は無理だろうと思っていましたが、2代目の方もそれなりに努力されたのか、心労がたたったのか、若死にされて、3代目は、本当にボッチャン大王で、見るからにダメだなあと思うし、あの声を聞いたら、絶対に臣民としてはゲンナリするし、あんな声の王様なんて信じないぞと思ってしまうんですけど、どうにか続いています。

 でも、3代目はあっても4代目はないと信じたいけれど、5代目・6代目と続くでしょうか。そんなのおかしいと思うのだけれど、アジアだからあり得ます。

 いつか北朝鮮の王政が終わるときが来ると思うのですが、そのころには私はいないし、せいぜい国民の皆さんが苦しい想いをされないようにと祈る気持ちです。

 王政は続く。国家としては破綻しているのかもしれないけれど、中国がおかしくならないかぎり、中国が支えてあげる限り、国家としては続くでしょう。

 中国は、となりにこんな国を作ってしまった責任をあと数十年は負い続けなければいけない。どうしてそんな理不尽なことがあるの? と思うのですが、それがアジアというものなんでしょう。何か悲しいなあ。でも、仕方がない。


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