甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

彦根の山の湯(古本屋さん)へ

2024年09月08日 22時02分28秒 | 古本探しの旅

 ここへ来てバタバタと18キップを使っています。この夏は買うのをやめようと思ったのに、ついついクセで買ってしまって、締め切り間際で慌てなくてはいけなくなっています。今回はパスした方が良かった。でも、買ってしまったのだから、明日もチョコッとどこかへ出かけて、すぐに帰ってきますよ。

 1回目は、奈良経由で大阪まで。2回目は名松線で伊勢奥津まで。3回目は敦賀まで行きました。そして、今回は彦根までの往復。ほんとに電車ばかり乗っているし、「本を読むよ」なんて言ってるけど、午後からなんて太陽を浴びて、とても落ち着いて本を読めなくなってしまうし、自分が汗臭くなって、家に帰るとバイキン扱いを受けたりします。確かにクサイと言われれば、そうかもしれないとは思うのです。

 だから、歩かなくていいんだけど、歩かないと、見たいもの、出会いたいものに会えなくなってしまう。そして、ずっと口は使わないから、家に帰ってもパントパイムで対応してしまって、奥さんに怒られるやら、あまりいいことはないみたいです。

 一緒にどこか行こうよ、電車で! とお誘いはしたんです。でも、「また、絶対に歩くでしょ。こんなに暑いのに歩くなんて!」と一蹴されてしまった。確かに今日は一万は歩いたみたいです。でも、とぎれとぎれだし、そんなに歩いたわけじゃないんだけど。でも、汗はかいたかな?


 彦根の商店街で、半月舎という古本屋さんがありました。そこのツイッターを見ていて、長野県生まれの人が、縁あって滋賀県の彦根で本屋さんをしている。その物語に惹かれて、何度か18きっぷのシーズンの時に行かせてもらっていました。

 それで、今回は廃業した銭湯でお店を開くようになったということで、こちらに行きました。2回目になるのかな。

 それで、田辺聖子さんの「私の大阪八景」(角川文庫 1974→2018)と安野光雅さんの「絵のある自伝」(文春文庫 2014)の2冊を買いました。たまたま自伝的な内容の本が2冊になりました。田辺聖子さんは1928年生まれ、安野光雅さんは1926年生まれ。こうした父と同じ世代の人たちの作品も読ませてもらいたい気持ちはいっぱいです。

 それが、うちの子らの世代になって見ると、「こんな古い人たちの自伝なんて読む気がしないよ。また、戦争云々なんだろう。わかってるよ。苦労したんだろう。それはそういう時代だったんだよ。今は違うよ。みんな生きることに必死なんだよ」ってなるんじゃないかな。もう読んでもらえないかもしれないな。せっかく、いろんな体験を伝えようとしても、若い人たちには拒否反応があるかもしれない。どうしたら、過去の体験を今のものにするのか? これが今を生きる年寄りである私の課題です。古い話です。でも、つながっている。それを伝えたいんだけどなあ。

 伝える前に、じっくりかみしめなきゃいけないし、どうしたら伝わるのか、考えなきゃいけない。そして、もっと古い人たちの作品も伝えたいんだけどなあ。

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