m o n o l o g u e

taddy // graphic designer / artist / poet

k i k i

2006-09-22 | cafe_monologue



空気も涼しく、空も高く、ふとキンモクセイの香りが漂ってくる9月も後半の今日。
ウィーンから一時帰国しているkikiたんと表参道でおデートしてきました♪


kikiたんと知りあったのはお互いのblogの上で。昨年の晩秋くらいだったかな。
年末年始も帰国中で会う約束をしてたのですが、ボクが風邪で寝込んでしまっちゃってドタキャンになっちゃいました。


kikiたんは音楽の都ウィーンでピアニストとして活躍してます。
お兄さんたちもそれぞれ有名な演出家とミュージシャンで、本当に才能豊かな芸術一家。
kikiたん自身もウィーンで世界の小沢征爾氏とお茶したことあるってことで、「すっげー!」と驚き。
頭があがりません w w w


そんな彼女ですが、とても純粋で感性豊かで同時にパワフルなステキなお姉さん。
びゅーてぃふぉーな写真は彼女のblogで見れるので要チェック♪


音楽の話、言葉の話、ボクもヨーロッパやウィーンは何度も訪れてるからその話、etc いろんな話で盛り上がりました。
kikiたんは多くの人にクラシック音楽にアクセスしてもらえる方法を試行錯誤して頑張ってます。
その中で話題になった一つが、現代人の多くの人は沈黙の時間を怖がっているということ。


これはボクもこのblogでちょこちょこ書いているけど、特に今の日本人は沈黙の時間を持つことを恐れてます。
常にTVはついてるし、常に音楽が流れてるし、常に誰かといたり話してたりメールしてたり。
生活の中に「隙間」が出来ることを怖がって、必死に何かをして埋めようとしてるんですよね。


本当は沈黙の中でないと見えない大切なものや感じることができない貴重なものが、この世界にはたくさんあるんです。
いつも自分の中を自分以外のものでいっぱいにしてしまっているので、本当の自分が見えず、余計な苦労をするのです。


クラシック音楽を鑑賞することもその一つ。
ボクはクラシックを聴くたびに、その音楽のクリエイティビティの高さ、表現の豊かさや斬新さに感嘆します。
時空を超えても常に新しく、人の中に響くものがそこにはあるんですね。


だけどロックやポップスといった現代の音楽は階調がどれも同じ。
クラシックのように繊細な表現の違いが欠如してるんです。
大音量で聴くことや、常に音で充満している場所では、この微妙な繊細さを味わうことができません。
日本的に言うなら「ワビサビ」を味わうことができないということですね。
ボクたちは溢れる「騒音」の中で感性の豊かさを失いつつあるんです。
ある意味、人間的に退化していっていると言ってよいと思います。


短い時間ながら、いろいろと意義深い話をできて勉強になりました。
次回はkikiたんの生の演奏を味わいたいですね。



taddy




 ブログランキングに登録してみています。クリックお願いします♪