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taddy // graphic designer / artist / poet

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2006-09-20 | cafe_monologue



本日から自主的に五連休ぽ♪


ってか、最近、ボクも休まなくなったな・・・。
2年前くらいまでは、2週間の休みを年二回取って海外逃亡してたのに。
ってか、それって毎年一ヶ月休んでたってことよね。
そんなラテンな漢でした。あもーれ、かんたーれ、まんじゃーれ。


さて、久しぶりに何もしないゆっくりした時間を過ごせそうな連休。
休みだからって何かしないといけないわけじゃないです。
「何もしない」というのも大切ですよ。
自分に戻るための時間が無いと人間ダメになってしまいますから。


さて、ボクの鼻毛のように爽やかな秋晴れの今日。
友人の尚玄と映画に行ってきました。
それにしても、平日の昼間に堂々と街中をぶらぶらするのって、最高の開放感でござーますわね。
銀座では有閑オバタリアンが大量発生してました。


今日見たのは、「 太陽 」。
終戦直前の昭和天皇の苦悩と孤独、家族への愛情を描いた映画です。





日本を代表する演技派俳優が大切なポジションを固めています。
天皇役にはイッセー尾形。香淳皇后役には桃井かおり。侍従長役には佐野史郎。
イッセー尾形の演技は見事というしかないですね。
昭和天皇の話し方や口癖の「あ、そう。」をうまく真似ながら、時にコミカルに、時に厳粛に演じ上げてました。


でも、この映画はロシア映画。
映像の重々しい色使い、映画の中に漂っている不思議な雰囲気は、ロシアらしさを感じさせました。
非常に日本的な内容なのに、非常に日本的じゃない感じがする興味深い仕上がり。


内容的には反感を持つ人も多々いるかもしれません。
ボクも正直なところ、若干天皇の人物像が滑稽すぎるように見えて反感を感じる場面がいくつかありました。
ただ、そういう国民的感情の部分を除いて、一つの「作品」として見る場合、とてもおもしろい映画でしたね。
先ほど少し触れた色使いや、映画全体に漂う雰囲気のアート性にぐぐっと引き込まれました。


エンディングは「??」という終わり方で、すっきりした終わり方じゃありません。
考えさせるエンディング、ある意味、哲学的なエンディングと言えばいいかな。
このエンディングを通して何を伝えようとしたのか、しばし読み解くためにじっくり考えてみたいと思います。


taddy



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